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【クイズイベント突撃第2弾】『クイズバラエティー体感イベント・ときまくり2019夏』に行ってみた

過去3回行われたクイズイベント「無理ラボ」を大幅にリニューアルして生まれかわった、『クイズバラエティー体感イベント・ときまくり2019夏』に参加してまいりました。「まるでテレビのクイズ番組に参加しているような臨場感を味わう」というコンセプトのクイズイベント。もうタイトルから楽しそうすぎる。

2人1組のチーム戦であるため、ライター仲間とともに参戦。全2回の公演で、この回の参加者は約90名(参加チーム数は45)。
チーム名は漢字一文字で、先着順に好きなものを選べる。私たちが選んだのは「海」。今日は海の日だし、私の苗字は海辺である。
そんなことはさておき、前回レポートした「クイズルームソーダライト」のイベントでは、まさかの最下位という結果だったため今回は頑張りたい。さすがに最下位はないと思うが…。

チーム名も様々。漢字1文字といえども味わい深い。

「テレビ番組風に」ということでカウントダウンからの本番スタート。

軽快なトークで進行するぺよん潤さん(左)と日高大介さん(右)。

「本日司会進行を務めさせていただきます、クイズ作家の日高大介です。日高大介です。日高大介です!」
司会の日高さんが力強く自分の名前を3回告げる。
「みなさんの脳裏に焼き付きましたね。この男は日高大介です」
同じく司会のぺよん潤さんがかぶせる。
日高大介さんは有名なクイズ作家さんでなので、ここに来ているクイズ好きの方たちの多くは知っていると思うが、ちょっとくどい。しかし、これがラスト問題の伏線になっていたのだった。

机の上には大小さまざまな8つの封筒が置かれている。

この無機質な封筒が、まるで謎解きのようでわくわくする。そして今回とても大切なのはスマートフォン。自分のスマートフォンを使って回答を送信し、その場で正誤判定ができるシステムだ。ピンポン、ブーの音も自分のスマホから流れてくる。「お手元のフリップにお書きください」ではないのだな。

チーム名の札にあるQRコードを読み取ると、自分のチーム専用の解答フォームが登場する。時代だ。

今回行ったクイズ形式は9つ。どれもこれも今までに見たことないような形式のクイズやパズルであった。中でも特に印象的だった形式をいくつか紹介したい。

第1ステージの「繋げまくり!カタカナウォッチ」

モニターにこのような表が出てきた。

この場合「マイクロ→ソフト→クリーム→チーズ→ケーキ」と埋めていくのが正解。マイクロソフト、ソフトクリーム、クリームチーズ、チーズケーキと横並びの2つの単語をつなげると別の単語が出来上がる。最後のチーズケーキを回答欄に入力して送信すると正解となる。
チーズケーキという回答がなんとか導き出せたが、1分という制限時間と、ジョーズが近づいてくるようなBGM、そしてほかのチームの正解音で焦る。指が震え、うまく入力できない。期末テストの時に、周りの人が鉛筆を走らせる音に敏感になり、焦ってしまうあれだ。向かいのチームのスマホからは早々に正解音が鳴り響いている。焦る。スマホから正解音が出るのは単なる賑やかしではなく、他チームへのプレッシャーにもなるのだった。

「残り10秒!」
日高さんは尚も焦らせる。

入力を間違いつつも、なんとか滑り込みセーフ! ピンポンピンポーンという音とともに「正解です!」の文字がスマホ画面に表示された。良かった。1問目から落としたら悪夢の最下位が早速ちらつくところだった。

次の2問目は落ち着いて正解でき、「最下位脱出なんて生ぬるいことは言わず、ベスト10を目指そうではないか」と、俄然目標が高まる我がチーム。

続く第2ステージの「折りまくり!ワードフラワー」は見た目に楽しいクイズであった。

花びらの表裏にひらがなが書いてある。

6枚の花びらの部分を何枚か折ると写真のように単語が現れる。この場合は「にしにっぽり」と「すいどうばし」。どこを折ればいいのかはもちろんわからないので、意外と難しい。2つの単語が完成したら花を裏にすると(写真右)、「じこくひょう」という関連した単語が現れる。これが正解。
シンプルで簡単そうに見えてなかなか難しいく1問落としてしまった。しかし早いチームは30秒もかからずに答えを導き出している。
3問終わった後、記念に持って帰りたいな、と花びらを元に戻し、きれいに封筒に仕舞った。しかしこれが後々大変なことに…。

余談だが日高さんは休憩時間も、プロ級のモノマネを披露して楽しませてくれた。ただし、ネタは若干古めで、アラフォー以上の世代は爆笑していたものの、今回は若い方が多かったのか全体的にすべった風になってしまっていた。無念。

その後も「聴きまくり!カウントメロディー」や「連想しまくり!有名人脳内チェック」など、見たこともないようなクイズ形式が本当に楽しかった。

第7ステージの「探しまくり!漢字ターンオーバー」は非常に興奮した。

用紙の表裏にこのように漢字が並んでいる。向かいのチームに1枚借りて写真を撮ったが、本来は表裏に印刷されている。

裏と表に「松」と「上」という漢字が大きく書かれており、その中に小さな漢字がたくさん。両方に入っている、つまりダブっている漢字を消していくと1文字ずつが残る。この場合は「葉」と「海」が残った。というわけでそれぞれ「松葉」と「上海」という新たな単語が生まれた。そこでさらにそれらに共通して付く言葉が答えだ。

正解は「蟹」。

我々は「チーム海」、しかも先日まで上海に住んでいた私としては外すわけにはいかず、もちろん正解。しかしこちらもかなり制限時間ギリギリであった。
表裏とひっくり返しながら同じ文字を探して消していく作業は思いのほか大変だ。もしかすると1人が代表して消していった方が効率的だったかもしれない。2人で探しているとだとひっくり返すタイミングを多少気遣う。数秒の違いだろうが、上位5チームには30ポイント(以降の正解者は10ポイント)なので早いに越したことはない。問題は比較的易しかったのでスピードがモノをいう形式だ。

ラストステージは「動かしまくり!トレインパニック」
これは謎解きゲームで言うところの大謎に近いかもしれない。制限時間も7分と長めだ。

線路が縦に4本書かれた用紙が配られ、そこにひらがなが書かれた4本の電車を置いていく。これだけではまったく何のことやら。

並び順も位置もわからないが、うまく並べられると縦読みで文章が浮かび上がるという趣向。非常に難しく、やみくもにおいても全く文章がつながらない。クイズなので文末が「でしょう」とか「なんという」のような質問文が作られるのだろうと察して組み替えていく。

この場合「とじているはなびらのしたをにじのじゅんによめ」

ここで第2ステージで利用したあの花が必要になってくるのだった。
花びらを元の位置に戻してしまっていたこともあり、まずは折り曲げるところから。そして虹の順に…虹の順?? わからん。困っていたところ、線路の用紙に虹のイラストを発見し、その色の順に並べる。

出てきた言葉は…
「ひだかだいすけがつけているねくたいのいろは」
つまり
「日高大介が付けているネクタイの色は?」
ということで正解は「赤」。

ここで冒頭の3回名前連呼が生きてくるのだった。せっかくたどり着いても「日高大介って誰?」ということになると大変だ。この会場には日高さんを知らない人は少ないとは思うが、それでも超有名芸能人ではない。ぬかりなく名前を連呼していたのだ。
我々のチームは「ひだかだいすけが…」くらいまで見えたところで時間切れ。電車の並べ替えに時間がかかりすぎた。悔しい…。

そして結果発表!

日高さんが梅沢富美男の『夢芝居』を歌いながら会場を回り2人のもとへ。この演出は一体…。
優勝は男性2人組の「チーム裸」! 確かに毎回かなりのスピードで正解を出していたチームだった。

なんやかんやと散々能書き垂れてしまったが、結局私たちの「チーム海」とはいうと…。

なんと45チーム中44位!嘘でしょ…。

「ベスト10を狙いたい」と言っていた2時間前の自分を殴りたい。最下位脱出目標でよかった。こんなにクイズが弱いクイズライターはかつていただろうか。
言い訳ではないが「木を見て森を見ず」な戦い方をしてしまったのが敗戦の一因かなと思う。回答が早いチームは、ほとんどどの問題も、まずは全体像を見て勘を働かせる。誤答ペナルティがない場合は、2人のうち片方が勘ででもどんどん回答を入力する。
しかし、終了間際になってようやく戦い方が見えてきたのはあまりにも遅すぎた。悔しい…。あと一歩で脱出できなかった脱出ゲームを終えた時のような気持ち。いや、全然あと一歩ではなかったが。

この企画をプロデュースした矢野了平さんが年内にまたやる(かも?)と言っていたので、次に参加される方には「慎重にならずにどんどん解答の送信を!」というアドバイスを贈りたい。いや、アドバイスができる成績では全くないのだが…。

司会のお2人も場を盛り上げるのが上手で、クイズの企画も工夫されており本当に2時間半があっという間で楽しかった。今回で少しコツはわかったので、次回もリベンジとして参加したいと思う。

最後にメンバー紹介。左から、ぺよん潤さん、システム担当のわんどさん、問題作成の浜下洋一さん、全体のプロデュース矢野了平さん、日高大介さん。楽しい企画をありがとうございました!

【ライタープロフィール】
海辺 暁子(かいべ あきこ)
3年間の上海勤務を2019年4月で終え、中国が大好きに。現在ロス中で、未だにYouTubeでなく現地の動画サイト(bilibiliやyouku)を視聴。クイズは昔から観る専門ですが、やってみたい気持ちも実は少々あったりします。

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