Subscribe / Share

Toggle

INTERVIEW

人気劇団・ヨーロッパ企画が挑んだ舞台とクイズの奇跡の融合
『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』脚本・演出 大歳倫弘インタビュー

人気劇団・ヨーロッパ企画が挑んだ舞台とクイズの奇跡の融合『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』脚本・演出 大歳倫弘インタビュー
大歳倫弘 Tomohiro Otoshi
作家・脚本家。1985年、兵庫県生まれ。2005年にヨーロッパ企画に参加。2009年から劇団内ユニット「イエティ」名義でプロデュース公演を定期的に上演している。また舞台の脚本・演出を行う一方で、ラジオの構成や映画・テレビ番組の脚本を数多く手がける。代表作に映画『にがくてあまい』、NHK Eテレ『カテイカ』『メディアタイムズ』など。

競技クイズの世界を舞台に、高校生たちの青春を瑞々しく描写した『ナナマル サンバツ』の舞台の第2弾が大好評で幕を閉じた。劇中で役者同士がガチでクイズ対決するシーンでは、観客からも声援が飛び交い、競技クイズの空気感が見事に生み出されていた。京都を拠点に活動する人気劇団・ヨーロッパ企画の作家・大歳倫弘はどのようにしてこの「クイズ×舞台」というテーマと向き合ったのか。
(2019年5月15日収録 聞き手:大門弘樹 撮影:辺見真也)

実際の競技クイズの大会を
観て感じた「ハレの日感」

――まずは『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2』(以下『2』)を終えられての、率直なご感想をお願いできますでしょうか?
大歳 率直なところ、ちょっとホッとしているというか(笑)。実は自分にとって、以前やった作品(18年5月に上演された『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』・以下『1』)の続編をやるのは初めてだったんですよ。なので、まずは続編というものがうまくできるかどうかが不安だったというか……。例えば映画なんかだと、よく「1作目はよかったのに、2作目はガッカリ」みたいな話があったりするじゃないですか。でも、そういうのは抜きにして、取り敢えずは無事に終われたので。それに、終わったあとでキャストの皆さんから「またやりたいね」っていう声をお聞きすることがすごく多くて。

――確かに出演者の皆さんのツイッターで、「『3』もやりたい!」というツイートを多く目にしました。
大歳 そう言ってもらえるような作品になったということで、ホッとしています(笑)。「もうやりたくない」「懲り懲りだ」ではなく、「またやりたい」というお声をいただけたのは、すごくありがたいなと思っています。すごく制作者冥利につきますね。

――では、改めまして『ナナマルサンバツ』の舞台につきまして、どういった経緯で誕生したのかといったお話を聞かせていただけますでしょうか。大歳さんの所属されるヨーロッパ企画といえば、演劇界ですごく名の通った、実績のある劇団です。そんな劇団が、クイズを描いた漫画を舞台化するというのは意外な驚きがありました。
大歳 そうですね。そもそも、うちの劇団はずっと京都に拠点を置いているんです。普通、劇団というと東京に母体があるところが多いんですけど、うちはちょっと外れたところで活動しているせいか、一癖も二癖もあるようなコメディをやったりすることが多いんです。それこそ、あまり舞台上に乗っけられていなかったような題材をコメディにするということをやってきて、歴史を積み重ねてきた劇団なんです。なので、「クイズ」のお話をいただいた時には「なるほど、そういうことか!」という感じでしたね。「今までちょっと変わったことをやってきたのを、面白がってもらえたのかな」というのが、僕らたちの率直な感想で。もちろんそれだけが理由ではないと思いますけど。

――これまで舞台化されてきた変わった題材は、どういったものなのでしょうか?
大歳 例えば、最近だと「だまし絵コメディ」とか……。「絵の中から人が飛び出してくるように見える」みたいな絵があるじゃないですか? そういう「だまし絵」をコメディにする、みたいな感じなんですけど……。他にも「迷路コメディ」「文房具コメディ」みたいに、あまり舞台とはなじみのない面白さのものを、舞台とミックスさせてコメディを作るっていうことを、劇団自体の指針としてずっとやり続けてきたんです。うちの代表の上田(誠)は、それを「企画性コメディ」と名付けているんですけど。

――なるほど。
大歳 なので「『クイズ×舞台』ということでやってみませんか?」というお声をいただいた時は、「今まで積み重ねてきたことが認知されたのかな」というのが劇団としての認識でした。だから「ぜひやらせてください」と、お引き受けすることになったと。

――しかし、クイズといってもいろいろあります。『ナナマル サンバツ』の場合は「競技クイズ」ということで、原作の漫画があるとはいえ、一般的に認識されているクイズのイメージとはまたかなり違うと思いますが……。そもそも、大歳さんにとってのクイズのイメージはどんな感じだったのですか?
大歳 実は僕、『QUIZ JAPAN』さんの本は、この舞台をやる前からちょっと読んでいて……。

――えっ、そうなのですか?
大歳 はい。『アメリカ横断ウルトラクイズ』の福澤(朗)さんが表紙の号(第5号)をすごい読んでいました。なので、個人的には「クイズって、すごい面白いもんだなあ」と思っていましたね。あと、これは僕が入る前の話なんですけど、実はヨーロッパ企画自体でクイズをテーマにしたお芝居をやっているんですよ。『空前のクイズアワー』っていう公演で、競技クイズを題材にしたものではないんですけど……。

――そうなんですね。それはどういった内容だったのでしょうか?
大歳 舞台自体がクイズになっているというか……。「これを選択したら何ページに進む」みたいな感じで話が進んでいく、ゲームブックというのがあるじゃないですか?

――うわ、懐かしいですね!
大歳 あの構造をお芝居に持ち込んだというか、「あっち」「こっち」ってひたすら分岐が出てくるので、それを選んでいくみたいな。そういうのを『空前のクイズアワー』でやったりしていたんですね。なので、劇団の志向性として「クイズが好き」というのがあったんですよ。僕自身、クイズのことは「いずれ何らかの形でコメディにしたいな」という感じで捉えていましたし。クイズって、やっぱり根源的に面白いものだと思うので。ただ、その段階では、競技クイズという深いところまでは調べてなかったんです。例えば「なぞなぞ」であったりとか、そういうところにはすごい興味を持っていたんですけど……。競技クイズのグッとした世界までは、正直まだ手探りな状態という感じがありました。

――とはいえ、『QUIZ JAPAN』を読んでいただいていたということは、『ウルトラクイズ』のようなクイズ番組がお好きだったのでしょうか?
大歳 そうですね。『ウルトラクイズ』が好きというのはありました。そもそも自分は『高校生クイズ』に3年間出てたような人間でしたし。

――ちなみに、大歳さんは『ウルトラクイズ』は実際にご覧になっていた世代ですか?
大歳 いや、僕は小さい頃に、テレビでやってた微かな記憶が残っているぐらいで……。ただ、ゲームボーイで『ウルトラクイズ』のゲームが出ていたじゃないですか? 兄がそれを所有していたので、それをやりながら遡っていったというか。

――なるほど。ではリアルタイムのクイズ番組は福澤さんの『高校生クイズ』だったと。
大歳 はい。それが、僕にとってクイズのメインでした。……ちなみに、うちの劇団のメンバーは、僕以外でもけっこう『高校生クイズ』に出たりしているんですね。うちのメンバーって「本を読んで知識を蓄えている」みたいなタイプの人が多くて、クイズも得意なんです。それもあって、お話をいただいた時に、「やってみたい」という興味はみんなすごい強かったと思います。

――なるほど。では、実際に『ナナマル サンバツ』を舞台化する話を引き受けて、原作を読まれたわけですが。テレビのクイズとは違う、「競技クイズ」という独特な世界について、どのような印象を持たれましたか?
大歳 最初に思ったのは「こんなに奥が深かったのか」ということですね。まずはそれに対して、ちょっと反省したというか……。

――「反省した」というのは?
大歳 クイズに関する深い知識も無いのに、勝手に「クイズは得意だな」とか思っていたりとか(苦笑)。『高校生クイズ』にチャレンジした時も、当然こういう知識はなかったんですよ。なので、ちょっと反省した……というか、「ああ、勉強不足だったんだな」というような気持ちになりました(笑)。で、それから「もう一回ちゃんと勉強しよう」と思うようになったんですけど、その時に『ナナマル サンバツ』の原作は最高のテキストというか、資料になりましたね。

――なるほど。ただ、競技クイズという独特の世界を、舞台で再現するには、かなり苦労されたと思いますが……。
大歳 まずクイズって脳内のスポーツじゃないですか? それをどうやったら舞台上に乗っけられるんだろう、というのは考えましましたね。例えば、ルールによっては構造が複雑だったりするので、ちゃんと説明をしないとわかってもらえないわけで……。なので、「クイズシーンのルールや構造を、どうやれば飽きないようにガイダンスできるのか?」というのがまず一点。もう一点は「どうやったらクイズの場面で魅せられるのか?」ということ。クイズシーンって、原則として人があまり動かないものじゃないですか? そこでどうやれば、お客さんをドキドキさせたり、ハラハラさせたりできるのかという……。その二点が、最初の段階でいろいろと頭を悩ませた部分でした。

――差し支えなければ、どう解決したかを教えていただけますか?
大歳 「クイズのルールとか構造を説明する」という点に関しては、「ストーリーに合わせてやっていけば大丈夫かな?」と思いました。『ナナマル サンバツ』という作品は、それに関してものすごく良くできているというか、ハウツーモノとしても優れてますので。やりながら「これを追いかけていくだけでも形になるな」と手応えを掴んでいったという感じで。ただ、「クイズシーンでどう魅せるか?」というところに関しては、自分の中で長い間、宿題として持っていて、なかなか答えが出なかった部分なんですね。台本を書き終わって、ある程度経ってからも「どうしようか?」と思いながら手を付けられなかった感じで……。で、そんな頃、取材で『abc』(競技クイズの学生日本一を決める大会)を観に行かせていただいて。

――その時、初めてリアルな競技クイズに触れたと。
大歳 はい。で、それが観ていてすごく面白くて。それまで、自分的には「クイズを答えているシーンは動きが無いから、ステージ上ではもたないんじゃないかな」と思ってたんですよ。だから、例えば「舞台上を誰かの脳内にパッと転換して、別のものに置き換えちゃったらどうだろう?」とか、いろんな見せ方を考えたりしたんですけど。でも、『abc』を見てから「そういう余計なことをしなくても、クイズをやっているだけで見世物として面白いんじゃないか?」と。「あの会場にあった熱気を真空パックで保存してきて、それをお芝居の世界にパンと乗っけるみたいな形ですれば、お芝居としても成立するし、それまでにないような舞台になるかもしれない」ということで、そこでようやく糸口が見つかった、というような感覚でしたね。

――ちなみに、『abc』をご覧になって「すごいな」と思ったポイントはどのあたりでしょう?
大歳 僕は浦和で行われた時(18年)行ったんですけど、まずは駅前の雰囲気から(笑)。

――え、クイズが始まる前ですか?
大歳 はい。駅前にたくさんの学生の皆さんがいて、それぞれ固まって事前の打合せをしてたり、「あー、こっちこっち!」なんてやっていて。その熱気が凄かったというか……。「なるほど、まずはこういう世界があるのか」っていうので、駅前の様子をすごく面白く見せてもらいましたね。あと、クイズって男の人が多い世界という印象があるじゃないですか?

――そうですね。
大歳 でも、駅前には女の子もいっぱいいましたし、何ていうんですかね、ほんとに部活っぽいというか……。例えば上級生が「はぐれないようにね!」とか言っている感じが「すごくいいな」と思って(笑)。あの感じがすごい好きで。あと、「全国大会っぽさ」みたいなものがあるとは思っていなかったので、そのムードで自分が学生だった頃をすごい思い出したり。それでちょっと熱くなるものがありました。

――会場入りする前に、すでに雰囲気に酔ってしまったと(笑)。
大歳 そうなんですよ! だから、「これで会場に行ったら、いったい何が起こるのだろう?」というワクワクがあって。で、実際に行ってみたら、もう想像を遥かに超える興奮があったというか。

――それは、どういった点でしょう?
大歳 全国から猛者が集まってきた、というのがホントに面白くて。で、自分の中では「『ナナマル サンバツ』は漫画なので、競技クイズのシーンは実際の熱気以上にショーアップして描いているんだろう」なんて思っていたんです。でも、生の現場にはむしろ漫画を超えるような熱気が存在していて……。もうホントに感動しました。

――なるほど。
大歳 で、最初に『abc』のペーパーテストをやったあと、いくつか別室に分かれて、学校ごとに列を作ってクイズを答えていく、みたいなのがあるじゃないですか?

――団体戦の『EQIDEN』(『abc』と同時に開催される、学生クイズサークルの日本一決定戦)ですね。
大歳 はい。その時に問読みをしている方が、皆さん歴戦の猛者というか、いわゆるレジェンドの方たちなんですよね。そういった方たちの熱意で運営されているというところを知ったのも、また感動しましたね。ここが一番の感動でした。「そんな健全な世界なんだ!」というか。こういう大会の運営とかって、大きくなればなるほどいろんな手が入ってきたり、システム化されたりしていって、純粋な熱意で動いている部分が少し減ったりするじゃないですか? ですけど、この大会はまったくそうではなく、ホントに熱意で動いているという感じだったので。そこが個人的にはものすごくグッと来ました。

――なるほど。それを聞いていて思ったんですけど、今回の『2』の関東大会の時に出場者が集まってきて、それぞれが思いを語るシーンって、先ほどおっしゃっていた駅前の様子そのままですよね。
大歳 そうですね(笑)。そのシーンって、本来ならカットしてもいい部分なんですけど、「なんとなく人が集まってくる瞬間を入れたいな」ということで。ああいうのが、僕にとって好きなポイントなんですよね。実際、僕も『高校生クイズ』に出た時のことだと、やっぱり行く過程のことをすごく覚えているんですよ。「うわっ、おんなじリストバンドしてるな!」とか「あっ、あいつらもそうだろ?」という人たちが、駅や電車にどんどん集まって来たりして……。ああいう「ハレの日感」みたいなものがけっこう好きなんです。なので、あのシーンを入れさせてもらいました。

役者が芝居をやりながらクイズの勉強もする
「ガチクイズ」がもたらしたリアリティ

――舞台のキャストは、どういった感じで決まったのでしょう?
大歳 こちらからもご提案させていただきましたし、主催されている委員会の方から「こんな感じでどうですか?」とご意見もいただきました。それらを組み合わせて、という形ですね。やはり「僕たちが手がける以上は、うちのメンバーも一緒にやれたらいいな」と思ったので。とはいえ、『ナナマル サンバツ』というのは高校生がメインの話なので、平均年齢が30を超えている我々のメンバーがどれだけできるのかな、とは思ったんですけど(苦笑)。でも、うちの連中からすると、高校生役をやれる機会はあんまりないので「面白いな」と思って。なので、主役の皆さんなんかは「キャラクターイメージ」を基準に制作委員会にセレクトしていただきつつ、僕たちのメンバーも参加する、という形でやらせてもらいました。

――それにしても、皆さん、キャラクターの再現度がすごいですよね。
大歳 ホントにみんな頑張って、キャラに寄せてくださったんだと思うんですけど。ありがたいことです。

――あと、キャストにアナウンサーの吉田(尚記)さんが入ったことで、「クイズの問読み」という、この劇の芯となる部分が成立したと思います。吉田さんが出演することになったのは、どういった経緯でしょう?
大歳 吉田さんとヨーロッパ企画って、実は以前からいろんな場面でご一緒することがあったんですよ。それこそ、ずっと昔に、うちのメンバーが吉田さんの番組に出演させていただいたりとか、僕がやってたアニメの仕事の司会を吉田さんがやられていたりとか……。そういう感じで、けっこう親交が深かったんですね。で、吉田さんがものすごくクイズが好きで、しかもけっこうなガチ勢というのは、その頃から僕も知っていて。

――吉田さんは大学時代に慶應義塾大学のクイズ研究会にも所属されていた方ですからね。
大歳 はい。なので、「吉田さんに出てもらうのって、どう思いますか?」というお話をいただいた時には「すごく面白いな!」と思ったんですよ。……そもそも、僕はいろんなジャンルの人たちをミックスしてやる舞台が好きなんです。「普段出会わないような人たちが、一緒になってやれる」っていうのもお芝居の魅力ですし、そういった形のほうがむしろ面白いのかなと思っていたりもして。で、今回の舞台は一応、形としては「2.5次元舞台」(漫画やアニメを原作とする舞台)という形ですけど、ちょっとそこに一石を投じようというか……。「原作があるところに、いろんなものをミックスさせていく」というアプローチの仕方も、ちょっと面白いかなと思ったので。なので「吉田さんには是非、役者として出ていただこう」と。

――アナウンサーなのに、舞台上でお芝居をされるのがすごいですよね。その吉田さんの問読みで、舞台上で役者さんがガチでクイズ対決をするシーンが実現したわけですけど、このアイデアはどこから生まれたものでしょう?
大歳 ガチクイズのシーンは、実は最初は考えてなかったんですよ。最初は「舞台上のどこかで、ストーリー上のちょっとした分岐のパーツとしてクイズを使おう」みたいな感じで考えていたんです。例えば「この人が負けたらこういうエンディング」とか……。それでずーっと調整していたんです。ただ、その時点で一応、なんとなく全体の形はできてはいたんですけど、「このやり方で、あの時に浦和で観たような、ワーッとした熱狂みたいなものは存在するのかなあ?」というのがちょっとモヤモヤしていて……。それがずっと引っかかりながらも、稽古が始まる時期になったんですね。

――「クイズの使い方はこれでいいのか?」という結論が出ぬまま、稽古に突入したと。
大歳 はい。で、稽古一週間目ぐらいの時なんですけど、いろいろと考え直した結果、「キャスト同士がガン!とクイズでぶつかるようなシーンを入れたい」って、急に思ったんですよね。もちろん、劇中にガチのクイズを組み込むということは、フィクションの部分とノンフィンクションの部分を行ったり来たりすることになるので「けっこう難しいな」っていうのはすごく感じたし、「なかなか入れにくいなあ」とも思ったんですけど……。ただ、やっているうちに「あっ、もしかしたら最後のところに、ひとつポンと入れる形にすれば成立するんじゃないか?」と思い立って。それで舵を切って、ああいう形にしたんですよ。

――その結果、乃木坂46の女性キャストからヨーロッパ企画の役者さんまで、全員が本気になるガチクイズのシーンが誕生したわけですね。狙いは大成功だったと思います。
大歳 良かったです。ただ、お客さんの反応がどうなるかというのは、ホントに蓋を開けるまでわからなくて。お芝居を観に来たはずのお客さんにそういうシーンを見せたら「なんだよ、これ? イベントじゃないか!」なんて怒ったりしないかな、みたいな不安もあったりもしたんですけど……。そういう意味では、『1』の初日はすごく緊張感がありました。

――なるほど。
大歳 ただ、その時に「僕が現場でなんでもやるから大丈夫。これは自信持ってやったほうがいいよ」って、吉田さんがすごく背中を押してくれたんですよ。で、吉田さん自身もすごく入れ込んでやってくださって。そうしたら、初日に熱狂的な応援をしてくださる方がいらっしゃったこともあって、ホッと胸を撫で下ろしました。

――ガチクイズのシーンは20分近くはありますよね。ちなみに、舞台でこういったメタフィクション的な展開にあれだけの時間をかけることって、他のお芝居でもあるものなのでしょうか?
大歳 多分、やっているところはあるとは思うんですけど……。ただ、ああいう形で「キャスト同士が最後にガチの対決する」っていうのはどうでしょうね? 僕が知っている限りでは、そこまでというのはないような気がします。僕も勉強不足なので、もし他にあったら申し訳ないですけど。

――なるほど。でも、役者さんたちは、お芝居の稽古だけでなく、問題集を読んで、クイズを覚えたりと、ガチクイズに向けた対策もしなければならなかったわけですよね?
大歳 そうですね。出演者の皆さんにとっては「おそらく、今後こういう劇に出会うことはまずないだろう」と思うんですよ。なので、どうせなら皆さんにこの劇を通してクイズというものを面白がってもらいたいですし、お芝居をやりながら「クイズとは何か?」っていうことを学んで欲しいなと思って。そのためには「じゃあ、もう実際にクイズをやってもらうしかないな」ということで、お願いして大量の問題集を用意してもらったんです。クイズという競技をする上では、暗記こそが何よりも最良の対策なので、それを実際に体験してもらおうと。それこそ原作の中にもあったように、まずはベタ問を暗記するところから。台詞以外にも覚えてなきゃいけないものがあるというのが「ちょっと面白いなあ」なんて思いつつ(笑)。

――でも、役者さんに掛かる負荷はすごかったしょうね(笑)。
大歳 そうなんですよね(苦笑)。ただ以前、劇団の先輩が「ゲーム×コメディ」みたいなお芝居(『TOKYO HEAD〜トーキョーヘッド』・2015年)をやったことがあるんですけど、その劇には途中で実際にゲームで戦う場面があったんです。で、その時はみんな、稽古場で実際にそのゲームの筐体を使って練習をしていたんですよ。僕は稽古場を見学しに行った時に、それを見て「すごく空気がいいなあ」と感じたというか……。役者さんたちが、お芝居以外にも気持ちが向けるところがあるっていうのは「すごくいいな」って思ったので、それを真似してみたという感じですね。

――なるほど。……でも、笹島学人役の小澤(亮太)さんなんかはセリフも膨大で大変そうでしたねぇ(笑)。『1』の時、稽古場を取材させていたんですけど、小澤さんはホントにいっぱいいっぱいになっている感じでした。
大歳 はい、苦労したと思います。「かわいそうだな……」と思いながら見てましたけど(苦笑)。ああいうのって、人によって得意・不得意もあって、小澤君はそんなに得意な方ではないと思うんです。でも、僕はそういう人でもやらなきゃいけないっていう状況が好きですし、面白いなあって思います。これが例えば、もし超一流の役者さんだけを集めた劇だったら、役者さんたちはお芝居だけに熱を上げてやるべきだと思うんです。でも、今回のように吉田さんがいたり、うちの劇団メンバーがいたりと雑多なメンバーが集まった時には、お芝居以外にもみんなをグッとまとめる何かがひとつ必要な気がしていて。で、今回は「実際にクイズをやる」「そのために勉強する」みたいな状況になった時に、ひとつにまとまりそうな感覚があったんですよ。学校の部活なんかでもそうですけど、向かうべき対象があった時の連帯力っていうのは、やっぱりあるじゃないですか? そういうものがひとつポンとあれば、いろんなところから集まってきた人たちも仲良くなれるんじゃないかな、と思って。それで「是非やりたいな」ということでお願いしました。

――なるほど。1年前に大変そうだった小澤さんを見ていたので、この間の公演(5月7日)で優勝した時はちょっとグッと来ました。
大歳 ですよねえ。僕も「まさかそんなことが……」って思いました。チーム戦のパートナーだった鈴木絢音さん(深見真理役)なんか、「もう勝てないと思っていた」とずって言っていたくらいなんで(苦笑)。でも「いやいや、それでも!」という感じで奮起してくれたんですよね。……あと、今回はおそらく、『1』と比べて小澤さんが少し楽になっていたんですよ。

――「楽になった」というのは?
大歳 前回は、とにかく小澤さんの台詞量が多かったんですよ。でも、今回は少しだけなんですけど減った。それで少し楽になったと思うんですよね。その分、小澤さんに勉強する時間ができて、多分、それに触発されるように鈴木さんもガッとやったと。その結果が、あの優勝ということですよね。あれはちょっと、個人的にうれしいポイントでした。

――ガチクイズの流れで言うと、『1』の時、クイズ後の展開に衝撃を受けたんですよ。ガチ対決が終わったと思ったら、「今の対決はこれから始まる全国大会のイメージトレーニングだった」ということでエンディングを迎えるという。これなら、毎回、優勝者が変わってもお話には影響しない。あれはすごい上手い収束のさせ方ですよね。なぜ、こういうオチにしようと思ったのでしょう?
大歳 あれは「この話はこれからも広がっていくぞ」という形にして終らせたかったんですね。『1』の時、僕は「この舞台は、お客さんにとって競技クイズという世界への入口になるものだ」と思ってたんです。なので、競技クイズというものを知らないまま舞台を観に来たお客さんに「これはほんの入口で、クイズというのはまだまだ奥が深くてどこまでも続いていくものなんだぞ」っていう感覚を与えたかったんですよ。なので、「閉じるような終わり方」ではなく「ここからがスタートです」という終わり方にしようといろいろ考えた結果、「これから再び勝負が始まるという形がいいかな」ということで、ああいう形にさせてもらいました。

――なるほど。実にキレイなエンディングで、観劇させていただいた時は鳥肌が立ちました。
大歳 ありがとうございます(笑)。ただ、最初はいろいろと考えることもあって……。というのは、「実はイメトレでした」っていうのは、いわば夢オチみたいなものじゃないですか? だから最初は「そんなのアリなのかな?」とも思ったんですよ。でも、原作の杉基イクラ先生に相談したら「全然いいと思う」と背中を押してくださったので、「じゃあ、堂々とやらせていただきます」と(笑)。

――なるほど。で、そんな『1』に続いて『2』も作られることになったわけですけど……。「続編をやろう」というのは『1』の終了後に即、決まったのでしょうか?
大歳 いや、すぐには決まらなかったですね。『1』を昨年(18年)のゴールデンウィークにやって、『2』に関してはそれからしばらく経って、秋口ぐらいから動き始めたような感覚ですね。決まった時は、まず単純に「またやれるんだ!」という喜びがありました。ただ、「前回出演してくださった方たちは、どれだけ集まれるのかな?」っていうのも、シンプルに心配しましたね。でも、運良く、皆さんスケジュール的に「できる」となって。それですごくホッとしましたね。

――キャストが前作から変わっていないのはすごいですね。内容の方はいかがでしょうか?
大歳 「『1』をやったあとで、『2』はどういうアプローチしたらいいのか?」という点については、すごく悩みましたね。例えば「“競技クイズのハウツー”みたいな基礎的なことは『1』ですごく丁寧にやったのに、それを『2』でも改めてやるべきなのか?」とか「“『1』を見ていないお客さんに競技クイズのハウツーの全てをわかってもらって、しかもストーリーは『1』の続き”ということは、果たして成立するのか?」とか……。

――ああ、なるほど。「『1』を見た人には、競技クイズのレクチャー的な内容は繰り返しになってしまう」「とはいえ、それを削ると、『1』を見ていない人は競技クイズというものを理解しないままストーリーを追わなければならない」と。
大歳 そうなんです。……で、続編と言いつつも、どういう感じで『2』という形にするかというのには、いろんな選択肢があって。例えば映画なんかでも、1作目から主人公をガラッと変えちゃうような『2』もあるじゃないですか?

――ありますね。
大歳 一方で、そうではなく、普通に前作の続きを描いていく『2』もあって……。なので、まずが「どういった形の『2』を目指すべきだろうか?」というところから話を決めていった感じですね。例えば「主人公を変えて『1』に近い内容でやれば、前作と同じように競技クイズを知ってもらえる話になるな」という、シンプルな選択肢ももちろんあったんですよ。でも、「ちょっと違うだろうな」と思って……。で、最終的には「どうせだったら『1』の要素も含めて、続編のような形にするのがいいのかな」と。「これだけ長く続いている作品だから、舞台の方でも続きを描きたいな」というのもありましたし。

――原作で言うと「これから全国大会だ」というあたりのところを描こうと。
大歳 そうなんですよ。原作が序盤、中盤、そして今、描かれている最終局面と別れているじゃないですか? 「綺麗に三段階に分かれているな」というのは読んだ時に気付いていたので。なので、今回は「この中盤の部分を描きたいな」という感じでしたね。

――なるほど。……ということは、次は最終局面で『3』いけちゃいますねえ(笑)。
大歳 どうですかね? ちょっとまだわからないですけど(苦笑)。

――まぁ、その辺は先のお楽しみとして(笑)。『2』の話に戻しますが、『1』が割と原作に忠実だったのに比べると、今回はけっこうオリジナルな要素もありましたよね。
大歳 はい。原作のストーリーが進んで登場人物が増えていくうちに、自分的にも魅力的なキャラクターもどんどん出てきたんですよ。なので「そういうキャラクター達にも活躍の場を与えたいな」っていうのはすごく思って。なので、『1』は主人公の越山識君にグッと寄せた話だったんですけど、『2』は越山君を主軸に近付け過ぎないようにしたというか。

――なるほど。
大歳 で、実は『2』は「ガチクイズの部分をどうしよう?」ってことから考えたんですね。『1』はクイズの部分を個人戦という形でやったんですけど、『2』は「最後に高校同士で対戦する感じがいいな」と思って。それで「劇を観ている中でどこかの高校のことが好きになれば、最後のガチクイズでどこかの高校を応援したくなるんじゃないかな」ということで、ストーリーを逆算していったわけです。「各校から登場人物をセレクトして、それぞれの話をオムニバスっぽく見せていって、その中からお気に入りを作ってもらって……」みたいな感じで。その辺は『1』とはアプローチが違う部分ですね。

――その『2』のガチクイズシーンですが、原作が4人1チームのところを、2人1組のペア戦にされていますね。
大歳 そうですね。理由としては「ペア戦は観やすい」というのがひとつ。それから、『1』のガチクイズのシーンはメンバーが日替わりだったんですけど、そこが前回、ちょっと心残りだった部分というか……。「クイズをやる以上は全員でやりたいな」というのがちょっとあったので、今回はあえて2人組という形にさせてもらいました。

――あのペアの組み合わせがいいですよね。「越山君は井上(大将)と組むの? 真理ちゃんは笹島なんだ!」っていう。
大歳 そうですね(笑)。……でも、誰と誰を組ませるかは、ものすごく悩みましたね。組み合わせに関してはもう、ホントにパズルのような状態だったりするので。「果たして合っているのか?」というのは、すごい精査しながらやりました。

――このコンビ戦のガチクイズ、役者さんの反応はいかがでしたか?
大歳 実は「ガチクイズ」とはいいながらも、完全にはメタじゃないんですよね。一応、役に乗っかっているという設定なので。なので、皆さん「ガチでありながらも、演じるキャラクターらしさを体現しなきゃいけない」というところをすごく意識されていましたね。例えば、深見兄役をやっていた横井(翔二郎)君なんかは「深見誠司だったら絶対に無様なところは見せられない」という理由で、すごく勉強していたんですよ。あと、御来屋(千智)役の中村(嘉惟人)君は「御来屋だったら絶対こういうところで押すはず。僕もちゃんとそこで押したいから、もっと勉強する」って言っていて。そういうアプローチは、すごい感動しましたね。

――それはすごいですね……。で、その結果として、なんと全チームが……。
大歳 優勝したんですよね! 僕、「そんなことはないだろうな」と思っていたんですけど、不思議なこともあるんですね。最終日、最後の最後に勝ったのは赤河田高校の2人だったんですけど、「あのチームは絶対に勝てない」と言われてたんですよ。

――え、そうなんですか?
大歳 新名匠を演じた菊池(修司)君が、ホントにクイズが苦手なんですよ。正直、僕も「ここは優勝できないだろう」と思っていて(苦笑)。しかも、宮浦高校と開城学園、この2チームが圧倒的に実力があったんですよ。だから、最終日も「この2チームの競り合いになるだろうな」と思っていたんですけど……。やっぱり、勝負というのは何が起こるかはわからないもので。でも、最後にそういう展開になったのはちょっとドキドキハラハラというか、ホントに興奮しました。話を聞くと、それまで「赤河田の足を引っ張っている」とイジられていた菊池君が、みんなの真剣具合に触発されたらしく「これは俺も勝たなきゃ絶対ダメだ」ってホントに思い始めたらしくて。で、舞台の本番が開幕してから死に物狂いで勉強して、それが最終日に繋がったわけですけど。千穐楽は、最後に3校ぐらいがリーチをかける大接戦だったんですよ。

――すごいですね!
大歳 そこで菊池君が「こんなことがあるのか」っていうほどの大活躍を見せて、「そんな展開、ありえないだろう」と思っていたことが起きたという(笑)。あれはちょっとビックリしました。

――それにしても、例えば「問題集を読んで覚える」「ポイントの練習をする」みたいな、実際にクイズ研究会の子たちがサークルでやっているようなことを実際に役者さんに体験させてしまう、この構造はすごいですね。
大歳 そうですよね。でも、そういうことを実際にやっているのとやってないのとでは、やっぱりお芝居をしている時の質感という部分が変わってくる気がするんですよ。例えば「読ませ押し」ってあるじゃないですか? あれなんか役者さんはみんな、漫画を読んだ時に「こんなの、本当にやるの?」って言っていたんです。でも、実際に早押しの練習をし始めてからは、全員が「いや、読ませ押しは当たり前だからな!」って。

――なんと!(笑)
大歳 それが「実際にやってみる」ということのひとつの成果ですよね。最後のほうになると、クイズが得意な人たちは問読みをされている吉田さんの口を見ていたので。

――読ませ押しのさらに先のテクニックですね。「口を開けているから、次の母音はアだな」みたいな。
大歳 そうそう。「なんでそこまで?」って(笑)。そういうところも面白かったですね。

○×クイズや時事問題は
全て大歳と吉田の手作り!

――早押しクイズは基本的に問題集から出題されていたと思いますが、『2』の冒頭で出された○×クイズは、どうやって用意したのですか?
大歳 吉田さんと僕で作りました。

――それはすごい! あれはどうやって作っていったのですか?
大歳 僕の中には「その日にまつわるクイズ」とか「(会場の)三越劇場の周辺に関するクイズ」みたいのを出せば、絶対にお客さんが前のめりでやってくださるだろう、というのがあったんですよ。なので、そういう事柄に関する問題を、毎日2人で作っていって。

――やり取りはどのような流れで?
大歳 グーグルのスプレッドシートを使って僕と吉田さんでデータを共有して。で、クイズを思いついたら全部そこにポンポンと書いていったと。で、それを吉田さんが全部ちゃんとチェックしてくれて。最終的には、劇場で吉田さんと会った時に「今日はこれを出そう」と2人で決めていった感じですね。問題を考えるのは毎日楽しかったです。

――あと、早押しの中に時々、時事問題が入ってたじゃないですか。あれは……。
大歳 時事問題に関しても僕と吉田さんで。

――え、そうなんですか? あの問題も、普通に早押しクイズの構文として成立していましたよね。
大歳 そこは丁寧に、神経を注いで作りましたので(笑)。もちろん、それもグーグルのほうにあげて、吉田さんに「あっ、これはこうしましょう」という感じでチェックしていただきましたけど。

――まさにお二人の共同作業で作られたんですね。
大歳 公演期間中は毎日、僕と吉田さんが、その日出題するクイズを決めるために2人っきりになる時間があったんですよ。僕が問題をセレクトして、2人で「この問題はこうしよう」なんてチェックして……。このやり取りって、役者さんに知られちゃいけないんですよね。なので、役者さんが入れないような部屋を特別に用意していただいて(笑)。そんな感じで、問題についてはずっと2人でやり取りしていました。

――それを聞くと、『ウルトラクイズ』ファンとしても胸が熱くなりますね。かつての『ウルトラクイズ』でも、クイズが行われる前日は、司会の福留(功男)さんとクイズ作家さんや総合演出の方が、夜な夜な集まって、翌日に出す問題を選定していたそうです。
大歳 そうなんですか! 我々がやっていたのも、まさにそんな感じでした。

――ちなみに、問題は毎日どれくらい用意されていたのですか?
大歳 時事問題を含めて70~80問ぐらいですね。で、基本的には吉田さんが、それを1問目から読み上げていくんですけど、吉田さんが空気を読んで、ちょっと順番を前後させたりとかはしていましたね。「今、こういうタイミングだからちょっと緊張感ある問題にしたほうがいいだろう」とか「おそらく次で勝負が決まるから、ちょっとカッコいい答えの問題にしてやろう」とか。それは舞台の袖で観ていて「うわー、すごいなあ」と思いましたね。

――その場の判断で、瞬時に問題を選んでいたと。
大歳 「お芝居の演出家なのかな?」なんて感じることもあったぐらいです(笑)。……でも、こうやって出題されたクイズって、1問1問にちょっとした思い入れがありますね。「この人、答えてくれるかなあ?」とか思いながら作ったなぁっていうのが、見ていて思い浮かんだりするので。そういう意味ではガチクイズのシーンは、答える側だけではなく、作って出す側にもドキドキする要素がありましたね。

――なるほど。で、そのガチクイズのシーンが、限定予約版のDVDには全公演分、完全収録されるそうですね。
大歳 いやぁ、ホントにありがたいことです。問題をたくさん作った甲斐がありました(笑)。

――今回の『2』は、当日券の争奪戦が起きたぐらい人気だったようですね。
大歳 みたいですね(笑)。入れなかったお客さんには申し訳ないです。でも、実際にそういう空気だったのは毎日すごく伝わってきたので、「ありがたいなあ」という気持ちでしたね。僕としては、「明日も観たい」「毎日観たい」と思ってもらえるような劇になればいいな、という風に思っていたんですよね。日によって結果が変わる、ガチのシーンもありますし……。結果として、そういう状況になったというのは、制作者としてはものすごくうれしかったですね。

――あと、今回はカズレーサーさんとか、羽生善治さん・理恵さんご夫妻といった、クイズ好きの有名人の方も観劇に来られたようですね。
大歳 驚きましたね(笑)。あとは、クイズ王の伊沢(拓司)さんや水上(颯)さんが観に来てくださったりとか。来られるとは僕も全く知らなかったので(苦笑)、「まさかこういう方々に舞台を観ていただけるとは」っていう感じでしたね。役者さんの皆さんも「うわーっ、こういう人に観てもらえるんだ!」って興奮していましたし。クイズという、普段あまり舞台にならないものを、舞台としてきちんとやってきたおかげですよね。あとはやっぱり『ナナマル サンバツ』という原作の力です。

――こうなると、『3』への期待が高まりますね。
大歳 はい。やりたいですねぇ(笑)。

――大歳さんの中には、「もし『3』をやるなら、こんな感じで……」みたいな構想みたいなものはありますか?
大歳 いや、まだそこまでは……。というのは、原作の方が今からクライスマックスに入りますし、彼らがどういう感じに落ち着くか、僕も原作をすごくドキドキしながら見ている状況なので。だから、そちらが一段落しないと何とも言えないですね。でも、もしやらせていただけるのであれば「ぜひやりたい」と思っていますし、越山君たちがどうなるかを舞台でも観せたいな、っていう気持ちはすごくあります。

――期待して待ちたいと思います!

 

舞台「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2」
限定予約版 DVD 予約受付中!

6月8日(土)まで予約受付中の限定予約版特典のスペシャルディスクには緊張感あふれるガチバトルシーンを全公演分収録! ご予約は東映ビデオオンラインショップまで!!

■限定予約特典
・スペシャルディスク(予定)
収録内容:ガチクイズバトルシーン 全公演収録(全8回・約160分。千秋楽公演を除く)

■ボーナスディスク
・顔合わせ風景(予定)
・稽古場風景(予定)
・初日フォトセッション(予定)
・千穐楽カーテンコール(予定)
・ガチクイズバトルシーン 千穐楽公演Another ver.(予定)

■仕様
COLOR/本編100分(予定)/1.主音声:ステレオ/片面2層ボーナスディスク片面1層/16:9 LB

Return Top