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京都大学1年・吉原主税が史上初の関西勢対決を制す!学生No1決定戦『abc the 17th』レポート

2019年3月17日、和光市民文化センター「サンアゼリア」大ホールにて、『abc the 17th』が開催された。『abc』とは、日本全国から集まった学生クイズプレイヤーの頂点を決める大会である。『abc』では、クイズプレイヤーでなくても答えが分かるような「基本問題」を中心に出題される。しかし、問題文を最後まで聞いていたら解答権は得られない。答えが推測できるギリギリのラインでボタンを押す高度なテクニックが必須。問題文を読み取るための極限の集中力と、誰よりも早くボタンを押す勇気が求められる、ハイレベルな大会だ。今回の総参加者数は848人にのぼり、観客も含めれば1000人近くが会場に集結した。過去最多の参加者からただ一人の頂点を決めるため、熾烈な戦いが繰り広げられた。

まずは個人戦の『abc』の前哨戦として、団体戦『EQIDEN2019』が行われた。こちらは学生サークルによる、早押しクイズ日本一決定戦トーナメントである。5~10人でチームを編成し、一早く勝ち抜けを競う、陸上競技の「駅伝」をモチーフとした団体戦だ。大学生から中学生まで、日本各地から合計61チームのエントリーがあり、うち48チームが出場した。第1回戦である「予選」では48チームから12チームまで絞られる。昨年優勝の京都大学や準優勝の東京大学など強豪校が順当に勝ち上がる中、横浜翠嵐高校、愛知県立旭丘高校の2校の高校生チームも勝ち進んだ。第2回戦の「往路」では、まず大阪大学がトップで「往路」を突破し、続いて中央大学、早稲田大学、東京大学が「復路」への切符を獲得した。そして、最終戦の「復路」で大激戦の末にゴールテープを切ったのは東京大学。リーチをかけた東京大学に対し、果敢に攻めた大阪大学だったが、誤答が続き失格に。中央大学、早稲田大学も一歩及ばす、東京大学が3度目の『EQIDEN』制覇を達成した。同大学は前日に行われた『AQL2018』とのW優勝となった。そしていよいよ、個人戦の『abc』の火蓋が切って落とされる。参加人数は前述のとおり848人。去年の775人から更に70人増加した。ここから第1ラウンドのペーパークイズで48人に絞られる。その倍率は18倍だ。史上最も狭き門となったペーパークイズで1位に輝いたのは、87点を獲得した京都大学4年・中江一統。去年の予選は惜しくも2位だったが、ラストイヤーの今大会で、見事1位のネームプレートを獲得した。また、昨年の『abc』優勝者の加瀬主税(東京医科歯科3)も87点を獲得したが、四択クイズの差で2位となった。第2ラウンドは、各組12人から5名勝ち抜けとなる「連答つき5○2×クイズ」。波乱が起こるラウンドだが、今年は泥臭くポイントを積み上げて勝ち上がっていくプレイヤーが多かった。しかしながら、昨年準優勝の池内敦(東大3)がこのラウンドで敗退したり、通過者5名全員が連答で制した第3セットの展開など熱いドラマも生まれた。その後も第3ラウンド、敗者復活戦と手に汗握る戦いは続き、勝ち残った9名がセミファイナル「3セット制タイムレース”Nine-Hundred”」に臨んだ。このラウンドでは5分間に矢継ぎ早に出題される早押しクイズを3セット行う。各セットトップが決勝進出、下位2名が脱落となる。また、獲得ポイントは次のセットに持ち越される。クイズに正解することはもちろんだが、先手必勝で望むか、確実にポイントを重ね3セット目で勝負を決めるか、戦略が求められる形式だ。まず第1セットは京都大学1年の吉原が僅差で勝ち抜けた。続く第2セットは大阪大学4年の西村優樹が制した。西村は9ポイントを獲得、同じ関西でしのぎを削ってきた2位の中江とは、わずか1ポイント差だった。そして、残り1枠をかけた第3セットは、第2セットまでの持ち越しで大きくリードした中江、中江と同じ京都大学3年の宮原仁、少ないミスで堅実にポイントを積み上げてきた東京大学4年の小林逸人の3人の戦いとなった。中江と宮原が攻める押しをする中、小林も取れる問題を確実に押さえるスタイルで展開された。しかし、残り時間が少なくなるにつれ誤答が目立ち始め、誰がトップに立っているのか分からない状況。残り10秒のところで中江が痛恨の誤答、そして僅かな残り時間で宮原が2問を正答しタイムアップ。結果はラストイヤーの2名を押さえて、宮原が決勝への1枠を獲得した。

10時30分から始まった『abc』の戦いも、いよいよ3セット先取の決勝戦「トリプルセブン」を残すのみとなった。今回の決勝は吉原と宮原が京都大学、西村は大阪大学で史上初の関西勢のみの戦いとなった。また、大阪大学が決勝に進出したのも初であった。第1セットは、宮原との接戦を制した吉原が獲得。続く第2セットも吉原が獲得し王手をかけた。そして第3セット、後が無い宮原は攻めの押しで正解を積み上げトップを走っていたが、第14問目で3回目の誤答、このセットは失格となってしまった。西村との一騎打ちとなった吉原は西村の反撃をかわし、そして運命の第19問目、「人道主義・個性主義・理想主義を掲げた、武者/小路実篤・・・」でランプをつけた吉原はガッツポーズ。そしてウィニングアンサー「白樺派!」を力強く答え、848人の頂点に輝いた。吉原はまだ大学1年生ながら『abc』には6回出場し、開成高校1年の時には準優勝も経験している。「知は力なり」の言葉通り、不断の努力が大きな力となり、栄えある17代目王者へと導いた。吉原は「本当にうれしいです」と素直な気持ちを述べつつも、「まだ悪い部分もあるのでこれからも精進していきたいです」とさらなる飛躍を誓った。『abc』終了後、大会長の大川からあいさつ、そして新大会長が発表された。新大会長の萬谷は次回『abc the 18th』をオリンピックに負けない熱い戦いにしたいと意気込んだ。大会参加者は年々増加している。来年はさらなる数の挑戦者が和光市民文化センター「サンアゼリア」に集結することだろう。

『abc the 17th』
優 勝 :吉原主税(京都大学1年)
準優勝 :西村優樹(大阪大学4年)
3 位 :宮原 仁(京都大学3年)
筆記1位:中江一統(京都大学4年)
『EQIDEN2019』
優 勝:東京大学
準優勝:早稲田大学
3 位:中央大学
4 位:大阪大学
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