Subscribe / Share

Toggle

column

『東大王』東大王vsQuizKnock 遂に決着!最後まで手に汗握る「楽しいクイズの時間」

『東大王』twitter公式アカウント(@toudaiou_tbs)より

先週に引き続き、6月17日放送の『東大王』は「東大王vsQuizKnock」の後半戦。前半3ステージでは東大王チームが1勝、QuizKnockチームが2勝。後半は「12アンサーズ」「難問オセロ」「全員一斉早押しバトル」の3ステージ。ついに頂上決戦が決着する。

関連記事:『東大王』3ヶ月ぶりの東大王vs芸能人! 史上最高の大接戦に「壁」も揺れた

両チーム一歩も譲らない「12アンサーズ」

4thステージは「12アンサーズ」。1戦目「答えが全て『の』で始まる問題」はQuizKnockチームが先攻。トップバッターのこうちゃんがいきなり「ノイシュヴァンシュタイン城」を正解し、MC陣を驚かせる。どの問題を答えようか迷う伊沢拓司に、MC山里亮太が「どれでもいけるってか?」と煽っても、伊沢は「そういうことですね」とクールな答え。その後もQuizKnockチームは「ノルディック柄」「乃木希典」「のぼうの城」と当て続け、東大王チームに解答権を渡さない。最後の「熨斗(のし)」も危なげなく正解し、全12問パーフェクト!

2戦目「答えが全て『く』で始まる問題」は東大王チームが先攻。「12アンサーズ」は全2戦なので、東大王チームはここで勝たねば敗北確定。解答権を渡せば戻ってくる保証はなく、パーフェクトを狙ってドローにもちこむしかない。

岡本沙紀が「嚔(くしゃみ)」、砂川信哉が「クロンボー城」を正解するなど、難問をクリアしていく東大王チーム。ラスト2枚。出題は「⑧歌舞伎の化粧」と「②五重奏のこと」。ジャスコ林は「⑧隈取り」を当て、最後に大将・鈴木光が得意な音楽問題を残す。だが、鈴木光は悩む素振りを見せ、なかなか答えない。緊張が走るスタジオ。出した答えは「クインテット」……見事正解! パーフェクトがかかった最終問題で「不安になって考えちゃいました」と笑顔を見せる鈴木光。このステージをドローで押さえた。

関連記事:『東大王』2連勝に立ちはだかる富永&オセ朗太!「こっから見せましょう大逆転を」

読めない漢字の押し付け合い!高度な心理戦

5thステージは「難問オセロ」。前半戦の難問オセロは東大王チームが勝利したが、今回の「魚介類の名前」は両チームがたじろぐ難易度。トップバッターのこうちゃんが24番「鯊(はぜ)」を読めず不正解になってしまう波乱の幕開けに。

先攻のQuizKnockチームは、読めない漢字をお互いに共有し、難読の7番「(魚編に片)」と31番「鎗柔魚」を避けて相手に読ませる作戦。一方、東大王チームも7番と31番が読めない。オセロが進むにつれ、両チームとも7番や31番を避ける動きが相手にバレ、後半はお互いの読めない漢字を押しつけ合う展開になってきた。いつもの芸能人チームとの対戦と違い、両チームの相談がイヤホンとマイクを通じて視聴者にも共有されるため、高度な心理戦に手に汗を握ってしまう。

その後、東大王チームはジャスコ林と鈴木光が失格。最年少の紀野紗良が1番「青串魚(さんま)」を当てるなど粘るが、4番「銀魚(しらうお)」を誤答し、全滅。大将の鈴木光は最後まで紀野をねぎらい、試合中にも「頑張ってくれてありがとう」と声をかけていた。

関連記事:『東大王』正規メンバーvs候補生の直接対決!負けられない先輩、食らいつく後輩

知力のぶつかり合い!最後までもつれた早押し

最終ステージは10問先取の「全員一斉早押しバトル」。ここまで東大王チームは1勝、QuizKnockチームは3勝しているので、1-3の状態からスタート。「逆転可能な点数だと思うので、いつも通り頑張っていきたい」という鈴木光に、「こっちには飢えた狼たちがいますからね」と伊沢。そのコメントを受けて、身体を揺らして飢えてる感じを出すQuizKnockのメンバーたち。

早押しはひらめき問題からスタート。ジャスコ林とふくらPがそれぞれ正解し、2-4。続く3問目は「漢字が表しているものは?」。「……神→秋・御」と表示されたところで伊藤七海が「山手線の駅の開業順」で正解! 地名と予想し「御のつく地名」からたどり着いたという。秋葉原駅と御徒町駅は1925年11月1日に同時に開業しているのだ。

QuizKnockチームも負けてはいない。山本がひらめき問題を当て、伊沢が漢字カード暗記問題で「花椰菜(カリフラワー)」、グラフ問題で「アメリカ合衆国の州の数」を当てる。過去に出題された問題形式は既に対策してあり、QuizKnockチーム内にも共有済みだ。

東大王チームはその対策すら乗り越えていく。絵画問題では鈴木光が「オーヴェルの協会(ゴッホ)」を、歴史問題ではジャスコ林が「倶利伽羅峠の戦い」を、映像が出た瞬間に押して正解を奪う。それぞれ「タッチがゴッホだと思って……」「人が崖から落ちているということは……」と、一瞬の映像から情報を得て、推測し、知識量で答えにたどり着く。

QuizKnockチームの戦略と、東大王チームのポテンシャルがぶつかりあう戦い。伊沢の連続正解もあり、7-9で遂にQuizKnockチームがマッチポイント。14問目「建造物の名称は?」に地球押しでランプが点いたのはふくらP! しかし、コールした「バイコヌール宇宙基地」は不正解。再開してすぐに押した鈴木光が「ポル=バジン遺跡」で正解する。ロシアの湖に浮かぶ謎多き遺跡(not世界遺産)を地球の段階で当て、8-9。

15問目「空欄に入る国名は」。映像はチェコの国旗と「?」と書かれたもの。ランプが点いたのは山本だったが「レバノン」は不正解。それを見た砂川がボタンを連打し、再開と同時に点灯。国旗と「?」の位置関係から実際の地理を想像し、「オーストリア」で正解。 砂川がこの回はじめてのポイントで、両チームが9-9で並んだ!

2週続いた戦いも、いよいよ最後。16問目はひらめき問題「空欄A・Bに入る魚の名前は?」。恐らく全員が勝負に出た局面で、ランプが点いたのはまたしても砂川だった。「砂川~!!」と絶叫する山里。一瞬見えた画像は「A+寸=B」。「どじょう(鰌)と、ます(鱒)」のコールに、伊沢は(やられた)という表情。果たして判定は……正解!

東大王正規メンバーとして初めてのスタジオ収録だった砂川信哉が、土壇場で2連続の正解。見事な逆転ホームランで「東大王vsQuizKnock」は東大王の勝利で幕を閉じた。ソーシャルディスタンスを保ちながらのスタジオ収録、それでいて、お互い死力を尽くした激戦。最後の杉山アナの言葉は、まさに視聴者の気持ちを代弁するものだろう。

「楽しいクイズの時間をありがとうございました!」

 

『東大王』(2020年6月18日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
東大王チーム:鈴木光、林輝幸、砂川信哉、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海
QuizKnockチーム:伊沢拓司、福良拳、山本祥彰、渡辺航平

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

Return Top