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『東大王』ロザン宇治原が襲来!鈴木光が宇治原に「ごめんなさい」を言ったわけ


東大王twitter公式アカウント(@toudaiou_tbs)より

2020年最初の『東大王』(1月8日放送)は、満を持して芸能界のクイズ王・ロザン宇治原が初参戦。「東大を倒すというのが僕の一番の大好物ですから」と豪語する京大出身の宇治原。一方、水上卒業まであと3ヶ月、10連勝まで1戦も落とせない東大王チーム。勝負の行方は?

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篠原アナ、難問オセロで大プレッシャー

今回の3時間スペシャルは6ステージ制。1stステージは新ゲーム「ドカーンファイブ」は、ヒット商品の発売順や食品のカロリーなど、あるテーマのランキングを1位から5位まで完成させるクイズ。10個の候補から5個を選んで並べ替え、個々の順位について○×しか分からない。最初は運の要素が強いが、残り1個まで絞られると知識量の差が出てくる。東大王チームは鈴木・紀野・岡本の女子3人がミニ四駆の発売年(5位)を当てるなど検討するも、CD売上枚数や鉄道駅の多い都道府県を征した芸能人チームがまず1勝をあげた。

2ndステージは「難問オセロ」。10月に急激に難易度が上がってから全滅が繰り返されてきたが、今回はほどよい難しさに抑えられたようだ。その証拠に、最高難易度の四隅の漢字も次々正解が出る。32番「悪む(にくむ)」を水上が、1番「鏤める(ちりばめる)」を砂川が、それぞれ余裕の表情で正解。オセロも終盤になり、東大王チーム優勢のように見えたが、“オセ朗太”とこと宮川一朗太は慌てない。残り5マスの段階で東大王チームにパスをさせ、動きを封じる。ここで22番「禁める」でロザン宇治原の出番が来るが……「とがめる」で不正解に(正解は「いさめる」)。

さらに緊迫の場面が続く。ラスト2マスの段階で19枚対15枚で東大王チームがわずかにリード。芸能人チームのターンで左下隅の27番「恕る」をオープン。しかし、残る4名のうち3名が「しかる」「いきどおる」「どなる」で不正解。最後の1人、TBS篠原アナが「おもいやる」で見事正解に! 似た漢字である「怒る」に、引っ張られずに答えられるかが鍵だった。

ファインプレーだったが、勝負はまだ終わらない。続く東大王チームがパス。残り1枚、28番「付える」を篠原アナが正解すれば勝利、不正解なら全滅で敗退というプレッシャーまみれの展開に。果たして篠原アナの回答は……「そなえる」で不正解になってしまった(正解は「あたえる」)。

ギリギリで全滅の危機をすり抜けながら、大逆転を可能とするオセロの醍醐味が十分に詰まった戦いだった。これくらいの難易度でまた見たい。

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鈴木光 vs ロザン宇治原の早押し対決!

残るステージ「12アンサーズ」「しりとりカードバトル」「類語シャウト」も東大王チームが勝利し、なかなかロザン宇治原の活躍の場がこない。初出場で初大将となり、どうしても難しい場面を任されてしまうが、初めてのクイズ形式に慣れてないようにも見えた。さらに伊沢獲得チャンスも逃してしまう。運も味方していない……。

ファイナルステージ「早押しバトル」、東大王チームは4勝したため紀野&岡本を加えた6人で戦う。1番手はジャスコ林。ひらめき問題など立て続けに4問を圧勝するも、立ちふさがったのは難問オセロで好調を見せた篠原アナだった。「誰が住んでいた邸宅?」という問題でGoogleマップに出てきたのは、広い敷地に建つポツンと一軒家。これを「マイケル・ジャクソン」で正解して芸能人チームに流れを引き戻し、続く紀野紗良も撃破。今日の篠原アナは神がかっていた。

その後、岡本が4人抜きするも、宮川一朗太が返し、さらに鈴木光が無音で奏でられるピアノから「悲愴」を当てるなどし(杉山アナ「地球押しならぬ鍵盤押し!」)、芸能人チームは残り1人。いよいよ大将のロザン宇治原だ。早押しで戦えることに「嬉しいですね」とコメントし、宇治原はボタンに手をかける。

出題は「動物の名前をお答えください」。徐々に全体が見えてくる映像問題だが、勝負は一瞬だった。鋭い爪を持つ毛むくじゃらの両手が果物を持っている、その画が出た瞬間に鈴木光が押したのだ。「いやいや……」と苦笑いする宇治原の横で、鈴木光は笑顔で「クォッカ・ワラビー」と回答。ピンポンブーが鳴るまでのあいだに、宇治原に向けて小声で「ごめんなさい!」と手を合わせる。そしてやっぱり……ちゃんと正解なのだった。

これだけ「元祖クイズ王が登場!」と引っ張ったのに、一瞬で勝負を決めてしまったことに、ちょっと申し訳なさを感じてしまったのかもしれない。でも、見ている側としては忖度も手加減もなしなのが気持ちがいい。それだけ『東大王』は普段からガチの勝負をしているということだろう。

さて、番組の最後には重大発表が。2020年3月、東大王初のイベント『春のファン祭り』の開催が決定したという。まるでシールを集めて白いお皿がもらえるようなネーミングだが、詳細は後ほど発表されるそうなので楽しみに待とう。

『東大王』(2020年1月8日放送)
司会:ヒロミ、山里亮太
解説:伊沢拓司
東大王チーム:水上颯、鶴崎修功、鈴木光、林輝幸、紀野紗良、岡本沙紀、伊藤七海
芸能人チーム:飯尾和樹(ずん)、井桁弘恵、岩岡徹(Da-iCE)、宇治原史規(ロザン)、篠宮暁(オジンオズボーン)、富永美樹、八田亜矢子、原西孝幸(FUJIWARA)、藤本敏史(FUJIWARA)、宮川一朗太、山下真司、篠原梨菜(TBSアナウンサー)

【ライタープロフィール】

井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。

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