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INTERVIEW

『勇者ああああ』が見出したクイズ王のいじり方 板川侑右インタビュー(前編)

クイズ王にクイズと関係ないことを
やらせる面白さ

――そんな『勇者ああああ』ですが、実はクイズを絡めた企画もよくやられてましたね。
板川 けっこうやりましたね。
――最初に『勇者ああああ』でクイズを取り上げたのは、『QMA』の筐体を使った回ですかね?
板川 そうですね。僕が好きだったというのと、当時は池袋のゲーセンの上のカフェで収録してたので、下から筐体を持ってこれたんで。。
――そういう事情だったのですね。
板川 はい。で、1回目は古川洋平さんに来てもらいましたけど……。「いくらクイズ王が相手とはいえ、束になったら勝てるんじゃねえか?」って思うじゃないですか? だって、いくらクイズ王といえども、全ジャンルが強いわけじゃないだろうし。ましてや「アニメ・ゲーム」とかって、クイズの人は意外と弱いんですよね?
――そうですね。まぁ、普通のクイズ番組や大会になかなか出ないですから。
板川 なので「スポーツとか歴史だったらクイズ王には勝てないだろうけど、アニメ・ゲームぐらいだったら一発勝てるんじゃねえか?」とか「サッカーだけだったら明らかに酒井健太のほうが強いんじゃねえか?」みたいなことを思ってましたね。あとは「こっちのチームに変な人いっぱい集めれば尺になるな」ぐらいの気持ちで始めた企画なんです(笑)。でも、本気でやるから面白かったですね。

――そこの発想は、『QMA』というゲームの仕組みをすごく理解されてる板川さんだからこそですね。
板川 そうだと思います。「ゲームのシステムを理解してたからできた」いうのは間違いなくありますね。……実は僕、ゲームはめっちゃ詳しいんですけど、アニメはまったく観ないんですよ。で、漫画も読まない。でも漫画・アニメとゲームって、なんとなく一緒くたにされるじゃないですか?
――そうですね。
板川 だから『QMA』をやってるときは「アニメ・漫画より、ゲームの問題が多いといいな」と思うんですよ。あと、スポーツも全然やらないんで、2回戦にスポーツが出た瞬間に「うわーっ」みたいにげんなりしたり……。逆に言うと、「これ、万能なやつ、多分いねえだろうな」というシステムじゃないですか? 「それだったらハンデマッチが成立するはず」みたいなことから考えましたね。僕、ゲーム自体ももちろん好きですけど、何よりゲームの構造とかシステムを考えるのが好きなんです。
――実際、まさにその狙い通りの結果になりましたね。
板川 はい。ペンキンズ・ノブオと元・やさしい雨の松崎(克俊)さんで組ませて、伊沢(拓司)君と戦わせたときは、やっぱりこっちが勝ちましたから。「人間の守備範囲にはそれなりに限界があるのかな」というところをついた試合ですよね。
――クイズ王・古川洋平の初登場回もその企画ですよね?
板川 はい。あの時はまだ古川さんのことをちゃんしたクイズ王として扱ってたんですけど、今はもはやその機能はほぼ果たしていない(笑)。で、『QMA』の2回目からは登場するクイズ王を伊沢君にしましたけど、あれは「いろんなクイズ王がいますよ」というのを世の中に見せたいという意図だったんですよね。……あと、「圧倒的に人気のクイズ王も一度は呼んだほうがいいんじゃねえの」っていうのもあって。

©テレビ東京

――じゃあ、ある意味で古川君はリストラされたと(笑)。
板川 そう、その通りです。まぁ「同じ人と何度も『QMA』で対戦してもしょうがねえな」というのもありましたけど。ただ、古川さんって、なんか人間味があるじゃないですか。イジり甲斐があるというか……。なので、しりとり企画の時からまた呼び始めたんです。
――ちなみに、しりとりの企画には伊沢君を呼ぼうとは思わなかったですか?
板川 伊沢君は圧倒的にアイドルだから、あんまり悪意のあるイジりをされると損しちゃうだろうから。僕らの番組は割と悪意のあるイジりをする番組なので、その雑なイジりを全部受けてくれる人じゃないと。
――ああ、なるほど。
板川 そこはやっぱり『水曜日のダウンタウン』の功績が大きいかな、と思うんですよ。あの番組で古川さんは大食いをやったり、海女さんとクイズ対決で素潜りをやったりと、何でもやってたじゃないですか。ただ、古川さんもイジられるのはおいしいとおもうんですよ。だって、イジられても平気な人って、めちゃくちゃ器が大きく見えるじゃないですか。「この人、こんな仕事を受けてくれるんだ」という器の大きさから、その人の好感度が上がったりするということはよくあることなので。だから、『Quiz Knock』の皆さんには忙しくてなかなか出ていただけないというのもあるのですけど、それだったら「新しいクイズ王を呼ぶより、古川さんの新しいイジり方を見つけたほうが番組らしいカラーになるのかな」と思ったりもします。

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