もうすぐバレンタインデー。日本では女性から男性をチョコレートを贈り愛を告白する日とされていますが、それは日本だけの風習。日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣を広めたのは、お菓子メーカーのモロゾフです。1932年に初めて“バレンタインデーにチョコレートを贈る”というスタイルを紹介しました。モロゾフの公式サイトによると「欧米では２月14日に愛する人に贈りものをする」という習慣を、米国人の友人から聞いた創業者が、この素晴らしい贈りもの文化を日本でも広めたいと考えたことがきっかけだったそうです。

2004年に、サウジアラビア最高位の宗教指導者であるアブドルアジズ・アール=アッシャイフがバレンタインデー禁止のファトワー（イスラム法学に基づく法解釈）を出しました。それを受けてサウジアラビアの宗教警察である勧善懲悪委員会はバレンタインデーの本格的な禁止措置に乗り出しましたが、それでも多くの人がバレンタインデーを祝っていました。その後、2009年にサッターム・ビン・アブドゥルアズィーズ王子がサウジアラビア国営放送に出演し「バレンタインデーを祝うものには最高刑で死刑もありうる」と発言。実際にバレンタインデーを祝った罪で死刑になった人はいないものの、王子の発言により、バレンタインデーを祝うことが違法行為だという認識が国民に認知され始めたそうです。
ただし、近年はバレンタインデーを認めるイスラム聖職者も出てきており、規制は緩和されつつあるようです。
ちなみに、ホワイトデーも日本にしかない風習だと知っていましたか？　贈り物には返礼をするという習慣がある日本ならではの“お返し”の気持ちが形になって続いています。

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