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『東大王』11ヶ月ぶりの1対1早押しで絶体絶命のピンチ「僕まで来たら終わり」

東大王『東大王』 公式twitterアカウント(@toudaiou_tbs)より

3月3日放送の『東大王』は、東大王チーム8連勝がかかった2時間SP。久しぶりにフルメンバーが参戦した東大王チームに対し、芸能人チームは古川洋平や本村健太郎など強者をそろえて迎え撃つ。今回のステージは、すべて今年に入ってから登場した新クイズばかり。最後はなんと11ヶ月ぶり(!)となる、1対1の早押し対決となった。

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ランキングエックス:東大王チーム下位独占!

1stステージは「ランキングエックス」。ランキングクイズで正解した順位がポイントとして加算され、リーダーが正解した順位が最後にかけ算されるというルール。リーダーが10位を答えれば10倍に、不正解なら×0で0点になってしまう。

1回戦「2020年カラオケで歌われたアーティスト」では、東大王チーム・伊藤七海が6位の「RADWIMPS」、鈴木光が9位の「Mr.Children」、そして最後の林輝之は「安全に行こう」と5位の「LiSA」を正解。10位に予想していた「美空ひばり」もなんと正解だった! 若手アーティストが並ぶなか、美空ひばりを答えるのはかなりの冒険。

2回戦「収穫量が多い野菜」は、芸能人チーム・伊沢拓司が最後に8位の「レタス」を正解するファインプレーを見せて逆転。しかし、東大王チームも3回戦「都道府県と同じ苗字」で8位、9位、10位を正解してさらに逆転。リーダーの砂川信哉(沖縄出身)は7位の「宮城」も予想していた。

最終戦「歴代の映画興行収入」も東大王チームがしっかり下位をおさえ、ジャスコ林からは渾身のドヤ顔も飛び出すほど。ランキングをしっかり押さえていた東大王チームが、このステージを奪った。

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気候と大学を奪い合うも「下手すぎる」

2ndステージは「熟語陣取り合戦」。1回戦で奪い合いになったのは「気候」。「熱」「寒」「帯」などの漢字が散らばっており、組み合わせ次第でいくつもの「○○気候」ができる。

最初に仕掛けたのは「西岸海洋性気候」で最長7文字を奪った古川洋平。その後、林が「亜熱帯気候」と答えるも、アンミカに「亜寒帯気候」で4枚を取り返されてしまう。終盤、残った「団」で少しでもマスを稼ごうと、砂川が「亜寒帯気団」、林が「海洋性気団」で勝負をかけるが、辞書には載っておらず不正解。結果、11-22のダブルスコアで芸能人チームが勝利。大将の鶴崎は「下手ですね」「どうしもうない」と振り返る。

悪い流れは2回戦でも続いた。奪い合いになったのは「大学」。「医」「歯」「理」「科」があり、「東京」もできる。トップバッターの鶴崎は先に「自治医科大学」を押さえたが、砂川が「東京歯科大学」を取り、富永美樹に「東京理科大学」で取り返されてしまう。解説席の伊沢も「あまりにも先のことが見えてない」と苦言。鈴木光が「明治大学」を取るも追いつかず、熟語陣取り合戦は芸能人チーム勝利となった。


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「女好きすぎて昭和天皇に怒られちゃった件」この偉人は?

3rdステージは「YouTubeサムネイルクイズ」。動物編1問目では、砂川が1枚目「表情筋がない」で「ナマケモノ」を即答して1位。画面右側でぼかされていた2枚目以降の「関連動画」に注目し、「泳いでいる風のものがあった」「ナマケモノは歩くより泳ぐほうが速いから」と、解答にたどり着いていた。さすが砂川、自身もチャンネル登録者数5万人を持つYouTuberである。

4問目の偉人編からは、「ウサギ狩りでダイエット」から古川が「西郷隆盛」の1位を獲得するなど、芸能人チームが追い上げる。東大王チームも鈴木光が連続で1位を獲得して食らいつき、勝負は最後の7問目までもつれ込んだ。

7問目のサムネイル1枚目は「女好きすぎて昭和天皇に怒られちゃった件」。「昭和天皇」から地域と時代が絞り込め、女好きエピソードから「伊藤博文」に確定する。瞬発力勝負になった早書きは、1位砂川、2位鈴木光、3位富永美樹という結果! 最後に東大王チームが逃げ切った。

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東大王チーム絶体絶命。運命の大将戦。

富永が伊沢獲得チャンスに失敗し(これで10回連続)、ファイナルは「超難問早押しバトル」。芸能人チームとのファイナルが1対1対決になるのは、2020年4月8日放送以来。鶴崎が大将になった新シーズン初回で、最後の鶴崎と伊沢の対決で伊沢が押し勝った回だった。

11ヶ月ぶりとなる早押し対決は波乱の幕開けになった。東大王チーム1人目の鈴木光が2人抜きのあとある伊沢に敗れ、2人目の林も2人抜きのあと古川に敗れてしまう。「全員一斉の感じでやっちゃったのが一番いけなかった(鈴木光)」と、なかなか勘を取り戻せない様子。

3人目に登場したのは、はじめて1対1対決に臨む猪俣大輝。古川、中間淳太、井上裕介と、強者たちを落ち着いて仕留めて4人を抜いた。対アンミカ戦の写真問題で「両国国技館」と誤答し敗北してしまったが、良き経験となったプレーだったようだ。

東大王チームの苦難は続く。4人目の砂川が本村健太郎に敗れ、ついに大将の鶴崎が登板。反省会動画で「僕まできたら終わり」と内心ビクビクしていたと語る鶴崎は、本村と藤本敏史をギリギリの状態で倒し、勝負は富永との大将戦に。

出題されたのは「空欄に入る職業は?」。画面には「1位・スポーツ選手 2位タイ・○○、2位タイ・俳優、4位・歌手」というランキングが映し出される。先に反応したのは鶴崎。「YouTuber」と答えるが、無情にも不正解のブザー! 鶴崎は解答権を失い、富永が正解すれば10連勝の夢が途絶える大ピンチ……だが、富永も正解には至らなかった。両者とも「子どもがなりたい職業」をイメージしたようだが、正解は「作曲家」。国民栄誉賞受賞者の人数を職業別にランキングにしたものだった(古賀正夫、服部良一、吉田正、遠藤実の4人)。

仕切り直して次の問題。出題は「絵画の作品名は?」。アップになった一部分から、徐々にカメラが引いていくと、見えてきたのは白い小動物の姿。鶴崎が反応する。解答は「白貂を抱く貴婦人」。判定は……正解! 大きなリアクションは取らず、小さく安堵する鶴崎。「本当に死んだと思いました」と焦燥した顔でコメントする。

ピンチをくぐり抜け、10連勝まであと2戦。それは同時に、鈴木光とジャスコ林の卒業まであと2回ということ。その日が近づく。

『東大王』(2021年3月3日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
解説:伊沢拓司
東大王チーム:鶴崎修功、鈴木光、林輝幸、砂川信哉、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海、猪俣大輝
芸能人チーム:アンミカ、井上裕介(NON STYLE)、入山杏奈(AKB48)、サーヤ(ラランド)、富永美樹、中間淳太(ジャニーズWEST)、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)、古川洋平、本村健太郎、ゆきりぬ、レイザーラモンRG

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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