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『東大王』正規メンバーvs候補生の直接対決!負けられない先輩、食らいつく後輩

伊藤七海 twitter公式アカウント(@nanaumi110)より

7月1日放送の『東大王』は、初の「正規メンバーvs候補生」スペシャル。いつもは芸能人チーム側の伊沢拓司が候補生チームを率いる形になり、4人vs4人の紅白戦が行われた。

候補生たちが正規メンバーの胸を借りる形になり、正規メンバーにとっては負けられない戦い。でも、自分たちを倒せるくらいに成長してほしい思いもある。果たして勝負の行方は?

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より瞬発力が必要とされる「円卓スピードアンサー」

1stステージは「円卓スピードアンサー」。3密を避けるため、いつもの「スピードアンサー」を改良し、テーブル中央で回るカメラに向けて解答する仕組み。いつもは解答席まで走るあいだに考えることができるが、今回はモニタに画像が出た瞬間に答えられる。より瞬発力を必要とするうえ、分からないときにパスをする「諦めの早さ」も鍵だ。

1問目は「絶滅を危惧されている動物」。東大王チームは素早いパスで順番を回していたが、候補生チームは悩む時間がタイムロスにつながってしまった。伊沢も「フォッサ」が出てこず、「逆にこういうところを見せて、みんな気にしないでね」と場を和ませる。

2問目「偉人の名前」は候補生チームが先攻で、1分20秒という好タイムをマーク。しかし後攻の東大王チームも順調に正解を重ねる。勝利まで残り1問、あと10秒のところでジャスコ林が「向田邦子」を答え、ギリギリのところでこのステージを獲った。ジャスコは写真の人物にピンと来ていなかったが、「昭和の人で『む』から始まる人」を探して正解したという。MCのヒロミから「当たったからいろんなこと言うな」とツッコまれていたが、まさにこのステージに見合った「瞬発力」だった。

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後輩たちに「チームの勝利」を経験させる先輩

2ndステージは「12アンサーズ」。候補生へのアドバイスを求められた伊沢は、「このステージで求められるのは粘り」だという。答えの頭文字があらかじめ分かっているので、パッと見て分からなくても「頭文字から始まる単語」を探るうちに答えが出てくることがある。粘りから正解が出れば、自信にもつながる。

1問目「『り』から始まる言葉」は、残り2つを残して候補生チーム・伊沢に順番が回ってきた。残る問題は「淡水魚の名前」と「自動車の後部座席(リアシート)」。次の順番は生物が得意な伊藤七海だが、難易度的には「自動車の後部座席(リアシート)」のほうが簡単だ。どちらを先に答えるか悩んだ伊沢は、あえて簡単な「リアシート」を解答。七海は期待に応え、一般正解率2%の「リーフフィッシュ」を見事正解! 自分の見せ場を作らずに、後輩たちに「チームの勝利」を経験させる先輩の姿を見た。

2問目「『み』から始まる言葉」は、最後にひとつだけ残った「家紋の名前」に両チームとも苦戦。「みたま(鈴木光)」「みすいもん(伊藤)」と不正解が続き、順番が回ってきたのは正規メンバー大将・鶴崎修功。ここで「三つ巴」をしっかり答え、このステージをドローに持ち込む。候補生たちに「粘り」のお手本を見せてくれた正規メンバーたちだった。

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全勝する鈴木光、飛び跳ねるジャスコ

最終ステージは1対1の「超難問早押しバトル」。対戦相手のカードがあらかじめ用意され、毎回ヒロミの抽選によって対戦が決まる。正規メンバーと早押し対決ができる貴重な機会に、紀野紗良は「せっかくなので光さんと」、伊藤は「林さんとやりたいです」と期待が高まる。そこに「普段ヘラヘラしててもやるときはやるってのを見せたい」と返すジャスコ。

さてこのステージ、毎回対戦相手が変わるので、誰が誰と戦ってどちらが勝ったのか、せっかくなのでまとめてみた。1戦目から鈴木光vs伊沢拓司という好カードなのだ。

1戦目:鈴木光 ○−× 伊沢拓司
2戦目:林輝幸 ○−× 岡本沙紀
3戦目:鶴崎修功 ○−× 紀野紗良
4戦目:林輝幸 ×−○ 紀野紗良
5戦目:砂川信哉 ×−○ 伊藤七海
6戦目:鈴木光 ○−× 伊藤七海
7戦目:鶴崎修功 ×−○ 伊沢拓司
8戦目:鈴木光 ○−× 紀野紗良
9戦目:砂川信哉 ×−○ 紀野紗良
10戦目:鶴崎修功 ○−× 岡本沙紀
11戦目:鈴木光 ○−× 岡本沙紀
12戦目:林輝幸 ×−○ 伊藤七海
13戦目:林輝幸 ○−× 伊沢拓司

なんといっても鈴木光が4戦4勝のパーフェクト。候補生チーム全員と対戦して全て勝っているのだ。対伊藤戦では「人物の名前から連想される施設」を答える問題で、1人目の「サン=テグジュペリ」から「空港」を正解。かつて直接対決でライバル視していた伊沢にもあっさり勝ってしまった。強い。

この回のクライマックスは、7対5と正規メンバーのリーチで迎えた最終戦。ジャスコvs伊沢に出題されたのは「【国民栄誉賞しりとり】2つの空欄に当てはまる受賞者の名前は?」。国民栄誉賞受賞者は全員覚えているはずの2人。出題された瞬間に押し、わずかに見えた映像を思い出しながら答を導き出すのがセオリーだ。となれば、押し勝った方が勝利に近づく。果たしてランプが点いたのは……ジャスコ!

ランプが点いた喜びで、思わず飛び跳ねてしまうジャスコ。出題は「井上裕太→?→?→王貞治」とあったが、これは「井山裕太→?→?→王貞治」が正しいだろう。空欄に当てはまるのは「高橋尚子→古賀政男」。ジャスコは落ち着いて解答し、正規メンバーチームの勝利!

「普段ヘラヘラしててもやるときはやるってのを見せたい」を有言実行したジャスコ。チームの勝利&伊沢に勝った喜びでニヤニヤが止まらず、ボタンを押したときの跳躍力をイジられながら番組は終わった。この緩急こそジャスコの魅力だろう。

次回は3ヶ月ぶりに芸能人チームとの対戦とのこと。大将・鶴崎修功の2戦目となる戦い、楽しみです。

『東大王』(2020年7月1日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
東大王正規メンバーチーム:鶴崎修功、鈴木光、林輝幸、砂川信哉、
東大王候補生チーム:伊沢拓司、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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