「数独」などのパズルを世に広めた株式会社ニコリが、またパズル業界にニューウェーブをもたらそうとしている。今度のターゲットはクロスワードパズル。20世紀初頭にアメリカで誕生し、いまや世界で最も多く遊ばれているパズルの一つだ。ただ、我々が普段雑誌で目にするものには限界がある。いくら大きくても、せいぜいそのサイズは見開きいっぱい程度。超上級者となるとそれでも物足りなく思うこともあったのではないだろうか。しかし、今回ばかりは心配無用だ。同社がこのたびリリースする「メガクロス」は桁が違う。何と盤面のヨコ幅が13メートルを超える(タテは90センチメートル)ということで、望み通り(?)クロスワードパズル漬けの生活を送れるだろう。
「メガクロス」は、2013年に「パズル通信 ニコリ」の創刊35周年記念事業としてスタート。3年の歳月をかけて完成し、ようやく日の目を見る時が来た。先行して6月20日より発売される巻物版の「メガクロス」(価格:250,000円〈税別〉)に加え、秋頃には書籍版の「メガクロス」(価格:35,000円〈税別〉)も発売される。収録される言葉は実に66,666語。ただ大きいだけではなく、政治・経済からスポーツ、芸能、古語、サブカルチャーまで多岐に渡るジャンルから出題され、その道のプロでも難しいと感じられる言葉も使用されるというこだわりっぷりだ。同社広報部も「まさに言葉の総合格闘技とも言える、世界で一番難しいレベルのクロスワードパズルです」と自信アリといった様子。これは、解き終わるまでにも3年の歳月を必要になるかもしれない。