2022年３月27日（日）より毎週日曜午後１時～２時放送の『パネルクイズ アタック25 NEXT』。３月某日、司会の谷原章介と問読みの沢木美佳子を迎えて番組の初回収録が行なわれ、収録後には谷原章介の囲み取材が実施された。地上波版の終了からBS版の復活まで、谷原の率直な思いとは？

――地上波版の『アタック25』が最終回を迎えたときのお気持ちはいかがでしたか？
谷原　やっぱり寂しかったです。40数年間続いてきた番組が僕のところで途絶えてしまうことに責任を感じましたし、悔しい思いもありました。今回復活の機会を与えていただけて、本当に幸運で嬉しいなと思っています。
――BS版の初回収録を終えて、これまでのシリーズから変化した部分、変わらない部分を教えてください。
谷原　大阪で収録していたときはこの２倍強あるすごく大きなスタジオだったので、声や拍手の響き方が変わって。環境が変わったことで最初は違和感があったんですが、いざ収録が始まってからはまったく違和感を感じなかったです。それと、今までは「いかに短い言葉で端的に表現するか」っていうことに終止していたんですね。しかもそこから、編集で作り込まれる番組なので、無駄な尺が１秒たりともないぐらい削ぎ落としていくんですよ。でも、番組の長さが30分から１時間に拡大したことで、今までオンエアには乗らなかった部分……たとえば、解答者の方をリラックスさせたり、ゲーム全体の空気を良くするために無駄なことをいっぱい喋っていたんですが、そのあたりも使っていただける余裕がありそうなので、今までとは違った『アタック25』を見てもらえるんじゃないかな、という思いがあります。やっぱり１時間ありますから、リズム感、テンポ感みたいなものって違うと思うんですよね。今までって全員に話を聞いたら、あとはアタックチャンスまで一気に進んでいくんですよ。今回はそのアタックチャンスまでの間も、ちょいちょいいろんな方と絡めてお話を広げていくようにしてみました。解答者の方の魅力を視聴者の皆さんに知っていただけるような、そのためのおしゃべりをしたいなと思っているので、もしかしたら収録が長引くかもしれないですね（笑）。今日やった手応えをもとに、あがってきた編集を見てこれからどんどん修正していきたいなと思います。
――問題の難易度は地上波版を踏襲されるのでしょうか？
谷原　『アタック25』って、年齢や性別、職業は関係ない「開かれているクイズ番組」だと思っているんですよね。それがこの番組の素晴らしいところで、問題によってはおじいちゃんが聞いても子供が聞いても答えられる問題が理想なので、年齢や学歴を問わず答えられるような問題の組み合わせをより追求していければと思います。今まで番組が長く続いてきた分、「『アタック』ってこういう作問の仕方をするよね」っていう一つのイメージみたいなものがあると思っていて、それはそれで大事にするべきだと思うんですが、そこに縛られると成長していけなくなると思うので。答えが問題文の頭で決定するのか、最後で決定するのか、という問題の並べ方はもちろん、硬い文章・柔らかい文章を織り交ぜていけたらなと考えています。

――番組が復活ということに関連して、この春、谷原さんご自身が何か復活させたいことなどありますか？
谷原　まだできないと思うんですけど、マスクを取って生活したいですね。今までって番組の収録が終わると、スタッフさんと一緒に反省会がてらお酒を飲んだりする場を設けることができていたんですけど、ここ2年間はそういうことを全然できていないんです。そういう場をもう一度取り戻して、このリニューアルした『アタック25』をより良くするためには……と話し合える場を復活させたいです。
――改めて、『アタック25』の魅力とは何でしょうか？
谷原　この番組に出ることをすごく楽しみにしてくださっている解答者の方たちと、『アタック』をここまで愛し続けてきたスタッフさんたち。その両者の存在こそが『アタック』の魅力だと思っています。そして今後は、BSならではのゆるさや、先ほど申し上げたような解答者の方との会話や表情が新たな魅力になってくれたらいいなと思っています。
――最後に、視聴者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
谷原　『アタック25』、今度は１時間番組として帰ってまいります。今までとは違う新しい『アタック』、そして、新しい解答者の皆さんの魅力を見せることができると思いますので、楽しみにしていてください。BSのクイズ番組と言いますと、僕の大好きな岡田（圭右）さんがやられている『クイズ！脳ベルSHOW』がありまして。その『脳ベルSHOW』を脅かすぐらいに『パネルクイズ アタック25 NEXT』という番組を育てたいですし、50周年の節目を目指して頑張っていきます。どうかよろしくお願いします。

【概要】
パネルクイズ アタック25 NEXT
放送日時：2022年３月27日（日）より毎週日曜午後１時～２時放送予定
放送局：BSJapanext
チャンネル番号：BS 263ch
放送エリア：全国（BS放送）
放送形態：無料
制作著作：株式会社ジャパネットブロードキャスティング・朝日放送テレビ株式会社

司会：谷原章介
問読み：沢木美佳子

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