2017年2月11日(日)、千葉県・幕張メッセにて開催された「ジャパンアミューズメントエキスポ2017」において、『クイズマジックアカデミー(QMA)』の1年の最強を決める『QMA JAPAN TOUR 2016 グランドスラム大会』が行われた。本大会はKONAMIが開発する様々なアーケードゲームの頂点を競うイベント『The 6th KONAMI Arcade Championship』の一環として、また2016年6月にスタートした「QMA JAPAN TOUR」の最終戦として催される、最大規模の『QMA』イベントである。ここ1年で顕著な成績を残した16人の選ばれしプレイヤーだけが進むことのできる、正真正銘、最高峰の舞台だ。ゲストには『クイズマジックアカデミートーキョーグリモワール』のプロデューサー・石原明広、「とうちゅう」のカードネームで長年『QMA』をプレーしているクイズ王の永田喜彰、『QMA』でCVを担当する人気声優・たかはし智秋など、豪華なメンバーが揃った。ゲーム内ではアメリアという教師の役を務めるたかはしは、キャラクターに揃えたショートヘアで登場。「みんなー!気合入れなさーい!」の決め台詞も披露し、会場は拍手に包まれた。
いずれ劣らぬ強豪16人が集結した決勝大会は、組分けを決めるための1回戦・本決勝進出者を決めるための2回戦の計2マッチで、いきなり12人が削られるという熾烈な形式。4人のうち3人は落ちる狭き門をくぐり抜けたのは、今年1月の『賢竜杯』を制した大本命「リゾットカーン」、幾度となく賢神の座についてきた「チョーネンテン」、『KAC』の優勝経験もある古豪「きたがわKこ」、関西から来たヘビープレイヤー「あいあんメィデア」の4人。本決勝は最下位1人が落ちるサドンデスを3マッチ行い、最後まで立っていたプレイヤーが「賢神」の称号を手にすることになる。ジャンル・形式はそれぞれのプレイヤーが選ぶことができるが、お互いに手の内を知り尽くしている相手同士、高度な駆け引きも要求される。
第1回戦は、『QMA』でも特に難しいとされる「線結び」「一問多答」「順番当て」などのマルチセレクト形式が飛び交い、初戦から全力の叩き合いの様相となった。ここで最下位に落ちてしまったのはチョーネンテン。開催前より優勝が有力視されていたうちの1人が、無念の敗退となった。
続く第2回戦は、空いた1枠にノンジャンル・ランダムを選択したスタッフが入っての戦い。ここでは広くジャンル・形式を抑えているカバー力が試された。果たして、オールラウンドに力を発揮したリゾットカーンが頭一つ抜けて1位、そしてもう一つの枠は、わずか1問差であいあんメィデアが滑り込んだ。きたがわKこの選択した社会・順番当てで3問分のビハインドを喰らいながらの逆転と、ギリギリの白熱した戦いであった。
いよいよ迎えた第3回戦。ここではそれぞれのプレイヤーが2つのジャンル・形式を選べるため、お互いに得意な武器で真っ向から勝負する、まさに最終決戦にふさわしいステージとなる。リゾットカーンが選択したのは、時間内の素早いタイピング力が求められる「スポーツ・エフェクト」。これをしっかりと対応しきり、差を最小限に抑えたあいあんメィデアが「アニメ&ゲーム・一問多答」などで着実にリゾットカーンを突き放し、見事グランドスラム大会の頂点に輝いた。優勝後のインタビューでは声を詰まらせながら「泣きそうです。(自分が選択した)アニメ&ゲームを信じてよかった」と感極まった様子で答え、ゲストの永田喜彰から優勝賞品を受け取った。
その後、石原プロデューサーより「QMA JAPAN TOUR 2017」の開催が告げられた後、『QMA』の次回作『クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE』のPVが公開された。完成したばかりのPVでまず驚かされたのは、シリーズ初となる歌入り(!)の主題歌。その楽曲を手がけた猫叉Masterや、ゲーム中のBGMを手がける劇団レコード、Sota Fujimoriら、BEMANIアーティストもステージに登場し、新作への意気込みを語った。その他、ヴァニィのプレイアブル参戦や、新たな世界観、正体不明の敵キャラクター、さらにはロケテストの情報(2月17~19日、東京・秋葉原と大阪・梅田の2カ所)に至るまで、『QMA』のさらなる発展を予感させる情報が次々と発表された。ゲーム内外で大きな盛り上がりを見せた『トーキョーグリモワール』だが、『THE WORLD EVOLVE』というタイトルの通り、さらなる進化を見せていくであろう『QMA』の世界に、今後も目が離せない。
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