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『東大王』東大王チーム3連勝の前に伊沢拓司の壁。TVか?televisionか?

東大王砂川信哉 公式twitterアカウント(@sngw22)より

11月11日放送『東大王』は、東大王チーム3連勝を賭けた一戦。前回、大将の鶴崎修功は公式インスタで「京都・奈良に行きたい」と言っていたが、10連勝を目指さず3連勝のご褒美で妥協してしまうのか? それとも伊沢拓司率いる芸能人チームが3連勝を止めるのか?

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難易度急上昇に苦戦「お絵かきリレー」

1stステージは、鶴崎が「いいゲームだよホントに」とべた褒めする「お絵かきリレー」。前回は両チーム正解が続出したが、2回目となった今回はお題の難易度がアップした。

例えば、1回戦先攻の芸能人チームに出されたお題は昔話「わらしべ長者」。桃太郎や浦島太郎のように主人公に特徴がなく、ストーリーも基本的に「物を交換する(わらしべ→ミカン→反物→馬→屋敷)」だけ。記号はNGなので矢印は書けないし、“儲かった”という意味で小判を描いても「花咲かじいさん」や「舌切り雀」など大判小判が出てくる昔話はたくさんある。芸能人チームは続くお題「自業自得」でも苦戦し、このステージでは正解が出なかった。

一方の東大王チームは、画力とアイデアで困難を乗り越えようとする。1回戦のお題「能ある鷹は爪隠す」は砂川信哉がサラサラと鷹の絵を描き、爪の部分を真っ黒に塗りつぶして「爪隠す」を、頭部を指す吹出しの中に脳を書き「能ある」を表現。スタジオは盛り上がったが、解答者の鶴崎は脳が「卵」に見え、「とんびが鷹を生む」と誤答。お題を知っている者と知らない者では、見える景色が変わってしまうのか。

2回戦のお題「勝海舟」では、今度は鶴崎がお絵かき担当に。伊藤七海が城(江戸城)を、鈴木光が似顔絵を描くなか、鶴崎は「勝」「海」「舟」の3つを表現した絵を並べた。名前そのものをイラストにする、ひらめき問題のような発想だったが、解答者の岡本沙紀には届かず。

結局両チームとも正解が出ず、このステージはドロー。とは言え、さまざまなアプローチが登場しており、次につながる回になったかもしれない。

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相談禁止!「難問オセロ」衝撃の新ルール

2ndステージは「難問オセロ」で、出題は「小学校・中学校で習う漢字の難しい読み方」。今回から新ルールとなり、戦略の相談が禁止に! 「じゃぁ一朗太さんがいる意味なくなってくるじゃないですか」というFUJIWARA藤本に、「ちょっと待って!」とツッコむ宮川一朗太。

芸能人チームの連勝を支えてきた“オセ朗太”の指示がなくなるのは、どう考えても痛い。各自が好きなマスを指定できるようになったため、どうしても心理的に「自分が読めるマス」を優先してしまうのだ。芸能人チームは下段・中段の解答者の正解率が上がったが、上段にいる宮川一朗太に出番が回ってくるころには「相当不利な情勢(宮川)」になってしまっていた。

そうなると東大王チームが強い。読める漢字が多いため選択肢が広く、先を読む力もある。角に配置された超難読漢字も、鈴木光が6番「為人(ひととなり)」、砂川が1番「幼気(いたいけ)」、鶴崎が27番「賀ぶ(よろこぶ)」を難なく正解して、着実に端へ赤マスを固めていく。最後、芸能人チームは山下真司が32番「感ける(かまける)」を当てる見せ場があったが、このとき既に勝負はついていた。結果は東大王チーム20枚、芸能人チーム16枚。東大王チームがオセロで芸能人チームに勝ったのは、9月9日以来2ヶ月ぶりのことだった。

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「僕が入ったら完璧」芸能人チームの追撃

ファイナルステージは「全員一斉早押しバトル」。今回は7問先取したチームの勝利だ。MCのヒロミに「そろそろあの男が起きるころだと思います」と振られ、「おはようございます」と返すロザン宇治原(まだランクE)。そろそろ早押しでいいところを見せたい。

今回は東大王チームの3連勝がかかっているので、伊沢が大将としてフル参戦している。早押しバトルでも、1問目のひらめき問題「貝+貝+貝+ノ+コ+貝」を「贔屓」で正解。2問目の「テーマパークの名称は?」では宮川が「東映太秦映画村」を一瞬で見抜いた。映像は10月3日オープンの新アトラクション(エヴァンゲリオン京都基地)の一部で、FUJIWARA藤本も「エヴァ!エヴァ!」とわかっていた様子。時事問題をしっかりチェックしている。

東大王チームも追い上げる。4問目の音楽問題では、演奏する音に「レ♭」「ミ♭」が出た時点で紀野紗良が「パプリカ」を正解! “音階押し”を見事決める。5問目「東京BRT」、6問目「国勢調査」の時事問題も東大王チームが連取。時事問題は覚えるスタート地点が全員同じ。いかに早く引き出せるかの勝負だ。

7問目を終えて5-2。東大王チームが5ポイントを立て続けに取って波に乗る……かと思いきや、ここから芸能人チームの逆襲が始まった。国名(モーリシャス)、広辞苑の見出し語(肩)、絵画の作品名(着衣のマハ)と、東大王チームが得意としてきた問題を次々と正解してみせる。戦いが始まる前、伊沢は「(自分が)出られなくても強いチームに僕が入ったら完璧なので、そこを見せたい」と言っていた。ポイントは5-5。その言葉に嘘は無かった。

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「TV」か? 「television」か?

事件が起きたのは11問目。「英英辞典に載っているある英単語をお答え下さい」。スターウォーズのオープニングのように英文が出てくるクイズで、先に押した鶴崎が答えた「TV」が不正解。その後、ロザン宇治原が「television」と答えて正解になった。EからDにランクアップしてガッツポーズの宇治原だが、東大王チームは「あれ?」という表情。

杉山アナの「英英辞典に載っている単語としてはtelevision」という説明に、「どの英英辞典ですか?」と鋭く声をあげる岡本沙紀。判定に使われたロングマン現代英英辞典では、“TV”は見出し語として載っていて、意味は“television”になっている。ただ出題では「見出し語をお答え下さい」とは言っていないので……と、判定としては「グレー」に。

じゃぁTVでも正解では……と、なんともモヤモヤした判定だが、結局この問題はドローとしてノーカウント。ロザン宇治原のランクアップも取り消しでEランクにステイ。「グレーでドローでステイ?」と翻弄された宇治原、「出来たら面白い感じで放送してもらえたら……」という願いはなんとか叶った。

気を取り直して5-5から再スタート。12問目「物の名称」では、伊沢が「富岳」で正解して芸能人チームがリーチ。13問目は「世界遺産」。お馴染みとなった地球の衛星画像が、ヨーロッパ上空で止まり、ゆっくりと下降を始める……と、ここで地球押しを見せたのは、芸能人チーム大将・伊沢……!

カメラ目線でコールしたのは、ベルギーの世界遺産「グラン・プラス」。伊沢を見上げる鶴崎。結果は……正解! 杉山アナの「地球は青かった!伊沢は早かった!」の声を聞きながら、伊沢は両サイドの2人とガッツポーズ。伊沢に始まり、伊沢に終わった早押しバトルで、東大王チームの連勝を止めた!

次週11月18日放送予定の2時間スペシャルでは、東大王チームに新しい候補生が加入!ジャスコの復活も待ち遠しい。

『東大王』(2020年11月4日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
解説:伊沢拓司
東大王チーム:鶴崎修功、鈴木光、砂川信哉、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海
芸能人チーム:伊沢拓司、朝日奈央、宇治原史規 (ロザン)、須貝駿貴(QuizKnock)、武元唯衣(櫻坂46)、天明麻衣子、富永美樹、中間淳太(ジャニーズWEST)、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)、宮川一朗太、山下真司

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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