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INTERVIEW

ウェブメディア「QuizKnock」の舞台裏に迫る!福良拳・河村拓哉・須貝駿貴インタビュー(後編)

東大王・伊沢拓司を編集長として創設されたウェブメディア「QuizKnock」。「学び」や「好奇心」をテーマにした数々のコンテンツが生み出され、いまや大人気YouTubeチャンネルとしても快進撃を続けている。その成功の鍵を握る3人のメンバーに、「QuizKnock」の足跡を振り返ってもらった。(2019年5月29日収録 聞き手:大門弘樹 撮影:神保達也)

福良拳 徳島県生まれ。東京工業大学出身。YouTubeチャンネルの発案者で動画プロデューサー。

河村拓哉 栃木県生まれ。東京大学理学部在籍。設立時から支えるライターであり、動画企画者。

須貝駿貴 京都府生まれ。東京大学教養学部卒、大学院総合文化研究科在籍。実験系動画の企画などを担当。

文房具から乃木坂まで!
広がり続けるコラボ

――最近はテレビ出演も増えましたよね。先日は大勢のユーチューバーの方とNHKのBSで共演されていましたね。
福良 『1億いいね!』(NHK BSプレミアム・『YouTuber × NHK 1億いいね!大作戦』・19年1月26日放送)ですね。

――はい。あの番組には錚々たるユーチューバーが集まっていたわけですけど、その中にQuizKnockが選ばれたというのが、またすごいことですよね。
福良 確かに。あれはありがたいことですよね。

――ちなみに、皆さんはあの番組がテレビ初出演ですか?
須貝 たぶん、そうですね。
福良 川上と僕も、クイズ番組を除くと初だと思います。

――そうか、川上さんは『Qさま!!』に出てましたね。福良さんはクイズ番組だと何に出られていたんですか?
福良 『もってけダービー』(TBS・『ミッドナイト感謝祭! もってけダービー’14春』・2014年3月30日)とか。

――あぁ、『オールスター感謝祭』のあとで放送された深夜番組ですね! じゃあ、テレビ自体は経験あったと。皆さん、BSの番組はいかがでしたか?
須貝 テレビに出られること自体はすごいうれしいですよね。だって、テレビだから(笑)。で、実際に出てみて「僕、テレビに向いているなあ」と思ったんですよ。あの時にカメラでたくさん抜かれてたので。
福良 あれはすごかったね。
須貝 だから「行って良かったなあ」と(笑)。「人前に出ることがホントに向いているんだな」と、自分で思いました。

――「やたらカメラに抜かれた理由」って、何かありますか?
須貝 例えば「1分間いいね!タイム」というのがあって、MCが「テレビの前の皆さんもボタン連打してください」「今から1分間、みんな押して押してー!」みたいなことを言っている時に、僕らは何もすることがなかったんですよ。その時に「やることが何もないなら、騒いだら勝ちなんだな」と思った。そう思った時、実際に騒げるのが僕の偉いところなのかもしれない。
一同 (爆笑)
須貝 それで、騒いでみたら注目してもらえてね。MCの田村淳さんにも番組の中で話しかけてもらえたりしたので、「ただの飾りにならなかったな」ということも含めてうれしかったというか、行った意味があったなと。「人気者になってやろう」とは特に思ってなかったんですけど、「行って仕事はしたな」というか(笑)。

――須貝さん的には「役目を果たせた」ということですね。一方、福良さん的にはあの番組はどうでしたか?
福良 僕はまず「ユーチューバーだけの番組ができているのはすごいな」と思ったんですよ。なんか時代を感じたというか、「ユーチューバーというものの存在がこんなに自体が大きくなっているんだな」と感じました。そして、その中にQuizKnockが選ばれたのはすごいうれしいことだなと。

――なるほど。
福良 しかもあの番組って、テーマが「日本を救う」みたいなことだったと思うんですよ。なので、そういうテーマの時にうちが選ばれたというのは「すごく認められているんだな」と感じたというか。例えば、うちは動画を作るにあたって単に「面白い動画をつくりましょう」ではなく、「観た人が何らかの得をする・役に立つような動画を作りましょう」ということにけっこうこだわっているんです。「こういう知識があるんだ」「こういう考え方もあるんだ」「こういう見方もできるんだな」みたいな、何かしら持って帰れるものが絶対にあるようにしようと思ってやっている。そこまでではなくても、例えば「新しい語彙をひとつ覚えた」というだけでも、10分の動画を観た価値はあるのかなと。そういう意味では、「人助け」がテーマ……というとちょっと大袈裟ですけど、「見てお得な動画を作りましょう」というテーマの番組にうちが選ばれたのは、すごくうれしかったですね。

――そういえば最近、いろいろな動画で他のユーチューバーと交流されていますけど、それはこの番組がきっかけだったりするのですか?
福良 いや、コラボとかはそれ以前からやっていました。
須貝 他の人たちと絡みだしたのは去年くらいからだよね? はなおさんとコラボしたりとか……。
福良 確か伊沢が「QUIZ JAPAN」(第9号)のインタビューをしてもらった頃、ちょうど初めてのコラボ(『実況者VSクイズ王♯1』)があったんですよ。そこから徐々に増えていきましたね。ゆきりぬさんとか、はなおさんとか……。
須貝 あと、プリッとChannelとかもあったね。あれはかなり異色だったけど(笑)。
一同 (爆笑)
福良 あと、最近だとRAB(リアルアキバボーイズ)とか。他になんかあったっけ?
須貝 よかろうもんかな。
福良 あっ、そうか。けっこうやってましたね。 最近ではあのキズナアイさんともコラボしました。

――ちなみに、そういったコラボは相手側から連絡が来る感じですか?
福良 いろんなパターンがありますね。
河村 多いのは「相手の動画にうちの名前が出てきたので、こっちから連絡を取ってみた」というパターンですね。夕闇に誘いし漆黒の天使達さんとかはそんな感じだったよね?
福良 そうだね。夕闇さんって、けっこうクイズの動画をやってるんですよ。クイズっていっても、実際には大喜利になっていることが多いんですけど。ただ、珍しく「ガチのクイズだな」みたいな動画をやった時に「QuizKnockもビックリだ」みたいなことを言っていて。

――へぇ~!
福良 その時に「あっ、知られてるんだ」と思って、ちょっとうれしかったんですよ。というのは、僕は夕闇さんをめちゃくちゃ観ていたし、うちよりも全然チャンネル登録数が上だったので。なので「あぁうれしいな」ということでメッセージを送ったら、「せっかくなんで」ということで話が上手くいったと。

――なるほど。
福良 はなおさん・ゆきりぬさんといったインテリユーチューバーの場合は、視聴者さんからの「あそことコラボして」っていう声がうちのコメント欄にも向こうのコメント欄にも書かれるという状況だったので、「じゃあ、やりましょう!」という感じでしたね。

――じゃあ、そういうコラボをすることによってユーチューバー同士の横のつながりがすごくできていった、みたいな感じですか?
福良 少しずつですけどね。というのは、トップのユーチューバーたちはもっと広いコミュニティで、ものすごくカジュアルにコラボしているので。それと比べると、うちはユーチューバー界の中ではコラボが少ないほうだと思います。
須貝 ちなみに、RABとのコラボは、さっき話に出た『1億いいね!』で共演したのがきっかけです。生放送の直前に、僕が広いスタジオにテンションが上がって「うわーっ!」と騒いでたら、RABが「動きがどう見てもオタクだ」って声を掛けてくれて。それで、オタク同士で意気投合したんですよ(笑)。あの番組で「QuizKnockでーす!」と出ていった時、田村淳さん から「須貝の動きがおかしい」ってツッコまれてるんですけど、あれは実はRABと手を振りあってたからなんです。それぐらい、生放送直前にめっちゃ仲良くなってて。それでコラボもした、って感じですね。

――なるほど。コラボにもいろんなきっかけがあるんですね(笑)。あと、コラボと言えばクイズゲームの『クイズマジックアカデミー』(以下『QMA』)とのコラボがありましたよね?
河村 あぁ、あれは僕も行きたかったなあ。

――参加された福良さんはいかがですか? ユーチューバー同士のコラボとは違った難しさみたいなものは……。
福良 いや、あれはもうみんなで楽しくやっただけでした。過去の企画の中でも、一番気を抜いてるというか……。
一同 (爆笑)

――「気を抜いた」というのは?
福良 普通の動画だと、早押しクイズをやったあと「ちょっと気の利いたことコメントしなきゃ」とかあるじゃないですか? でも、あの時はゲームをやっているだけだから、単純に遊んだだけという感覚でした(笑)。楽しんで終わりの収録でしたね。
須貝 でもクイズ部の人って、普段から『QMA』をやっているんじゃないの?
福良 やってますよ。
須貝 そういうのとコラボしたらうれしくない? 俺、もし「『パワプロ』(『実況パワフルプロ野球』)とコラボします」とか言われたら、泣いて喜ぶもん。
一同 (爆笑)
福良 でも、まさにそんな状況ですよ。
須貝 でしょ?

――確かに、動画の中で「ずっとやっていた『QMA』を、ついに仕事でできる」って言っていた方とかいましたもんね。
福良 「俺はもう8年やってる」とか。
河村 そうそう。
福良 なのに、こうちゃんだけが「2回」って(笑)。
一同 (爆笑)

――たぶんコナミさんとしては、「アーケードとスマホで対戦できます」というのをアピールしたかったんだと思うんですけど、それってなかなか難しいじゃないですか? でも、あの動画はそれがすごくわかりやすかったですよね。「こっちで2人スマホでやってて、あっちでは筐体でやってて」って。
福良 そうですね。そのあたり、「どういう風に観せるのがいいんだろうね?」っていう点に関しては、企画段階でちょっと時間を使って考えました。「端末だけでやる?」「あえてパソコンも混ぜてやる?」とかいろいろ考えた結果、「一番見やすいのはこうかな?」ということで、あの形になったわけですけど。

――その辺も皆さんが考えたのですね。
福良 動画の観せ方、企画を考えるところに大きく時間を使っています。コメント欄を見ると「最近は『QMA』をやってなかったけど、この動画を観て再びやりたくなってきた」という声があったので、「提供動画としてはまずまず成功したのかな」と思っています。
河村 『QMA』はホント説得力ありますからね(笑)。そういえば、ウェブで「七種競技」っていう、7ジャンルから毎回1問ずつ出す連載を始めたんですけど、その7ジャンルは『QMA』に準じています。
須貝 それは『QMA』独自のクイズの分類ってこと?
河村 そうです。「理系学問」「文系学問」「スポーツ」といったジャンルが7つあって、その中には「アニメ・ゲーム」というのもありますよ(笑)。

――昔の『クイズグランプリ』や、クイズ王決定戦みたいな番組で「5ジャンル制覇」とかやっていた頃は、そんなジャンルは無かったんですよ。「漫画やアニメは芸能・音楽の一部」といった感じで。でも、『QMA』以降は1つのジャンルとしてスタンダードになっちゃったんですよね。
福良 今では、クイズ界に「青問」という、アニメ・ゲーム問題を意味する言葉までありますからね。今や、完全に業界用語ですね。

――『QMA』で、「アニメ・ゲーム」のジャンルを表す色が青だったことにちなむ言葉ですね。あと企業コラボといえば、出版物もすごいじゃないですか。去年、ものすごい数の本を出されて。
福良 そうですね。去年は相当出ました。
河村 「なんでこんなに時期が重なっちゃったんだろう」っていう感じで忙しかったですね。
一同 (爆笑)
福良 もう、激忙しでしたね。

――同時多発的に、いろんな出版社から話が来た感じですか?
福良 そうですね。いろんな所から話が来て、それを次々に受けていったら忙しくなってしまった(苦笑)。
須貝 QuizKnockとしても出しているけど、伊沢はそれに加えて個人の本もあったりする。もう、意味わかんない(笑)。

――でも、あれだけの数の本を出せたっていうのは、やはりQuizKnockのメンバーでうまく仕事を分担させられた、っていうことなんですかね?
福良 それはそうだと思いますよ。かなり細かく分業してましたから。
河村 一人では絶対にこなせない量でしたね。分業してもかなりヘビーな作業量でしたけど(苦笑)。
福良 例えば「物語を書く」だったら、途中で人を代えることはできないじゃないですか? でも、クイズっていうのは、結局は1問1問の集合体だから、問題のセレクションとかだったら分担してやることも全然可能なんで。そこは、チームでやってて良かったところですね。

――売れ行きもすごいですよね。
河村 ありがとうございます。

――で、増刷されるたびに帯に書かれたチャンネル登録者数が変わるという。
一同 (爆笑)

――ちなみに、読者からの反響はどうですか?
福良 うーん……。本って、動画と違ってコメントが付かないじゃないですか。だから「本の感想」はなかなか直接届いてこないものではあるんですよね。ただ、僕が嬉しいなと思ったのは、本屋さんにQuizKnockのコーナーができているのを見たときとかですね。本が並びになってて、「今人気の~」みたいなポップで飾られてるのを見ると「おぉ!」とテンションが上がりますね。

――なるほど。
福良 あと「学校の図書室にQuizKnockの本が入りました」とかツイッターで教えてもらったりすると、やっぱり嬉しいですよね。一応、教育にちょっと関われているということにもなるんで(笑)。

――なるほど。あと、コラボといえば文房具もありましたね。
福良 あれは僕らが中心になったわけではないんですけど、ネタ出しの段階で関わりましたね。
河村 僕もネタ出しには関わってたんですけど、その後はあまり関与していませんでした。だから、気が付いたら「え、もう出てたの」というスピード感でしたね。
須貝 あれは特に伊沢が頑張ってましたね。最後までクオリティにこだわるところが流石だなと。

――「ネタ出し」というのは、どんな感じでやったのですか?
福良 「こういう文房具があったらいいな」「こういうのがあったら効率的に勉強できるよな」っていう案をそれぞれが思いつくかぎりで出していきました。
河村 僕は最初のネタ出しでアイデアをワーッと出して、あとはみんなに任せていたんですけど、メインで関わっているみんなが「これなら欲しいな」「これは既に類似品があるんじゃないか?」という追い込みを本気でやっていたので、その甲斐あっていいものになったと思います。
福良 そうだね。
河村 ……ただ、良い物ができたのはいいんだけど、それを東大の本郷キャンパスの生協に並べるのはやめてくれ、って少し思いましたね。自動ドアを開けるとQuizKnockの伊沢の顔が飛び込んでくる(苦笑)。
福良 自分の通っている大学の生協に入ったら、上司の顔写真が並んでいると(笑)。
須貝 駒場キャンパスの書籍部もそうなってるね。入ってすぐ左の棚が「今、話題の東大関連書籍」みたいなコーナーになっていて、やっぱり伊沢の顔が並んでたりする。

――でも、その棚に並んでいるっていうことは、QuizKnockの本が東大のお土産として選ばれている、ということですよ。
福良 確かに(笑)。
須貝 東大には「東大ゴーフル」とか「東大キティちゃん」とかあるんですけど、それと同じなんだ(笑)。

――そこまでのブランドになったと。
須貝 それは面白いな(笑)。
福良 ちなみに、本と言えば今度、須貝さんが科学実験の本を出すんですよね。『東大流! 本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab』(KADOKAWA)という本を7月18日に出版することになっています。
須貝 これはほとんど僕だけで作ったんですけど、しんどすぎましたね(苦笑)。他のメンバーも写真とかで登場してはいるんですけど、実験動画はほとんど全部、僕が企画して撮ったものを使っています。で、実験のなかで登場した現象の説明もみなさんに伝わるようにかなり力を入れて書いたていたので、ちょっと忙しかったですね。

――あと、最近すごいなと思ったのが乃木坂46の矢久保美緒さんの個人PV。これ、超驚いたんですけど、どんな感じでお話が来たのですか?
福良 そもそも乃木坂の個人PVというのは、各メンバーに対して一人クリエイターが付くものらしいんですよ。なのでメンバーの人数分、「新進気鋭のクリエイター」とかをチョイスしていく、っていう作業が必要らしくて。クリエイターとして選ばれる人のなかには、例えばポートレイト写真家の人もいれば、ドラマ仕立てが得意な人もいれば、コミカルな作風の人もいれば……と、いろんな方がいらっしゃるわけですけど。そのなかのひとつとして、QuizKnockも声をかけていただいたと(笑)。

――でも、いろんな動画を作ってきたとはいえ、アイドルとは無縁のものばかりだったじゃないですか? なんでQuizKnockを起用しようと思ったのでしょうね?
福良 乃木坂のプロデューサーさんが、QuizKnockをよく観てくれていたらしいんですよ。

――プロデューサーさんが! それはすごいですね。
福良 とはいえ「けっこうすごいチョイスだな!」とは思いました。一応、映像を作っているわけですから「まあ、確かにアリかも」と思う部分もありつつ、そのスレスレというか……。
須貝 スレスレ……?
福良 そう。だって、すごくない? 僕がプロデューサーだったら「ユーチューバーに頼もう」って発想にはまずならないと思うんですよ。
河村 そうそう。ほかの人は写真家とかがついている中で、「君に付くクリエイターはQuizKnockだよ」って言われた時どう思います?
一同 (爆笑)
須貝 そもそも、アイドルの個人PVっていうのは「私はこんな子です」「私が一番可愛いのはこの瞬間です」っていうのを出すものじゃないですか。それがクイズでいいのかという(笑)。
福良 あはは(笑)。でも、そこはプロデューサーさんの判断だからね。「雪の上に立っている姿が一番かわいいだろう」という子もいれば、「クイズをやっている姿が一番かわいいだろう」という子もいたということで(笑)。
須貝 なるほど。でもまぁ、そう思ってもらえるってことは、乃木坂にもクイズ文化が浸透したってことなのかな。
福良 もっと言うと、そのプロデューサーさんというのが、QuizKnockの中でも特にシュール系というか投げてる系の動画が特に好きみたいで。

――「投げてる系」というのは?
福良 例えば答えが全部「夏目漱石」の「スーパー夏目漱石クイズ」とか、「絶対正解できないクイズ番組」とか。全体がコントになっていて、ちゃんちゃらおかしい設定が付いているんだけど、それに対して動画内では誰もツッコミを入れない。視聴者にツッコミを全部渡しちゃっているような動画のことですね。

――あぁ、なるほど。
福良 オーダーも「そんな感じで作って欲しい」という感じだったんですよ。例えば「(矢久保美緒を)乃木坂のメンバーではなく、QuizKnockのメンバーであるかのよう扱ってください」「そういう設定にして、周りも誰もツッコまない感じでお願いします」という。

――へぇ~! で、そのオファーが来た時の率直な感想というのは?
福良 「これは面白いな!」と(笑)。ちなみに、なんでQuizKnockが矢久保美緒さんの動画を作ることになったかというと、彼女は乃木坂のことが大好きなんですよ。そもそも、メンバーに入る前からの乃木ヲタで、乃木坂46に関する知識がほかのメンバーよりずば抜けているわけです。なのでプロデューサーさんが「個人PVのひとつとして『乃木坂クイズ』をやるのはどうか?」ってなった時に、他の人にガチで勝てる知識量があるということで、彼女を抜擢したということらしいんです。「東大主」なんかもそうですけど、うちの動画って設定はおかしくてもクイズ自体はガチでやるわけじゃないですか。

――じゃあ、そのPVもクイズ自体はガチでやったと。
福良 はい。なので、僕が「矢久保さんが正解するかな?」「山本(祥彰)が正解するかな?」とか考えながら問題を作って、収録して、動画を編集して……。で、それが収録されたシングル(『Sing Out!』)が、ちょうど今日(5月29日)発売ですね(笑)。

――帰りに買います!
福良 あははは(笑)。

――ちなみに、そのPVが入っているのは「Type-A」でしたっけ?
福良 はい。

――そこを間違えないようにします(笑)。ちなみに、このお話が来た時、福良さん以外の方はどう感じましたか?
須貝 僕、全く知らなかったですよ。そういう話が来てたことすら知らなかった。
福良 そうだよね(笑)。実は、この話を明かしてしまうと、収録日に「見に行きたい!」っていう人がいっぱいでてくるような気がしたので、そんなに話をしなかったんですよ。「収録部屋に“矢久保美緒ちゃんを見たい!”という行列ができたら嫌だな」と思って。

――じゃあ、福良さん案件として秘密裏に進めて……、という感じで(笑)。
福良 あははは(笑)。

――そういえば、乃木坂46の高山一実さんも先日「実はQuizKnockにハマってます」と言っていたらしいですね。
福良 そうなんですね! ホントありがたいです。実際、高山一実さんはかなり観てくれてるみたいで。

――あと、芸能人だと篠原ともえさんも、よくご覧になっているみたいで。
福良 そうですね。まぁ、篠原さんはたぶん、QuizKnockというよりは伊沢個人が好きなんだと思います(笑)。

――なるほど(笑)。でも、こうやって芸能界にもファンが増えつつあるQuizKnockですけど、やっている側からすると、どういった点に魅力があるんだと思いますか?
福良 うーん……真面目そうなイメージとかですかね? 例えば、乃木坂から最初にメールをいただいた時はちょっとビックリしましたけど、プロデューサーさんが「個人PVをユーチューバーに頼む」という、これまでに無いかなりチャレンジングなことを考えた時にうちを選んだというのは、おそらく「真面目なイメージ」「動画の安定性」みたいなものを信頼してくださったんだと思うんですよ。それは以前のBSの番組の時も一緒で。「ユーチューバーを何組か呼ぼう」っていう話になった時に、「登録者数が多い順に並べて上から順に……」とかではなく、ピンポイントでうちに来た。それは単純にうれしいな、と思います。
河村 でも、そういうイメージって大事ですよね。
須貝 あと、「知っていることがいいことだ」っていう価値観もいいと思うんですよ、うちは。例えば矢久保さんが「乃木ヲタです」とかって出てきて、すごい知識を披露した時に、うちだったら「そんなこと知っていて何になるの?」とかって否定しないですし。
福良 単なるオタク街道じゃないからね。
須貝 そう。いろいろ知っていることをバカにしたりしない。
福良 どんな知識でも「よく知っているねえ」とか「すごいなあ」って演出することができる。
須貝 「なんで知ってるの? すごいじゃん!」とか「俺も行けたわ、それ!」みたいな会話になるじゃないですか。それが一番気持ちいいですよね。だから、矢久保さんが乃木坂大好きでいっぱい知っていて、それが褒められたということでは、彼女にとってもすごく良かったのかもしれない。
福良 好きであればあるほど褒められるのがクイズですからね。

「楽しい」を入り口にした
「なんでも」が集まる場所にしたい

――この4月に伊沢君が大学院を出て、『東大王』を卒業して……ということがあったので、QuizKnock的にも大きな変化があったのかな、とか思うのですけど。
福良 ……何かある?
河村 うーん。まぁ、引っ越しに吸い取られましたね。
一同 (爆笑)

――引っ越してみて、どうですか? 前と比べて快適になりました?
福良 一番いいのは収録部屋ができたことですね。前はウェブ制作とYouTubeの収録を全部同じ部屋でやってたんですけど、ウェブの人が仕事していると収録に音が入っちゃうとか、逆にウェブの人が話したいのにカメラが回っているから声を出せないとか、いろいろな面で不便だったんですよ。いまは相当、楽になりましたね。
須貝 オフィスが広くなって、みんなで働きやすくなったのが大きな変化かな(笑)。
福良 でも、それは伊沢の『東大王』卒業とかとは関係ないから!
須貝 確かに。でも、そういう意味だと何かあるかな?
福良 あ! あのYouTubeの動画のネームのところが……。
須貝 メンバーの肩書きがライターじゃなくなったんですよ。
福良 伊沢には「東大生クイズ王」というのも入っていたけど、「もう東大生じゃないから」っていうことで変えたわけですね。

――なるほど。
福良 表記を「全員ローマ字にしよう」ということで、「TAKUSHI IZAWA」みたいに一新したという感じですね。

――逆に言うと、変わったのはそのくらい?
福良 はい。だから、そんなに変わってないかも。あ、『東大王』にあわせて配信していた「『東大王』解説live」をやらなくなったというのはあります。
須貝 確かに。あの生放送はやらなくなった。
福良 その代わりに「QKラジオ」ができました。そういう意味では、新しいコンテンツがひとつ増えたのは、新年度になったのと多少関係がありますね。
河村 あと「伊沢が出るからこうしなきゃなんない」とかいうのは無くなってきたというか。そこは「チームになってきたかな」って感じはありますね。

――ちょっと話を戻しますけど、伊沢さんはこの春から、対外的な肩書きも基本的に「QuizKnock編集長」って変えたじゃないですか? 講演や、『ザ!モノシリスリト』(BS朝日)などのクイズ番組でも、「QuizKnock編集長」として出てますし。
河村 彼なりに覚悟を決めたということだと思います。「QuizKnock編集長を名乗る以上、後戻りできなくなった」ということですし。
福良 あははは(笑)。

――この際なので、何か告知しておきたいこととかありますか?
須貝 さっきも言ったんですけど、『QuizKnock Lab』という実験系の動画をまとめた本が7月18日に出ます。新たに写真を撮ってもらったりもしたんですけど、それがすごく綺麗な写真ですし、フルカラーなので、ぜひ手に取ってもらいたいな、と。形式上クイズになっているだけで、クイズの本というわけではないです。大人から子どもまで、自分の身近なところで楽しみながら科学に触れることができる本になっています。

――ありがとうございます。河村さんは何かありますか?
河村 うーん……。ひとつあるんですけど、6月8日に『世界ふしぎ発見!』に出るんですよ。僕がパネラーで。

――えぇ、それはすごい! 放送が超楽しみです! あと、河村さんといえば、以前、弊社(セブンデイズウォー)が制作している『櫻井孝宏の(笑)』(AT-X)にもご出演いただきましたね。あの番組は、出てみてどうでしたか?
河村 「え、こんなすごい声優さんの前でしゃべるの?」っていう(苦笑)。
須貝 だって、全員知ってる声優だったもんね。「櫻井孝宏さんも三澤紗千香さんも河西健吾さんもいるじゃん!」と思った。
福良 河村さんって最近、立て続けに「なんで?」案件が舞い込んできますよね(笑)。

――「なんで?」案件担当なんですね(笑)。
河村 でも福良だって、あの乃木坂は「なんで?」って思ったでしょ。
福良 確かにあれも「なんで?」案件ではあるよね。
須貝 『QMA』ならまだわかる。
福良 というか、あれは超妥当でしょう(笑)。
河村 『QMA』はクイズだもんね。でも、こうやっていろんな依頼がくるわけじゃないですか? それって、いろんな人に見られているということの裏返しだと思うんですよね。以前は「誰も観てないんじゃないか」とか後ろ向きなことを思っていた時期もあるんですけど、最近は「世の中の人全員に観られていると思って動かなきゃダメだな」って思うようになりました。
福良 なるほどね(笑)。
河村 だから『ふしぎ発見!』の収録でも、その辺は気を付けています。

――ちなみに、あの番組には最近、篠原かをりさんもミステリーハンターとして出たじゃないですか?
河村 はい。実は彼女がミステリーハンターとして行った時に、ディレクターにQuizKnockのことを話してくださったらしくて、それで今回、話が来たと思うんですよね。

――へぇ~!
河村 僕の収録は2本撮りの2本目だったんですけど、ひとつ前の収録が彼女の出る回だったんですね。なので、控室で会って「おっ、頑張って」「はい、頑張りまーす!」みたいな会話をしてました(笑)。
須貝 その篠原さんというのは、友だちなの?
河村 うん。クイズをやっているんで、ほぼ共通の友人ですね。
須貝 へえー。

――元は慶応のクイズ研究会にいて、今はスペースクラフトという事務所に入ってタレント活動をしているんですよ。
須貝 へえー。なんか、クイズ部の人の友だちって、すごい人多くない?
河村 そうですかね。
須貝 っていうか、ここにいるクイズ部の人たちからして、全員が全国レベルのプレイヤーじゃないですか。野球に例えるなら、「甲子園で決勝までいきました」みたいな人ばっかり。まぁ「全国トップクラスの人なんだから、やっぱりすごい友人がいるんだろうなぁ」とは思うんだけど、それでも普通の部活じゃありえないような友だちのすごさとかを感じる。
河村 でも、僕は別にクイズ強いからこうなったわけではないというか……。
福良 そうそう。
須貝 じゃあ、どうやってそういう人たちと友達になるの? それが気になる。大会とか行った時に話したりとか?
福良 まあ、話はしますね。
須貝 他の部活でも話をしないことはないと思うけど。僕も野球部の時、しなかったことはないし。でも、だからといっていきなり「龍谷大平安のところに行って話そう」とかにはならないよ。
福良 いや、それは世界が違うんですよ! クイズは世界が狭いですから。これが、例えば野球の競技人口が1000人だったら、須貝さんも今頃、野球でテレビに出ていますよ。
須貝 そうか、そういうことか(笑)。

――そういう意味では、僕が見ていて思うのは「伊沢さんたちの世代は黄金世代だなぁ」ということなんです。というのは、伊沢さんたちが高校生の時は『高校生クイズ』でドーンと活躍できる時代で。その流れで、大学に入ってもずっと活躍できるステージが続いている。で、その世代の人たちがいよいよ社会に出るというタイミングで、クイズを新しいビジネスモデルとしているという……。
須貝 だから今いよいよ、クイズが仕事としてメディアに出始めてるんですね。

――そうなんです。全く新しい世代が、ネットの時代に新しいビジネスモデルを開発した、っていうので、クイズ専門誌としては「これは追っかけなきゃ!」という感じなんですよね。
須貝 へえー。クイズ界の歴史は僕もまだまだ勉強不足ですね。
福良 今度うちの企画で、逆にインタビューしちゃったりして(笑)。

――ははは(笑)。でも、僕が「QuizKnockってすごいな」と思うのは、伊沢さんだけでなく、他のメンバーの皆さんも主役になっていく、というところで。それこそ河村さんが『ふしぎ発見!』に出られたのもそうですし、須貝さんがお笑いのイベント(渋谷LOFT9・「難題ライブ」)に出られたのもそうですよね。
須貝 あぁ、そうですね。

――あれって伊沢さんなしで、ピンで呼ばれたわけじゃないですか。そういうのも「すごいなあ」と思って。
須貝 あれはなんで呼ばれたんだっけ……? あ、そうか。ヨビノリ(予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」)っていう、「大学の数学・物理をわかりやすく説明する」チャンネルがあるんですよ。そのヨビノリをやっている「たくみ」が、大学院で僕と同期なんですよね。だから僕としては「同期がユーチューバーになっちゃった」と思っていたら、半年後に「俺もユーチューバーになっちゃった」っていう。
一同 (爆笑)
須貝 彼がAbemaTVの「ホリエモンの東大受験を手助けする」って企画(『ドラゴン堀江』)で理系教科を教えていたんですけど、そこに「東大文系芸人」の大島育宙さん(XXCLUB)もいて、その方が文系教科を教えていたと。それをきっかけに、この2人が友だちになったんですけど、大島さんが「イベントをやるから」ってたくみに声をかけた時、「じゃあ須貝も」となったという感じで。だから、これはQuizKnock経由ではなく、普通に友だち経由だったという感じですね。

――へぇ~!
須貝 まあでも、たぶんQuizKnockをやってなかったら呼ばれてないから。
福良 確かにね。
須貝 しかし、友だち同士がまったく独立したユーチューバーになるって、かなり奇跡的なことだと思うんですけど(笑)。東大大学院の総合文化研究科・平成27年入学のやつ、キセキの世代かもしれませんね。2人もユーチューバーがいるなんて。
福良 それって、何人くらいいるんですか?
須貝 博士課程に進学したのが10人ぐらい。
福良 じゃあ、ユーチューバー率2割(笑)。しかも「一緒にユーチューバーになった」とかじゃなくて、それぞれ独立でなったんだからすごい(笑)。
須貝 そうそう。バケモノが混じってる。「大学院行ったなら研究しろ!」って感じだけど(笑)。さっきのイベントの話に戻すと、「コイツは面白い」ということで呼んでくれのならうれしいな、って思いますね。

――いやぁ、でもお話を聞いていて思ったんですけど、QuizKnockにとって須貝さんのいる意味はとても大きいですよね。むしろ須貝さんが一番のキーマンのような気がしてきました。
須貝 ありがとうございます! じゃあ、今後もそんな存在でいられるよう、そういう風に言われ続けるよう、もうちょっと頑張ります(笑)。

――そもそも、もともとクイズをやっていなかったせいか、異色の存在というか、色味が違うという感じがするというか……。
須貝 はははは(笑)。
河村 でも実際、僕らも「バケモノ来た!」と思いましたよ(笑)。
須貝 いや、でも本当にそう。時々思うんですよ。「僕が来て良かったな」って。

――ご自身でそう感じている?
須貝 はい。「ここに来れた僕は幸せだな」というよりも、「このグループって、僕が参加して良かったな」って思うんです。不遜な言い方ですけど。
河村 いやあ、本当にそうです。

――最後に、今後の展望とかあったら教えていただきたいのですけど……。おそらくQuizKnockはこの先も伸びていくと思うんですけど、ビジョンはありますか?
福良 うーん……。いろいろ考えてはいるんですけど、まだうまく言語化できる段階になってないというのが、正直なところですね(苦笑)。
河村 こういうのって、須貝さんが一番ありそうですね?
須貝 僕も含めて、みんなが思っているのは「今のままやりたい」っていうことだと思います。 それが大きな展望というか。だって、今のままで続けるのは普通に難しいからね。
福良 そうですね。
須貝 だから「今のまま続けたい」と思っているなら、それはすごい野望だと思うんですよ。

――なるほど。河村さんはどうですか?
河村 フォーマットの安定性ということを考えるなら、ユーチューバー以外にも何かやっていかなきゃいけないとは思っています。「人気を先行させてやっていくモデル」って僕たちの年齢を考えると限界があると思うので。
須貝 うん。
河村 だから「どこかで何かしなくちゃいけないなぁ」と思いながらも、答えは出てないという感じですね。福良はどう?
福良 さっき須貝さんにフォローしてもらった通りなんですけど、今のところ楽しくできているので「このまま続けばいいな」とは思いますし、もっといろんな人に観てもらえるようになるとしたら「それはそれで満足なのかな」って思いますけどね。
須貝 まぁ、それが一番難しいけどね。だって、どんなテレビ番組も終わっていますから。クイズ番組だって、あんなに人気のあった『クイズ$ミリオネア』とか終わっちゃったしね。
福良 難しいですね、実際。「このまま続ける」って言っても、「全く同じ動画を作る」と言っているわけではないですからね。
須貝 そうそう。「維持していくために、何か新しいことをやらなきゃいけない」。でも、それを探すのは大変なことですよね。僕自身の野望・展望でいえば、例えば僕、理科実験の動画とかを出してますけれど、それをやる時に「理科というものを、理科の先生とか白衣を着たオジサンのものにしたくないな」と思っています。

――なるほど!
須貝 例えば(米村)でんじろうさんみたいに、理科の実験をテレビでやるような人って、絶対に白衣を着て出てくるじゃないですか? でも、僕は「別にそうじゃなくてもいいよな」って思っている。そのためには、まずはYouTubeを使って、「声の大きめなお兄さんがワイワイ言いながらも理科っぽいことをやっている」というのを見せるのが大事だな、と思っています。それによって「理科の勉強ってダサい」ではなく「みんなが勉強を面白がっていいんだよ」「ヤンキーでも勉強好きでいいんだよ」ってなればいいなって。そのために、あまり「勉強、勉強!」って感じにはしないけど、「見ているだけで理科の勉強といわれているものが何となく理解できる」、そんな動画を作れないかな、と。それが目下の野望ですね。

――勉強を自然に楽しんでもらえるような動画が作りたいと。
須貝 もうちょっと言うなら、「小学校の授業にもう一匙味付けが欲しかったな」と思っている子どもたちを助けられるかもしれない、という想いがあります。というのは、僕自身が「学校で勉強することがわかっていたから、授業がつまらなくなっていた」っていうタイプの子だったので、そういう子どもたちの関心の行き場を作ってあげたい。授業中に「同じことを何回も言うなよ。面白くないわ!」と言っちゃうようなタイプの子が来た時に「えっ、あの先に面白いことがあるじゃん!」と思える動画を作りたいなと思ってやっています。

――あぁ、なるほど。
須貝 こういうチャレンジも、クイズが柱としてあるQuizKnockだからこそ出来ることだと思います。そういう環境にいる以上は、ぜひ挑戦していきたいですね。そして「わからないことはわからないと一緒に言おうぜ」「知りたいことは知りたいと一緒に言おうぜ」「気になっていることは一緒に実験しようぜ」っていうスタンスで、画面の向こうのみんなとやっていけたらな、という感じですね。

――ちなみに、私の娘がいま小学校5年生で、「理科が面白くない!」と思いつつある年齢になってきて。なんかそういう時に……。
須貝 我々の動画が、見て面白い動画になっていたらいいな、と思います。例えば、磁石の話を黒板で説明されてもわかりにくいと思うんですけど、砂場に突っ込んだ時に砂鉄がついてくるのとかを見たら、けっこう感動すると思うんですよね。でも、そういうのってやったことないとわかんないし、今の学校の授業ではやれていないと思うし。

――ただ紙と言葉で説明をされても面白くないけど……。
須貝 「動いているところを見せたら、楽しんでもらえるかな」と思うんですよ。そういう意味では、理科の勉強に限らず、みんなの楽しいことを増やしていきたいですよね。「クイズ楽しい」でもいいし、「野球楽しい」でもいいし、「ファッション楽しい」でもいいし……もう、なんでもいいんですけど。ただ、クイズっていうのは何でも題材にすることができるから、「へぇ~、そういうことあるんだ!」って思ってもらえる最初の入口になれる。QuizKnockが「なんでも」が集まってくる場所になるといいな、と思いますね。例えば「QuizKnockを見ていたらトルコ相撲について詳しくなったから、トルコ相撲の選手になりました!」とか。
一同 (爆笑)
須貝 でも、そういうことがあってもいいよね?
福良 確かに(笑)。
須貝 そういう「なんでも」が集まる場所にしたいな、っていうのはありますね。

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