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『99人の壁』ルール変更が続いた1ヶ月、何がどう変わったかまとめてみた。

『99人の壁』ルール変更が続いた1ヶ月、何がどう変わったかまとめてみた。

フジテレビ公式twitter(@fujitv)より

「この生き物の名前は何?」と出題された、緑色の昆虫の写真。12歳の少女が「カノウモビックリミトキハニドビックリササキリモドキ」とスラスラと答える。7月6日放送『99人の壁』は、ジャンル「長い名前の生き物」にスタジオがどよめいた。

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昆虫問題を立て続けにブロックする謎のブロッカー

100万円を獲ったら「コスタリカで珍しい生き物を見たい」という、ジャンル「長い名前の生き物」のチャレンジャー。「コリドラスてんてんアクセルロディ」「ゴールディーリバーレインボーフィッシュ」「プエルトリコヒメエメラルドハチドリ」と、全く噛むことなく、次々と長い名前の生き物を呪文のように答えていく。

MCの佐藤二朗も「私にはちょっとオシャレな早口言葉にしか聞こえません」とお手上げ状態。向かうところ敵無しと思われた4thステージ。早押し問題で、ジャンル「日本の市」の男性がブロックし「ヤンバルテナガコガネ」を当てる。こんな特化したジャンルでも、99人いると知っている人がいるものなのだ。

この日のスペシャルマッチは「知の巨人」3人を99人で倒すというもの。登坂淳一が「正しい読み方」、やくみつるが「昆虫の難読漢字」で挑戦。ここでも「日本の市」の男性がやくみつるをブロック(虫関係の方なのだろうか……)。

そして、満を持して登場したのがモーリー・ロバートソン。指定ジャンルは「間違いやすい日本語」。ところが1stステージ「5問連続4択クイズ」の1問目、「ことわざ『ひょうたんからこま』の『こま』とは?」がまさかの不正解に……!

壁の99人に解答権が移り、ブロックに成功したのはなんとジャンル「英語」。日本語の知の巨人を英語がブロックするという展開に、佐藤二朗は思わず「コマったぞ!」と叫び、壁の子どもたちから「上手い!」と褒められたのだった。

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この1ヶ月のルール変更をまとめてみた

1人対99人の早押しクイズ対決として産声をあげた『99人の壁』。昨年10月のレギュラー化から8ヶ月を経て、この1ヶ月で大きくルールを変えている。ここで一度その変遷をまとめておきたい。

6月8日放送の「大確変SP」で初めて導入された「ファイナルステージ」は、一度限りのスペシャルルールで終わらず、その後も100万円への最後の関門として定着。100万円への難易度は上がったが、既に「森昌子」「水族館」と2人のチャレンジャーがファイナルステージを突破し、グランドスラムに成功している。

6月29日放送の「壁救済SP」は、「早押しでブロックできない人を救う」という名目でチャレンジャーを全て抽選で選んでいる。ブロッカーはブロックしてもセンターステージに立てないため、賞金ボーナスを出すことで代わりとした。

ところが7月6日放送の通常回でも、ブロックに成功したブロッカーはセンターステージに立たず、賞金ボーナスをもらうのみ。穴埋めクイズをチャレンジャー1人で全て答える「一斉穴埋めクイズ」なども前回の形式そのままだった。

番組内ではルール変更について特に説明がなく、一時的なルールなのか、恒久的なルール変更なのかわからない。ただ、これをもって全てが変わったと判断するのは早いかもしれない。こうしてルールの変遷を並べてみると、ここ最近は2週に1度大きな変更があることがわかる。であれば、次回7月20日放送ではさらに動きがあるのかもしれない。

9月の改編期まであと少し。試行錯誤が、良い方向に実ることを願いたい。

『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(2019年7月6日放送:フジテレビ系列)
【MC】佐藤二朗
【解説】寺島進、名取裕子、ビビる大木
【SPワンマッチゲスト】登坂淳一、モーリー・ロバートソン、やくみつる
【オンエアされた壁ジャンル】「花火」「長い名前の生物」「日本のマナー」「メロン」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」

【ライタープロフィール】
井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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