Subscribe / Share

Toggle

INTERVIEW

「東大に入って『SASUKE』に出たい!」沖縄出身の東大生の紆余曲折 
東大王候補生・砂川信哉インタビュー(後編) 

TBSで放送中の人気番組『東大王』で、4月から新たに登場した東大王候補生たち。
東大王候補生のこれまでの歩みと『東大王』に対する想いをインタビューする連続企画。
2人目は「5人目の東大王」として、以前からメンバーの一角を担ってきた砂川信哉。
砂川が語る東大入学までの紆余曲折と、番組で起きたミラクルの数々とは?
(2019年6月28日収録 聞き手:大門弘樹 撮影:玉井美世子)
©TBS

クイズの勉強は独学で
自分の武器を磨く感覚

――『東大王』の問題は「知識量が問われる問題」もあれば「頭の柔らかさが問われるような問題」もあるわけですけど、対策はされていますか?
砂川 僕はキャリアが短い分、「その穴をどう埋めようかな?」っていうのはすごい考えてまして……。例えばこの番組って、他のテレビのクイズとはちょっと違う、独特な傾向があったりするじゃないですか?

――独特ですよね。
砂川 だから過去の放送を見返して「どういうのが出やすいか?」とかいうのは常に考えてますね。例えば、世界遺産なら上から見た映像から行きますから「やっぱり上から見た時に特徴的な遺産が出やすいな」「じゃあ、そういうのを重点的に覚えよう」なんてやってみたり。

――なるほど!
砂川 あとはなんか閃き系の問題でも、ちょっと知識を絡めたような問題とか……。

――「知識を絡めたようなひらめき問題」というのは、どういう問題でしょう?
砂川 例えば「七福神の頭文字だけアルファベットで6つ並べて、あと1つはなんだ?」みたいな。これは水上さんが入替戦で正解したのかな? こういう「四天王」とか「七福神」みたいな数が限られているものは、ちゃんと押さえておいたほうがいいなとか。

――それは独学で対策をして?
砂川 そうですね。過去のものを見て、自分で考えて。

――じゃあ、他の『東大王』のメンバーと「こういうのが出そうだ」なんて話し合ったりは……。
砂川 ないですね。

――そうなんですね。てっきり、「LINEでグループを作って情報交換とかしているのかな?」くらいのことを思っていたんですけど。
砂川 やってないです。……でも、なんでないんでしょうね? 「4人で東大王」とはいえ、横同士の戦いもあるってことなんですかねぇ? 皆さんクイズプレイヤーとしてのプライドがあると言いますか、「それは自分だけの武器にしておこう」みたいなのがあるのかな、なんて勝手に思っているんですけど(笑)。勉強法を共有して他の人に頼るよりは、独りで勉強して自分の刀を研ぎ続ける、みたいな感じでやっているのかな、なんて……。

――なるほど。ひたすら自分の武器を磨く武芸者みたいな感じというか。
砂川 はい。もちろん、こちらから質問したらアドバイスはくれるんですけどね。

――話を戻しますけど、いろんなクイズがある中で、砂川さんが得意としているのはどんな形式でしょう?
砂川 「これ、めっちゃ得意!」ってのはそんなにないんですけど……。強いていうなら「映像を見て回文を作れ」みたいな問題とか。それと音楽の問題は比較的得意な方なんですけど、光ちゃんに取られてばっかという(苦笑)。あとは入替戦で出されたような、その場の集中力と反応で解けるような問題が割と得意なのかな。でも、こういう問題って日によるんですよね。やっぱ、調子が悪い時は全然出来ないんで。たとえば最近、「閃きバトル」で川柳をやっているじゃないですか?

――川柳の一部を隠して、そこに入っている言葉を当てるクイズですね。
砂川 はい。あれを初めてやった時、僕が光ちゃんの代打で出たんですけど、その時はけっこう出来たんですよ。で、そのあとしばらく出ない時期が続いたので、ずっとテレビで観てたんですけど、その時も「けっこうわかるな」みたいな感じで。だから、「川柳は割と得意だな」と思ってたんです。ところが前回の収録に参加したところ、得意と思っていた川柳がひとつもできなかったんですよ! まあ、久々の収録で勘が鈍っていたというのもあるのですけど……。でも、初めてやった時は割とできてますから、それは言い訳にならないかなと。とにかく「いやぁ、頭が回らない時って、こんなに回らないんだ」と思って。

――なるほど……。
砂川 ただ、その日は2本撮りだったんですけど、1本目の最初で全員一斉の閃き問題を取れてたので「この日は頭が回らない日だった」というわけではないと思うんですよ。1日の中でも調子のよい時・悪い時があるな、というか……。そういう意味では、やっぱりすごいムラがありますね。調子いい時はバッといけるけど、ダメな時はダメっていう。基本的な知識をちゃんと入れておけば、おそらく安定すると思うんですけどね。やっぱりそこは経験の差としてどうしても出ちゃうというか。一応、番組に出るようになってから、例えば『みんはや』をすごいやったりだとか、クイズプレイヤーの方が売っている問題集とかを見たりとかはしてはいるんですけど……。でも、やっぱりずっとやってる人に比べると全然ですよね。

――なるほど。あと、難読漢字なんかもこの番組の特徴じゃないですか?
砂川 そうですね。

――あれなんか、1人ずつ解答しないといけないから、けっこうプレッシャーがかかるんじゃないですか?
砂川 ですね(笑)。……でもまぁ、あの形式って巡り合わせがあるじゃないですか? 正直言うと、わからないのもけっこう所々あるんですよ。でも、それが自分に回ってくるかというと、必ずしもそんなことなくて。「水上さんが読んでくれたから助かった」みたいなことも何回もありますし。僕、そこの巡り合わせが良くて全然間違ってなかったんですよね。

――そうなんですね。
砂川 まあ、初めて出た時に読めない漢字を回避して負けちゃったことはあるんですけど(苦笑)。でも、それ以降は全部読めてたんです。まぁ、日頃の対策の成果でもあり、巡り合わせの結果であり、みたいな感じなのですけど。なので「砂川、漢字強いんじゃないか?」みたいに言われることもあるんですけど、実は全然そんなことはなくて……。で、そう思われているのもプレッシャーになっていくというか。だから、そこのメンタル面ですよね。僕自身で「そこが一番弱いなあ」と思っているのは。

――メンタルですか?
砂川 はい。なんか「チームが苦しい時に、自分も一緒に沈んでしまう」と言いますか……。今までに何回か「自分の力でチームをグッと助けなきゃいけないな」みたいな局面があったんですけど、「それができないな」というのがあって。

――あぁ、なるほど。
砂川 漢字に関しても、期待されてることがプレッシャーになってしまうことがあって……。たとえばこの前、みんな連続で間違えちゃった漢字があるんですよ。で、僕の番が来たんですけど、僕もそれ読めてなかったんで、ちょっと相談してほかのとこに変えたら、変えた先で間違えてしまって。しかもそれ、普段なら読めるハズの字だったんです。

――ちなみに、それはどんな字だったのですか?
砂川 「海盤車」と書いて「ヒトデ」だったんですけど、僕、「車」に引っ張られて「マンボウ」と読んでしまったんですよ。それで初めて漢字を間違えたんですけど。

――それが初めてのミスなんですね。
砂川 はい。たしか4月ぐらいの収録なんですけど。……ただ、1回間違えると正解率100%じゃなくなるわけじゃないですか?

――それが悔しかった?
砂川 いや、そこでちょっと楽になったのはありますね(笑)。

――あぁ、プレッシャーがなくなったから(笑)。
砂川 はい。元々、ちょいちょい知らない字もあったのに、運よく間違えないできたので実力以上に評価されてしまった面があったわけじゃないですか? でも、一度ミスをすると「コイツでも間違えるんだ」みたいになったので、そういうプレッシャーはなくなりましたね。もちろん、間違えるのは良くないんですけど(苦笑)。

――でも、実際にあの大舞台に立っている人にかかるプレッシャーって、すごいんでしょうね。
砂川 だから、大事なのはほんとメンタルですよね。あの時も「こんな漢字を間違えるなよ」って、自分で思いましたもん。……もちろん、「変える前の漢字を読めるだけの知識をつけておけよ」って話ではあるんですけどね(笑)。

打ち解けて知った
東大王メンバーの意外な一面

――『東大王』の他のメンバーとの関係はどうでしょう?
砂川 まぁ、打ち解けてはきましたね。

――伊沢君とは一緒にフットサルをやる仲だそうで。
砂川 そうですね。伊沢さんを含めた「QuizKnock」の運営の方ですとか、エンジニアの方々と一緒にやってる感じです。

――じゃあ、伊沢君とはフットサルを通じて仲良くなっていったという。
砂川 そうですね。それで番組以外でも会う機会が増えていった感じで。

――他のメンバーはどうですか?
砂川 水上さんは初めて会った時、全然しゃべってくれなかったんですよ。たまに楽屋で2人とかになるんでけど、まったくしゃべらず……。こっちからすると、何を話していいかわかんないじゃないですか? って、向こうも同じ気持ちだと思うんですけど(笑)。だから、最初は難しかったですねえ。

――水上君って、鶴崎君がいないとおとなしいですよね。
砂川 そう! 鶴崎さんいる時はむっちゃ話すんですけど(笑)。ただ、段々と日を追うにつれて、少しずつしゃべれることが増えていき……。最近はお互い『ポケモンGO』をやっているので、毎日ギフトを贈り合いつつ、ポケモンの話をしたりとかしてるんですけど。

――そういえば、番組公式のツイッター見てたら、水上君がTBS内で『ポケモンGO』をしている写真が……。
砂川 ありましたね!

――あんな感じで、2人で『ポケモン』を楽しんでいると。
砂川 はい。水上さんは今、すごくハマってらっしゃって、ギフトもすごいマメに贈ってくれて。僕が返しきれないこともあって申し訳ないんですけど(笑)。……でも、水上さんは最近、なんかすごいしゃべるようになりましたね。伊沢さんが抜けて大将になったというのも大きいかもしれないですけど。楽屋の中でも、水上さんが一番しゃべってますね。まあ、鶴崎さんとは今までもずっとしゃべってたんですけど、最近では光ちゃんとか他のメンバーとも常にしゃべってますし。

――なるほど。劇団でいうと、水上君が座長になった感じなのかもしれないですね。
砂川 かもしれないですね。……とはいえ、気分が悪いのか知らないですけど、日によっては今でもたまに「あれっ?」ってなることはありますけどね(苦笑)。

――そうなんですね(笑)。
砂川 前回の収録の時、そんな感じだったんですけど(笑)。

――なるほど、水上君のメンタルにもまだまだムラがあると(笑)。一方、鶴崎さんはいかがでしょう?
砂川 鶴崎さんは割と誰ともフレンドリーに話せる感じで、特になんか「困ったな」みたいなことはなく……。以前は家が近かったので、帰りに同じタクシーに乗った時に「どうやって勉強するんですか?」とか「どういうことやってるんですか?」みたいな話を聞いて教えてもらってましたね。

――なるほど。気さくなキャラクターなんですね。
砂川 そうですね。

――鈴木光さんはどうですか?
砂川 光ちゃんって、ああ見えてなんかすごい面白いとこがあって。僕、『ファイナルファンタジーXII』が大好きだったんですけど、彼女はあれをすごいやり込んでたらしいんですよ(笑)。

――えー、それは新情報ですね!
砂川 『FF』って、基本的にはまずラスボス倒すじゃないですか。で、ラスボス倒してからも色んなやり込み要素があって……。で、『FFXII』の場合はやり込み用のクエストがいろいろあるんですけど、最後にはヒットポイントが5000万ぐらいある、ヤズマットっていう敵が出てくるんですよ。これ、普通にやったら倒すのに何時間もかかることで有名なんですけど。で、そこまでやる人ってぶっちゃけ廃人レベルなんですけど、光ちゃんはそこまでやってたという(笑)。

――へぇ~!
砂川 僕は狭く深くやるタイプなので当然やってたんですけど、光ちゃんが「『FFXII』やってる」と言っていたので「えっ、どこまでやったの?」って聞いたら「ヤズマットまでやりましたよ」「えっ!?」って(笑)。で、伊沢さんも『FFXII』をやってたんですけど、ヤズマットまでやるほど重度なプレイヤーではなかったんですよ。だから伊沢さんも「ヤズマットまでやったの!?」って驚いていて。そこですごく意外だったというか。実は光ちゃんの家にはゲームが2本しかなかったらしいんですよ。なので、その2本をもう鬼のようにやり込んだということらしいんですけど(笑)。面白いですよね。だって、ゲームやってる姿なんて想像つかないじゃないですか(笑)。

――めちゃくちゃ意外ですね!
砂川 ですよね。実は「今度、東大王の6人で脱出ゲームに行こう」って話をしてるんですよ。まあ、実際に行けるかわかんないですけど。

――すごい軍団ですね。どんな謎でも絶対解けるじゃないですか!
砂川 あはは(笑)。ただ、みんな意外とやったことないらしくて。紀野(紗良)ちゃんはAnotherVision(東大の謎解きサークル)なんで、すごい得意だとは思うんですけど。でも、光ちゃんや水上さんは行ったことがなくて、鶴崎さんも1回ぐらい行ったことがある程度らしくて。ただ、6人の予定を合わせるのは、なかなか難しいですけど。

――それからMCとの関係もお聞きしたいのですが、前回の放送(6月19日放送分)で、ヒロミさんと山里さんからけっこうキツめの叱咤激励を受けましたよね。
砂川 ……ヒドいですよね、あれ! 実は山里さん、あとで謝ってくれたんですけど。

――え、そうなのですか?
砂川 はい。この前の収録で「ごめんね」みたいなことを言ってくれたんですよ。まぁ、元はと言えば、僕が間違えるのが悪いんですけど(苦笑)。やっぱり、なんか言いやすいのですかね? まあ、もちろんそれはプロレス的な発言と言いますか……。普段はちゃんと優しくしてくれるんですけどね。

――でもまぁ、それはやっぱり、砂川さんにはある種のかわいがられる感じがあるってことじゃないですかね? たとえば水上君はけっこう気難しい面もあるから、山里さんたちも恐る恐るになってしまったりとか……。
砂川 あぁ、確かに。

――そういう意味では、ひょっとしたら砂川さんが一番ツッコミやすいんじゃないかと。
砂川 ……でも、さすがにあれはちょっと凹みましたよ 。「バカタレがー!」とか言われて(苦笑)。しかも、その場で言われた時はまだいいんですけど、いざ放送になるとテロップになって文字でも出てくるわけじゃないですか。「おぉ、言われてんなあ!」みたいな感じで(笑)。

――確か、つくば万博の問題でしたよね? 砂川さんがまだ生まれてない時代の話ですからねぇ。
砂川 ……いやぁ、でも間違えるのが悪いんですけど(苦笑)。

――あと、その少し前の話ですけど、伊沢さんの卒業のタイミングで10連勝を達成しました(3月20日放送分)。砂川さんはその収録にも立ち会われて、今度一緒に修学旅行に行かれるということで。あの収録の印象なんかをお聞きしたいのですけど。
砂川 そうですねぇ……。実は僕、あの収録は当日に呼ばれたんですよ。その日、収録があるとか全然知らなくて。で、当日にいきなり「今日、来れる?」みたいな連絡がきたという(笑)。

――当日、砂川さんの予定が空いていて良かったですね(笑)。
砂川 実は僕、その日、顔の脱毛に行ってたんですよ。で、あれって行った直後、肌がすごい荒れるんですよね。すっごい肌荒れしている時に「今日来れる?」って言われたので、「えっ? 今、ちょっとテレビに出られる顔じゃないんだけどなぁ」と思ったんですけど……。でもまぁ、なんとかごまかして出演することにしたと。だって、そういう舞台にはやっぱり立ち会いたいじゃないですか?

――わかります。
砂川 そういう場に呼んでいただけたことは、やっぱりうれしかったですし……。しかも、伊沢さんがガウンを着て東大王チームのメンバーとして答えている姿を観るのは、もうあの日が最後じゃないですか。やっぱり、それは噛み締めながら観てましたね。はい。

――しかも10連勝のかかった、負けられない戦いですもんね。
砂川 はい。今にしてみると「もし卒業と10連勝がかかった収録で負けちゃったら、どんな空気になったんだろう?」とか思うのですけど(笑)。

――あはは(笑)。でも、無事に勝利して。そういえば、ツイートで「パスポートを取った」とか書かれてましたね。
砂川 パスポート、昨日取ったんですよ。実は今まで持ってなかったんで。

――パスポートを取ったばかりということは、海外は初めて?
砂川 はい。ホントにありがたい話ですよね。ちょっとしか出てないのに(笑)。

©TBS

夢だった『SASUKE』出場
次こそが勝負

――『東大王』とは関係ないのですが、これも聞いておきましょう。ついに念願の『SASUKE』に出場されましたね。あれは自分で書類を送られたんですか?
砂川 送りましたね、はい。

――で、オーディションを通って……。
砂川 受けましたね。

――オーディションはどうでした?
砂川 最初に腕立て100回やらされるんですよ。しかも、それのペースが太鼓ドーンで1、ドーンで2……みたいに決まっていて。基本みんな100回できないんですよ。あれは「100回できる・できない」を見てるんじゃなくて、気持ちを見てるらしくて。だから僕は50~60回くらいのキツい時に、「やれ、おらー!」なんてめちゃめちゃ声出しながらやってましたね(笑)。

――なるほど! で、その後に面接ですか?
砂川 はい。そこで『SASUKE』への愛を語り、「『SASUKE』のためにミスター東大に出ました」みたいなことをアピールしつつ(笑)。

――しかも「今、『東大王』にレギュラーで出てます」っていう。
砂川 はい。でも『東大王』に関しては完全にありがたかったですよね。同じ局ですし。

――で、オーディションを通って、本番はいかがでした?
砂川 いやぁ、めちゃめちゃ緊張しました(笑)。だって、もうあんまり記憶ないですもん。頭の中が真っ白でしたね。

――実際のステージはいかがでしたか?
砂川 いやぁ、難しかったです! 最初の5段跳びとかも、テレビで観てたら「あんなのできるだろ」って思うかもしれないですけど、水がすぐそこにあるっていうだけで、やっぱりすごい怖いんですよね。やっぱり慎重になりますし……。でも、懐かしいですね。あれがもう半年前ですからね。

――当然リベンジを……。
砂川 したいですよねえ!しかも1回出たことによって、いわゆる『SASUKE』の実力者たちとのつながりとかがけっこうできまして。今度、自宅に『SASUKE』のステージを作ってる方の家に行って、練習させていただくという話もあるんですよ(7月28日に松田大介宅を訪問し実現)。

――それはすごい!
砂川 そういうつながりが増えてきたんで、「いい練習を積んで、次に臨めたらいいな」とは思ってます。……まぁ、『SASUKE』に関しては次が勝負ですね。「次でダメだったら3度目はないな」と思うので。

――でも、砂川さんってまさに文武両道ですよね。TBSの文化系最高峰の番組と、肉体系最高峰の番組両方に挑むって……。
砂川 あはは(笑)。いやぁ、ありがたい話ですよ、ホントに。

――あと、最近は『東大王』のメンバーが『プレバト!!』とか、他の番組にも出たりしてますけど、砂川さんは「他の番組にも出たい」みたいなのは?
砂川 まあ、「出たい」というなら『SASUKE』が一番ですね(キッパリ)。それは最初からずっと思ってたことでもあるので。もちろん、『東大王』にはありがたく出させていただいてますけど……ね。でも、他の番組に関していうなら「テレビなら何でも出たい」ってわけではないので。

――最後に、砂川さんの今後の目標について教えてください。
砂川 僕にはまだ「絶対にこの職業をやりたい」とかいうのはないんですけど……。ただ、昔から人を楽しませるのがすごく好きなところがあるので、例えばモノ作りでもいいですし、テレビ番組でもいいですし、ゲームとかウェブのコンテンツでもいい。まあ形は何でもいいのですけど、「ゼロから1を生み出す」ようなものを作れるようになりたいといいますか。そして、「生み出したものが、人を楽しませるようなものになれればいいな」っていう。そういうコンテンツとか、モノ作りに携わっていけたらいいな、とはすごく思っています。

――なるほど。
砂川 そういう意味では、例えば『東大王』の収録現場には、制作さんとかいろんな方がいらっしゃるわけじゃないですか? そういった方々が働いている現場を生で見て、「あー、こうやって作られているんだな」というのはすごく見てますし、「すごいたくさんの人の力が合わさって番組ができてるんだな」っていうのはすごく感じるんで。そういう面でも「学ばせて頂いている」と思いますし、もちろん感謝してるところもあります。だから、それがどんな形であれ、将来的に自分もそういう仕事に就けたらいいな、って思っていますね。

――ありがとうございました。今後の活躍も期待しています!

【プロフィール】
砂川信哉(すながわしんや) 1995年、沖縄県生まれ。昭和薬科大学附属高等学校卒業。2016年に東京大学理科一類に合格し、入学。現在は同大学工学部に在籍中。趣味は筋トレ、映画鑑賞、ゲーム。

Return Top