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リベンジに燃える長崎県立長崎西高等学校が初優勝!『第12回エコノミクス甲子園』全国大会レポート


高校生が金融知力を競い合う「マニュライフ生命カップ 第12回全国高校生金融経済クイズ選手権 エコノミクス甲子園」(主催・認定NPO法人金融知力普及協会)の全国大会が2月18日に開催された。

大会の詳細は、過去にQUIZ JAPANが取材した同大会の記事(第8回第9回第10回第11回)に譲るとして、今年は過去最多の全国516校、1296チームが出場し、予選を勝ち抜いた46チームと台北からのゲストチームを加えた47チームが、会場となった六本木ヒルズ ハリウッドビューティプラザで火花を散らした。

2016年から0〜19歳を対象とする金融商品「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」が解禁となり、本大会の出場者をはじめとする高校生にとっても経済・金融は身近なものになりつつある。そういった社会の変化もあって、「高校生たちに金融経済を学ぶ機会を提供し『自分のライフデザイン』や『自分とお金の関わり方』について考えてもらうためのきっかけとする」という本大会の開催意義は、以前にも増して大きくなってきている。

 

最初の所持金1,000万円を元手に、正解すると獲得できる500万円とオークションで競り落とした土地の合計金額を競う「競り落とせ!区画整理クイズ」(準決勝)など、「金融知力」を競うとあって、早押しやボードクイズにも経済・金融のエッセンスが込められたユニークな問題が出題された本大会。

並み居る競合たちと鎬を削り合い、決勝に進んだ茨城大会代表 土浦第一高等学校、長崎大会代表 長崎県立長崎西高等学校、広島大会代表 安田女子高等学校、鹿児島大会代表 ラ・サール高等学校の4校は、選択肢クイズ「見極めろ!風説の流布クイズ!」に挑んだ。

「見極めろ!風説の流布クイズ!」は、5つの選択肢のうち4つが出場チームが出題した偽物の選択肢で、自身の正誤に関わらず自チームが作成した選択肢に賭けられたポイントを全て獲得できるルール。
準決勝から巧みなゲーム運びを見せたラ・サール高等学校が決勝でも勝負強さを見せる展開となったが、最終問題の「フィデューシャリーデューティ」の意味を答える問題で「顧客本位の経営」を選び、単独正解を掴んだ長崎西高等学校の山口温大・深松恵杜ペアが優勝の座を勝ち取った。

優勝した長崎西高等学校の山口温大・深松恵杜ペアは、初出場となった昨年のリベンジを果たすという目標もあったようで、「去年の大会から1年間、経済の単語を覚えたし勉強もけっこうして、そういう努力が実ったなと思います」(山口)、「去年の弱点だった基本的なことは押さえつつ、時事問題の単語を多めに覚えました。Yahooニュースで気になったものをクリックして、そこでわからない単語が出てきたら調べてというふうに知識の幅を広げていきました」(深松)とコメント。

また「クイズ研の人に勝たないといけないから早押しボタンを練習しようと思って、部活で早押しボタンを自作してそれで友達と練習しました」(山口)と、クイズ研所属の出場者に対抗する努力を重ねてきたことも明かしてくれた。

『第12回エコノミクス甲子園』

優 勝:長崎県立長崎西高等学校
準優勝:安田女子高等学校
第3位:ラ・サール高等学校
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