8月7日(日)、東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて、『BAZOOKA!!! 地下クイズ王決定戦 公式問題集』(太田出版)の発売を記念した歴代地下クイズ王のトーク&サイン会が開催された。
初代地下クイズ王・渡辺徹(第1回~第3回優勝)、2代目地下クイズ王・しみけん(第4回、第5回優勝)、そして先日放送されたばかりの『第6回地下クイズ王決定戦』でBAZOOKA!!!オールスターズを優勝へと導いた能町みね子が一堂に会する貴重な機会とあって、会場には100人以上もの地下クイズファンが集結。また、客席には歴代の『地下クイズ王決定戦』出場者も多数集まるなど、大盛況の一夜となった。(文中敬称略)
今回のイベントは、『地下クイズ王公式問題集』の担当編集者さんの司会のもとで進行。歴代3人のチャンピオンの紹介が終わると、まずは先ごろ放送された『第6回地下クイズ王』の話題に。ここでは「第6回では一問一問に対し、司会のしみけんさんが解説を言ってくれていたのに、けっこうカットされてしまったのが残念でした」という能町の発言を受け、しみけんが披露した「“薬物の50”のヤーバー(タイで流行っている覚せい剤)の問題で、ヤーバーのヤーは薬っていう意味だから、CHAGE and ASKAの『YAH YAH YAH』は薬・薬・薬って言っている、って解説したけどカットされた」という没ネタエピソードに会場は大ウケ(こんな面白ネタでもカットされてしまうとは、『地下クイズ王』恐るべし……)。
その後も、「空飛ぶスパゲティ・モンスター教の取材に行ったとき、“あなたは渡辺さんだから、洗礼名は鍋うどんですね”と、勝手に洗礼された(笑)」(渡辺)、「第6回に出場した吉田さんは、1年前に私としみけんさんがやった地下クイズトークライブに来てくれた人だったんです」(能町)、「そのとき、吉田さんが出してくれた問題覚えてます! ジャンルがセックスなんですけど、答えられなかったんですよ。男性が‘キ○○マが攣った’なんていうときの、攣ってしまう筋肉の名前は、っていう問題だったんですけど(ちなみに、正解は「クレマスター」)」(しみけん)といった『第6回地下クイズ王決定戦』に関する話、さらには過去の『地下クイズ王』に関するエピソードや普段の地下クイズ対策に関する話が次々と披露され、そのたびに会場が大いに盛り上がった。
また、このような笑える話の一方で、「最近はみんな『地下クイズ』の対策するようになってきたけど、対策が進みすぎると番組が面白くなくなってしまうのでは、という気もする」(しみけん)、「今回は“東大生の頭脳集結”みたいな感じになって、私も東大出身みたいな感じで紹介されたけど、しみけんさんのようなトリックスターが活躍するような番組であってほしい」(能町)といった、ある意味では番組に対する問題提起ともいえる発言が、歴代チャンピオンの口から発せられたのも興味深かった。
トークショーのあとはサイン会。歴代チャンプ3人のサインを一気にコンプリートできたうえ、サインの合間には3人と自由に会話を交わせたとあって、ファンにはかなり満足度の高いイベントだったのではないだろうか。また、よりディープな『地下クイズ』ファンは、3人の王者だけに飽き足らず会場にいた歴代出場者にまでもサインを求めていたのも印象的だった。
『地下クイズ王決定戦 公式問題集』は第5回までに放送された中から厳選された問題+お蔵入りになった幻のジャンル2つ(ASKA、天上クイズ)が収録されている。ということは、第6回放送分を筆頭に、まだまだ問題集化されていない問題は多数あるはず。近い将来の『公式問題集』第2弾の刊行、そしてトークショー第2弾の開催を、ぜひ期待したい。