Subscribe / Share

Toggle

column

『東大王』鈴木光&ジャスコから重大発表! 女子高生の“勝負”に全員が燃えた

宮川一朗太 twitterアカウント(@ichirota0325)より

先週「東大王vs全国の視聴者」を挟んだため、1ヶ月ぶりの通常回となった『東大王』(10月13日放送)。7連勝中の東大王チームだが、今夜は「鈴木光と林輝幸から重大発表」があるという。2020年度も残すところあと半年、これはアレかな……と予感しつつ、戦いの行方を見守る。

関連記事:『東大王』東大王チーム連敗脱出なるか?鈴木光が攻めて岡本沙紀が守る

新ステージ「ひらめきルーム」登場! 隙間からのぞく紀野紗良

オープニングの限定2択クイズは引き分けで終わり、1stステージは新企画となる「ひらめきルーム」。両チームへ交互にひらめき問題が出題され、1人あたり60秒の持ち時間で答えていく。全滅したチームが負けだ。1戦目のカードは、東大王チーム:紀野&鈴木、芸能人チーム:猪狩蒼弥(HiHi Jets)&ある沢拓司(レイザーラモンRG)&伊沢拓司の対戦。さっそく「伊沢くんのお父さん、軽トラで移動しがち」という“伊沢あるある”が飛び出す。

解答者は1人ずつボックスに入っており、時間経過とともに扉が閉まっていく。目に見える形でプレッシャーがかかるうえ、ひらめき問題は一度思考が袋小路にハマるとなかなか抜け出しにくい。芸能人チームが苦戦するなか、「ひらめきのスペシャリスト」の肩書きを持つ紀野紗良は1人で3問を正解し、鈴木光に出番を与えない。最後は扉に数cmしか隙間がない状態で正解し、ギリギリでの勝利だった。

2戦目も芸能人チームが全滅し、「ひらめきルーム」は東大王チームの勝利。2ndステージの「難問オセロ」は最近出題が多い「小学校で習う漢字の意外な読み方」。日常で目にする漢字で、熟語から意味が推測しやすく、答えにも納得感が高い。実はクイズ番組にとても向いている出題形式なのかも。

芸能人チームは下段チームの活躍が目立った。ジャニーズの「歩く国語辞典」ことHiHi Jets猪狩、過去に伊沢推薦枠で出場したクイズ王・古川洋平、そして8月5日放送回で大将になりながら活躍できず「一番下からやらせてください」と懇願したロザン宇治原。「折ける(くじける)」「干わる(かかわる)」「力める(つとめる)」など正解を重ねる。

しかしその後、芸能人チームは「奏める(すすめる)」で中段~上段の5人が連続不正解となり、終盤には大将・富永美樹1人だけになってしまった。一方の東大王チームは誰1人間違えず、枚数も大幅リード。芸能人チームピンチかと思いきや……司令塔の“オセ朗太”の采配は活きていた。残り7枚。32番角の超難読漢字「原す(ゆるす)」を正解してからは、芸能人チームの青マスが盤面を染める。結果、11枚対25枚で芸能人チームが勝利! オセロの宮川一朗太、漢字の富永美樹のタッグはやはり強すぎる……!

関連記事:『東大王』閃きもオセロも冴えた東大王チーム!勝負を決めた「鶴の一声」

砂川が全て決めた「12アンサーズ」

3rdステージは「12アンサーズ」。1戦目「“す”で始まる答え」で最後まで残ったのは、「打楽器の名前」と「『耕』の部首」。東大王チーム伊藤七海に順番が回ってくるが、次の砂川信哉のことを考えて「スネアドラム」のほうを答える。7月22日放送回で「オリンポス山」と「オランジット」を迷ったときと同じだ。“ミスター難読漢字”こと砂川は難なく「すきへん」を正解し、このラウンドを勝利。

続く2戦目「“ふ”で始まる答え」で、全員を悩ませたのは「イギリスの物理学者」。鶴崎が「フック」を答えるが不正解。ロバート・フックは確かにイギリスの科学者なのだが、写真が違うのだ。両チーム計6人が間違えたところで、出番が回ってきたのはまたしても砂川信哉。「ファラデー」の正解で鶴崎をカバーし、このステージを勝利に導いた。

4thステージは「円卓スピードアンサー」。1戦目「偉人の名前」では、HiHi Jets猪狩が「勝海舟」、ある沢拓司が「松尾芭蕉」を答えるファインプレー。猪狩の活躍にヒロミも「ジャニーズ最強じゃない?」と褒め、「滝沢に電話しとく」と伝える(ヒロミは『8時だJ』で、10代の頃の滝沢秀明とMCを務めた仲)

2戦目「物の名前」は、古川洋平らの活躍で41秒という好記録をマーク。後攻の東大王チームは41秒以内に12問正解する必要があり、1問にかけられる時間は3.4秒。しかも円卓上をカメラが回るのに1回2秒近くかかるので、解答時間は実質1.5秒ほど。なんとか8問まで答えるも「ビブス」「電流計」で時間を消費し、このステージは芸能人チームの勝利となった。

関連記事:『東大王』2連敗は避けたい東大王チーム。緊張と焦りとプレッシャーと

栄東高校・大道の“勝負”が全員に火を付けた

4ステージを終え、芸能人チームが2勝。伊沢獲得チャンスが確立2/3になったが……鶴崎の巧妙なカード配置により、伊沢獲得はならず……!5人vs10人でファイナルステージに挑む。

ファイナルステージ「全員一斉早押しバトル」は、8問先取したチームの勝利。コメントを求められた鶴崎は「今日はクイズ王が多い回なので」と早押しを警戒し、カメラは古川洋平→ロザン宇治原→ある沢拓司を映す。三段オチである。

しかし、ファイナルステージの“台風の目”になったのはクイズ王ではなく、1人の高校生だった。8月の高校生大会で活躍し、今回「伊沢推薦枠」として出場した栄東高校クイズ研究部の大道麻優子。3問目の連想問題では、両チーム膠着状態のなか「台風の名前」の正解で風穴を開け、5問目の「演奏している曲のタイトルは?」では、使用される音階(ド#、レ、シ)が出ただけでボタンを押した……!

「去年の紅白で歌われた大ヒット曲」というヒントから、大道さんは「紅蓮華」と答えるが不正解。この押しに触発され、すぐさま東大王チーム・鈴木光がボタンを連打。「白日」で勝負をかけ、これが正解! ピアノが演奏される前に正解が出てしまった。「鍵盤押し」ならぬ「音階押し」だ。

その後、大道の勝負強さは他の解答者にも波及。ある沢拓司はダメ元で答えた「山下清」が当たり、砂川信哉は国旗問題でユニオンジャックが見えただけで「ニュージーランド」を正解してみせる。「間違いを恐れずに押す気持ち」が、両チームに火を付けた。

両チームともジワジワとポイントを伸ばし、東大王チーム5ポイント、芸能人チーム7ポイントで、芸能人チームがリーチ。続く13問目をジャスコ林が「モハーヴェ砂漠」で奪い、6-7に追い上げる。14問目「撮影された国名は?」では、霧の中に浮かぶ橋脚を見て富永美樹が押した!

「世界で一番高いところにかかる橋があると聞いた」「霧がかかっているからそれかなと思って」と“勝負”のつもりでコールしたのは、「フランス」。しばしの間のあと、轟く正解音! 大道がかけた勝負が大将までつながり、芸能人チームが久しぶりに勝利をつかんだ。振り返れば、本村健太郎、ロザン宇治原、大道、藤本敏史、宮川一朗太、ある沢拓司、富永美樹と7人が正解した総力戦だった。

これにより、東大王チームの連勝は7でストップ。そして番組の最後に鈴木光と林輝幸から「重大発表」が行われた。

鈴木光「私たち2人とも4年生なんですけども、3月に東京大学を卒業するので、東大王チームも3月をもって卒業させていただきます」

2人が卒業するまであと半年。10連勝までの道のりが、再びゼロから始まる。

『東大王』(2020年10月14日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
解説:伊沢拓司
東大王チーム:鶴崎修功、鈴木光、林輝幸、砂川信哉、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海
芸能人チーム:猪狩蒼弥(HiHi Jets)、宇治原史規(ロザン)、大道麻優子(栄東高校)、富永美樹、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)、古川洋平、宮川一朗太、本村健太郎、山下真司 、ある沢拓司(レイザーラモンRG)、篠原梨菜

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

Return Top