ヤングエースにて10年間の長期連載の末に完結した、杉基イクラによる競技クイズを題材とした青春漫画『ナナマル サンバツ』。2017年のアニメ化に続き、脚本・演出に大歳倫弘(ヨーロッパ企画)を迎えて西井幸人、鈴木絢音(乃木坂46)などの若手キャストを中心に2018年、2019年と二度舞台化しているが、このたび待望の舞台化第3弾『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)』の上演が決定した。
今回は新たな高校生クイズプレイヤーのほか、クイズ大会「SQUARE」の三咲プロデューサーも新キャラクターとして登場する。「SQUARE」全国大会での熱い戦いと並行して原作では語られなかったもう一つのクイズにまつわる青春ストーリーが紡がれ、原作同様にクライマックスを迎えることとなるのだ。
2021年1月6日より始まる銀座・博品館劇場での上演を前に、「QUIZ JAPAN」では西井幸人(越山識役)&中村嘉惟人(御来屋千智役)へのインタビューを実施。2人の思いや、第1弾・第2弾でのエピソードを存分に語ってもらった。
(2020年11月11日収録 聞き手:大門弘樹、写真:友安美琴)
西井幸人(にしいゆきと) 1995年6月14日、埼玉県生まれ。ワタナベエンターテインメント所属。 2010年、ミュージカル『黒執事』シエル・ファントムハイヴ役で本格デビューし、近年では舞台『魔法使いの嫁』(カルタフィルス/ヨセフ役)にも出演している。
中村嘉惟人(なかむらかいと) 1998年4月5日、愛知県生まれ。オスカープロモーション所属。『天才てれびくんMAX』(2010年度レギュラー)、スーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(キニンジャー/松尾凪役)などへの出演経験を持つ。
――まずは『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE O』の上演が決まったときの率直な感想からお聞かせいただければと思います。
西井 「またこやつ(=御来屋)と一緒かぁ」と。
中村 えっ、なんでですか!(笑)
西井 いや、またあの日々が始まるんだなと思ったら嬉しかったっていう話です(笑)。初対面で指を差されて「やれよ、クイズ」って言われてから、ここはもう付き物ですから。この人がいなかったら越山は成長できない。
中村 ああ、それは御来屋にとっても同じですね。越山という良きライバルを見つけられたからこそクイズを頑張ってこられたんだと思いますし、僕自身も頑張ろうと思えます。
西井 あとはやっぱり、「第3弾、来たか!」とは思いました。
中村 そうですね。
西井 僕は別の現場でプロデューサーさんとお会いしたときに「来年のスケジュールはもう押さえました。第3弾、やります」と言われて。『ナナサン』の座組で個々に連絡を取る中で「第3弾やるらしいね」みたいな話は聞いていたんですけど、もうその場でガッツポーズでした。
中村 単発の作品も多い中で、こうやって1、2、3と続けてこられたのは嬉しいですね。モチベーションにもつながりますし。
西井 同じメインキャスト・スタッフでこんなに長く続けられる作品って珍しいよね。
中村 うん。なかなかないね。
西井 第2弾のときは顔合わせでの「元気だった?」「綺麗になったじゃん!」というやり取りにほっとして。今回どうなるのか楽しみです。でも、何作も続く舞台ってどんどん主役が変わっていくイメージがあって……。それは常に心配なので、前回も「第2弾、うん。(主役は)俺であれ、俺であれ」と願っていました(笑)。
中村 あはは(笑)。心配だよね。