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『東大王』絵あり歌ありの3時間生放送!ラスト5分に死闘が待つ

東大王『東大王 公式twitterアカウント(@toudaiou_tbs)より

12月9日放送の『東大王』は「クイズ祭 生放送3時間SP」。伊沢拓司率いる芸能人チームは総勢26名。東大王チームに勝った場合の賞金も「200万円」といつもの倍だ。3時間生放送という長丁場に「体力が持つのか」と心配する鶴崎修功をよそに、「3時間やったら終わるから(収録時間は)いつもの半分」と割り切るMCのヒロミ。いったいどんな結末を迎えるのか。

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開幕!「東大王歌謡祭」

1stステージは「みんなで伝えろ!お絵かきリレー」。1ターン目は両チームとも絵が得意なメンバーが活躍した。芸能人チームは、中川翔子がお題「アルプス一万尺」でアルプスの風景(山やヒツジ)をスラスラと描く。対する東大王チームは、猪俣大輝がお題「タイ」で象や黄金の涅槃仏(寝ている仏像)を難なく描写。お互いチームの正解に貢献する。

続く2ターン目。先攻の東大王チームが誤答し、後攻は芸能人チーム。お題のテーマは「都道府県」だったが、イラスト担当の土佐有輝が「麺類」、えなこが「鳥と羽と魚」、すゑひろがりず・三島達矢が「両目」と迷走。これといった都道府県の特徴はない……ように見える。

だが解答者のNON STYLE・井上裕介は、最後のケンドーコバヤシが描いた「真珠貝」に着目。養殖真珠の生産量は愛媛県、長崎県、三重県がトップ3だが、答が三重県なら「麺類=伊勢うどん」「鳥と羽と魚=鳥羽水族館」「両目=“みえ”る」と、全ての謎が氷解する。見事「三重県」を正解し、このステージは芸能人チームが勝利した。

2ndステージは初登場の「歌って答えろ!歌詞穴埋めクイズ」。その名の通り歌詞穴埋めクイズなのだが、解答は歌って答えなければならない。各チームが4名ずつ出場し、1曲ずつをリレー。空欄に入る歌詞は3択から選ぶ。

同時間帯ではフジテレビで『FNS歌謡祭』が行われているなか、まさに『東大王歌謡祭』となったこのステージ。鈴木光が「香水」をしっとりと歌い上げれば、伊沢がKing Gnu「白日」で高音を響かせる。一方、最初から「無理無理無理」と弱腰だった鶴崎は、あいみょん「裸の心」に苦戦。クイズでは芸能人チームが勝利したが、普段見られない東大王たちの顔を垣間見ることができた。

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東大王チームの逆襲!芸能人に仕事をさせない「12アンサーズ」

3rdステージは「話題のニュースクイズ」。全員一斉の書き問題で、全9問のニュースクイズが出題される。1問ごとのポイントのほか、全問正解者の人数×100ポイントのボーナスもあるので、逆転も可能だ。

ニュースクイズとはいえ、1問目は鬼滅の刃(A.煉獄(杏寿郎))、2問目はNiziU(A.うさぎ(ダンス))と芸能音楽の問題が続き、芸能人チーム有利かと思いきや不正解者が続出。3問目「『今年の新語2020』大賞になった言葉は?(A.ぴえん)」では、ゆきぽよが「候補がありすぎてわからない」と、知りすぎるゆえの弊害に悩む場面も。

一方の東大王チームは、全員正解の場面も多く、着実にポイントを重ねる。8問目「会食事の感染防止対策『5つの小』、少人数・小一時間・小声・小まめ・???」では5人中4人が「小皿」を当て、この時点で芸能人チームが逆転不可能に。コールドゲームでこのステージを東大王チームが奪った。

4thステージは「12アンサーズ」。1回戦は「答えが『あ』で始まる問題」で、先攻は芸能人チーム。社会科の教員免許を持っている土佐兄弟の兄・土佐卓也に「社会の問題を任せよう」という流れで始まったが、序盤の「銀閣寺を立てた将軍(A.足利義政)」で土佐がまさかの誤答! 東大王チームに渡った解答権はなかなか戻ってこなかったが、最後に残った「音楽の速度記号:ゆっくり歩くような速さで」には鈴木光や猪俣が苦戦。ピリオドを打ったのは伊藤七海、「アンダンテ」で1回戦を征す。

2回戦「答が『か』で始まる問題」は、今度が東大王チームが先攻。なんとここで12問連続正解を決め、芸能人チームに全く仕事をさせないまま、このステージを勝利で終えた。

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生放送ラスト5分の死闘!最後までヒリヒリする展開

ファイナルステージは「全員一斉早押しバトル」。生放送での早押しバトルは、9月23日放送の「東大王vs全国の視聴者」以来。あの時は解説席におり、「今から混ぜてほしい!」と興奮していた伊沢も満を持して参加である。今回も「東大王vs全国の視聴者」と同じように、放送時間内により多く正解したチームの勝利だ。

これまで2ステージを勝利した芸能人チームは、2ポイントのハンデをつけて始まったが、あっという間に東大王チームが追いつく。しかし3問目4問目は伊沢が正解して再び引き離す。5問目「撮影された都道府県名は?」では芸能人チームが2連続誤答し、最後は猪俣が「熊本県(米塚)」で正解。理由を問われると「これは完全な勘でした」という。それでも熊本を導いた糸口を聞いてみたかったが、生放送なので流れが優先なのがもどかしい。

6問目を天明麻衣子が、7問目を鈴木光が答え、シーソーゲームは続く。8問目の都道府県問題では、砂川信哉が天井の画像だけで「福島県」を当てるスーパープレイ! 画像は芦ノ牧温泉大川荘。吹き抜け部分が『鬼滅の刃』に登場する無限城に似ている、と話題の場所だった。砂川は9月9日放送回でも炭治郎のコスプレ姿が見切れただけで「奈良県(岩を斬る撮影スポットがある)」を見破ったこともある。さすがの押し。

ポイントは5-5となり後半戦。ここから芸能人チームが巻き返す。天明、岡副麻希、富永美樹が立て続けに正解し、ポイントは5-8と3点差。「東大王頑張れよ!」と焦るMC陣に、東大王チームは正解で答えた。11問目の絵画問題では鈴木光が太陽の形だけで「蛇使いの女(アンリ・ルソー)」を、12問目「果物の名前」では岡本沙紀が「ジャックフルーツ」を、13問目「誰のスケッチ?」では再び鈴木光が「ダーウィン」を当てる。ポイント8-8!

放送時間はあとわずか。14問目は天明が取り、ポイント8-9。ここで無情にも「次が最終問題」という知らせが。東大王チームの勝利はなくなったが、正解してドローに持ち込むしかない。15問目は恒例の世界遺産問題。回転する地球がヨーロッパ上空で止まると、猪俣が地球押し! あまりにも上空で、あまりにも候補が多いなか勝負に出たが、コールした「ワッデン海(オランダ)」は不正解。

問題再開。カメラが中央ユーロッパ上空に降りてくる。ボタンを押した伊沢に競り勝ったのは……東大王チーム鈴木光! 数秒の思考ののち、「ヴォーバンの防衛施設群」をコール。そして正解音! 番組が用意した正解は「ヌフ=ブリザック」だったが、ヴォーバンの防衛施設群のひとつである城郭都市がヌフ=ブリザック、という位置づけなので、間違いではないのだ。

終わってみれば、「生放送終了ギリギリのドロー」という結果まで「東大王vs全国の視聴者」のときと同じだった。3時間の生放送を終えて来週も3時間SP。2020年最後の放送を勝利で飾れるか注目だ。

『東大王』(2020年12月9日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
東大王チーム:鶴崎修功、鈴木光、砂川信哉、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海、猪俣大輝
芸能人チーム:伊沢拓司、愛花、朝日奈央、稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、井上裕介(NON STYLE)、えなこ、岡副麻希、押田岳、貴島明日香、ケンドーコバヤシ、小島よしお、しずちゃん(南海キャンディーズ)、天明麻衣子、土佐卓也(土佐兄弟)、土佐有輝(土佐兄弟)、富永美樹、中川翔子、南條庄助(すゑひろがりず)、三島達矢(すゑひろがりず)、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)、丸山礼、ゆきぽよ、レイザーラモンRG

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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