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INTERVIEW

『勇者ああああ』が見出したクイズ王のいじり方 板川侑右インタビュー(後編)

プライム昇格と番組打ち切り
それでも復活へ向けて動き続ける

――20年10月から半年間は『勇者ああああ』はプライムタイムに昇格して放送されました。プライム昇格の話はどんな感じで受け止められました?
板川 「マジか!」と思ったのが正直なところでした。やっぱり「深夜でぬくぬくと続けていきたい」という思いもどこかであったので。ただ、いまテレビ東京ではプライム帯でお笑いをやってなかったので、「うちの会社もお笑いでも勝負できるんだぞ」という闘志はありました。でも、今まで観てくれてた方がいるので、その人たちが観たときに「深夜のほうが面白かったな」と思われるようなことだけは避けようと。なので、多少演者のキャスティングが豪華になっても、根っこの性格の悪い企画の部分はあんま変えないようにしようと思っていましたね。というか、深夜時代よりももっと酷いことをやっていたぐらいで(笑)。もちろん、変えなきゃいけないところは変えるんですけど、企画の根っこの部分に関しては、プライムになったからといって変えたつもりはあんまりないですね。
――そういう意味では、板川さんの意識としては、深夜時代とプライムではそこまで違いはないのですね。
板川 そうですね。暴力的な表現、例えばゲームで血が「バーッ!」と出るようなものはちょっと避けようとか、そういうことぐらいはありますけど。でも、あんまり大きい影響はないですかね。ただ、正直、プライムとしてはなかなか数字(視聴率)が獲れなくて、3月いっぱいで番組が終了することが決まってしまいまして。
――厳しい結果になってしまったんですね……。
板川 はい。番組から派生したライブイベントを行ったり、グッズを作ったりしていて、そっちの方面ではまあまあ調子が良かったので何とかなるかなと思ってたら、やっぱり何ともなりませんでした(笑)。いつかは復活できるようにいろいろ手を打ってみたいですが……当面の間は月に一回の配信だったり、ライブだったりというところで活路を見出していこうとは思っています。これまで応援してくれていたファンの人たちに「お前らのためなら金を出すよ!」と言ってもらえるようなコンテンツを作って笑わせたいっていう感じですね。で、コロナが解決したら、お客さんが「ブワーッ!」と集まるようなでっかいライブをやって、会場にいるみんなと大きい声で笑いたいですね。

©テレビ東京

――『ゴッドタン』もまさにそんな番組ですもんね。


板川 そうです、そうです! やっぱり、あの番組に憧れがあるんですよね。「マジ歌(芸人マジ歌選手権)」とか……。
――ああいう感じでテレビのオンエア以外のところで盛り上がりが起こるのって、すごく理想的ですよね。
板川 あと観てる人も……。僕、ラジオリスナーだったりするからわかるんですけど、普段、家で深夜でひとり観たり聴いてたりする番組が、いざああいうライブをやるとなって、会場に行ったりすると「あっ、俺だけじゃないんだ!」っていう連帯感というか、仲間意識みたいなものが生まれたりするんですよ。だから、そういうのを確認できる場を作りたいですよね。今はこんなご時世だから無理ですけど、コロナになる前は「ライブをやる」みたいな話もあったりしたんで。
――なるほど。で、そこでまたイジられる古川洋平が……。
板川 見たいですよね(笑)。堂本光一の舞台『SHOCK』みたいに、羽根つけて上から吊るされてくるんじゃないですか?
――最高です!  「お前が吊るされるんかい!」っていう(笑)。
板川 できるように頑張りたいと思います(笑)。
――『勇者ああああ』の面白さは不滅だと思います! ぜひ復活する日を心から願っています。
(完全版は5月28日発売の『QUIZ JAPAN vol.13』に掲載されます)

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