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「高級ランチへ行きたいかー!」クイズ王・伊沢拓司と堀江瞬ら豪華キャストが白熱のクイズ対決! TVアニメ『ナナマル サンバツ』スペシャルイベントレポート

2月11日(日)、ニッショーホールにてTVアニメ『ナナマル サンバツ』のスペシャルイベントが開催された。
堀江瞬(越山識役)、川島海荷(深見真理役)、石川界人(御来屋千智役)、佐藤拓也(笹島学人役)、畠中祐(井上大将役)、永塚拓馬(苑原明良役)、羽多野渉(芦屋洋介役)、鈴木達央(新名匠役)、佐倉綾音(苑原千明役)、前野智昭(大蔵邦光役)という豪華メインキャスト10名に加え、東大生クイズ王として活躍中の伊沢拓司がスペシャルゲストとして出演。アニメのベストシーン紹介に、「知力・体力・時の運」が求められるクイズ対決など、大盛況となった第1部の模様をお届けする。

今回のイベントは芸人・シャバダバふじがMCを務め、MCの「ナナマル」に続けて客席の「サンバツ!」という掛け声でキャストを呼び込むところから始まった。メインキャストがこれだけ揃うイベントの開催は初めてで、10名がステージに登場すると、会場も一気にヒートアップ。その大歓声から、この日を待ち望んでいた“ナナサン”ファンの興奮が感じ取れる。

まずはそれぞれからの挨拶だ。一番手は主人公・越山識を演じる堀江。ネイビーのジャケットにグレーのスラックス、ブルーのネクタイ、そして眼鏡と、識らしい衣装に身を包み気合十分だったが、「最後まで楽しんで……いって、くださーい!(笑)」とやや歯切れの悪いスタートに。ほかの出演者からツッコミを受け、さっそく場を和ませてくれた。「楽しみましょう!」と仕切り直すと、一人ずつ順番にコメントしていく。出演予定だったが体調不良でお休みとなってしまった松田颯水(笹島迅子役)について、迅子の兄・学人を演じる佐藤が「今日は妹の分も楽しみましょう!」とフォローする場面もあった。

堀江が代表して「もっとクイズのことを好きになってもらえたらと思います」とイベントの意気込みを話すと、最初のコーナー「キャストが選んだベストシーン」へ。ここでは登壇キャストの選んだベストシーンが三つ紹介された。

一つ目は、第2問「0.01秒の世界!?」から、赤河田例会でのボタンチェックのシーン。
二つ目は、第6問「A.メイド B.チュウサ C.コアクマ」から、明良に対して識が「クイズガチ勢で悪いかー!」と叫ぶシーン。識が初めて自分の気持ちを爆発させ、1話からの成長が感じられる場面だ。明良の「もしかして、君たちってクイズガチ勢?」と挑発するセリフは、最初に演じたものから“ウザさ”が3段階ほど上がっているそうで、「アフレコ現場でもめちゃくちゃイラっとしました」(石川)と好評。「隣のマイクの永塚くんがほんとウザかった!」と言う堀江には、永塚もすかさず「明良だよ!!」と突っ込んだ。

そんなアフレコ時のエピソードの途中で、佐倉が「ねぇねぇ、あの格好(女装)で来てって言ったのに……。アイムエンタープライズ的には学ランじゃなくて女装じゃないですか? 見たかったなぁ。」とぽつり。永塚の衣装の話題になる。ニコニコ生放送にて月2回配信中の『「ナナマルサンバツ」公認クイズ研究会』でも、堀江に女装をすすめられていた永塚。女装はかなわなかったが、昨日購入したという学ランに、前髪をヘアピン(ぱっちん留め)で留めるというこだわりの装いとなっていた。

キャストの投票が最も集中したという三つ目は、第9問「王道×邪道」から、新名が「僕は赤河田の部長として君に言っておかなきゃいけないことがある」と明良を諭すシーン。「アフレコのテストのとき、本気で怒りすぎて。みんながドン引きしてました」(鈴木)と裏話が明かされた。


そして「キミもクイズ王にならないか? 『ナナマル サンバツ』スペシャルクイズ大会」のコーナーへ。ステージの手前には出題者席が用意されており、ふくらPこと福良拳が問読みを担当する。優勝賞品は「銀座うかい亭のランチにご招待」ということで、「ニューヨークへ行きたいかー!」ならぬ、「高級ランチへ行きたいかー!」「おー!」の気合い入れで始まった。1stステージは団体戦。ナナマルチームに堀江、川島、石川、畠中、永塚、サンバツチームに佐藤、羽多野、鈴木、佐倉、前野の2チームに分かれ、正解すると正解チームの全員に1ポイントが加算される。「俺がいるから大丈夫ですよ」と自信満々のキャストもいるが、果たして結果は……。

第一ラウンドは2問の「早押しクイズ」。問読み後、合図で両チームが「黒ひげ危機一発」に挑戦し、答えがわかっても海賊が飛び出すまではボタンが押せないというルールつきだ。2問ともほぼ同時に海賊が飛んだが、押し勝ったのはサンバツチーム。佐倉が連続で正解し、第一ラウンドはサンバツチームが2ポイント獲得した。

続く第二ラウンドは、お題がクイズで出題される「ジェスチャーリレー」。各チームから3人ずつリレーに参加し、一人30秒間のジェスチャータイムのあと、3人目が解答する。1問目は、ナナマルチームから堀江、畠中、永塚。問題は「冬季オリンピックの種目にもなっている、アクセル、フリップ、ルッツなどの名前で呼ばれるジャンプがある競技は?」だが、この答えがわかっていない堀江は、左右に滑る動作とジャンプで、自分なりの答え(「スキー」)を必死に伝えようとする。そんな堀江に唖然としていた畠中は、ツーステップ、ジャンプ、最後にはなぜか歌い出すというジェスチャーをし、永塚が「松田聖子さん?」と解答。正解は「フィギュアスケート」で不正解となった。

2問目は、サンバツチームから佐藤、鈴木、前野。問題は「映画『未知との遭遇』『E.T.』などで人類が遭遇する、地球外に住む人のことを何という?」で、「宇宙人」が正解。佐藤の全力のジェスチャーに、鈴木もそれを真似て、最後はお互いの人差し指をつき合わせた前野と鈴木。心は通じ合っていたようだが、「『E.T.』! 友達!」と解答し、惜しくも不正解となる。

3、4問目は両チームともに正解し、それぞれ1ポイントを獲得。「アイドル」が答えだったナナマルチームは、かわいらしいダンスを見せる川島や、歌・踊りに加え“オタ芸”も披露する石川、サンバツチームは「ジェットコースター」を忠実に再現する羽多野など、さすがの表現力を発揮した。


次の2ndステージはペア戦だ。クイズ研究会チーム(堀江・永塚)、文蔵高校チーム(佐藤・畠中)、宮浦高校チーム(石川・羽多野)、ベテラン部長チーム(鈴木・前野)、女子チーム(川島・佐倉)の5ペアが発表されると、ここでスペシャルゲストとして、いよいよ東大生クイズ王の伊沢拓司が登場! 「東大でクイズ王って主人公みたいでかっこいい」と石川。2ndステージの問題の解説を伊沢が担当する。

ボタンチェックのあと、まずは第一ラウンド、3問の「早押しボードクイズ」。作中に登場したルールで行い、いずれかのチームがボタンを押した時点で問読みがストップ、全チームが解答を記入する。獲得ポイントは、早押しをしたチームは正解で2ポイント、不正解でマイナス1ポイント、それ以外のチームは正解で1ポイントとなっている。現在最下位のクイズ研究会チームは「逆に燃えます」(堀江)、「(堀江は)サブカルチャーとか得意なんで」(永塚)と張り切る。

第1問は「英語でブルーホエールという、世界最大の哺乳類は何でしょう?」という問題。4チームが「クジラ」と書く中、唯一「シロナガスクジラ」と記入したクイズ研究会チーム。ボタンを押したのは女子チームだったが、正解は「シロナガスクジラ」で、クイズ研究会チームが順調な滑り出し。2、3問目は難易度が少し上がって頭を抱えるチームもあり、「マネージャーさん携帯を……」という声があがった。

優勝のかかった第二ラウンドは「早押しクイズ」で、スピードと正確性を競う。正解で1ポイント、誤答でマイナス1ポイント。20ポイント先取、もしくは34問の出題終了時点で最もポイントの高かったチームが優勝となる。

「誤答を恥ずかしがらず、攻めていくことがポイント」と伊沢から早押しクイズのコツを伝授され、各ペアが接戦する中、9問目では佐藤が「槍の名手であったことから、『槍の又左』/……」と見事な早押しを見せてくれた。もちろん答えた「前田利家」は正解。また、羽多野も「世界遺産の一つで、山裾からはその存在を確認できない/……」と早いタイミングで「マチュピチュ」を正解するなど、これにはクイズ王の伊沢も驚き「早いです」と称賛する。「すでにアルバムに収録されている曲を、あらためてシングルとして発売することを意味する、音楽業界の用語は何でしょう?」には、歌手としても活動する鈴木が「シングルカット」と正解し、伊沢が「答えづらい単語だと思ったんですが、さすがです」とコメント。

答えが「トップコート」や「パンケーキ」となる問題では女子チームが活躍し、パラレル問題で誤答してしまった佐倉は、「悔しい! でも楽しい!」と、クイズの楽しさを肌で感じられたよう。「解答となる動作もあわせてお答えください。写真を撮るときなど、かっこよく見えるように整え、作った顔や表情のことを/何というでしょう?」(正解:キメ顔)(鈴木が正解)というイベントならではの問題や、作中に登場した問題も出題された。

ラスト10問は永塚が大活躍。「銀座行こ?」とポイントを獲得し続け、2ndステージの最終結果はクイズ研究会チームが14ポイント、ベテラン部長チームが11ポイント、文蔵高校・宮浦高校・女子チームが4ポイントとなった。

MCが優勝賞品を取り出すと、「クイズ研究会チームに優勝賞品、といきたいところですが……」と何やら不穏な空気に。始まったのは3rdステージ「東大クイズ王・伊沢拓司に挑戦!」、クイズ王 VS クイズ研究会チーム(堀江・永塚)の早押し対決だ。伊沢は「皆さんの早押しを見ていて、こんなに早いのか、と逆にプレッシャーを感じています」と結果は読めないバトルだが、まさかのクイズ王との勝負に「バイバイ銀座」と落ち込む二人。鈴木も、伊沢のすごさを客席に伝えようと「知らないかもしれないけどマジクソ早いから!」と言い添える。

照明も変わり、ステージは決勝戦らしい引き締まったムードに一変。ルールは、伊沢は5○、クイズ研究会チームは1○で勝利。ただし、クイズ研究会チームの1×は伊沢の1○になり、伊沢が誤答した場合はクイズ研究会チームの勝利となる。

緊張の第1問は「ルーブル美術館が所蔵している『キオス島の虐殺』『民衆を/……」と伊沢がさすがの早押し。「ドラクロワ」と落ち着いて正解し、見守るキャスト陣からも「えーっ!?」と驚きの声が上がる。3問目では「感謝の謝を2文/字……」(正解:謝謝)で両者がほぼ同時に押したものの、押し負けてしまうクイズ研究会チーム。続く問題も非常に惜しい戦いであったが、伊沢があっという間にリーチ、3rdステージを勝ち取った。

残念ながら、クイズ研究会チームは優勝賞品獲得ならずの結果となった。「格の違いを見せつけられました」(堀江)、「わかっていても押せないんですよ。オーラを肌で感じました」(永塚)とクイズ王の実力を実感。「ぎりぎりの勝負で、3問目は特に危なかったです。きわどいところで勝つことができてよかったです」と振り返りステージを去った伊沢に向かって、堀江が「一緒に銀座行きましょうよー!」と声をかけ、クイズコーナーは終了した。彼らが再びクイズ王に挑戦する日に期待したい。


最後に行われたのは、「パーソナルアンケートクイズ」のコーナー。来場者が入場時に配布された3色のカラー用紙を使ってクイズに答え、勝ち残った3人に、キャスト寄せ書きの直筆サイン入りポスターがプレゼントされる。

「『今の仕事をしていなかったら、なってみたかった職業は?』という質問に、七つの海をまたにかける船員(航海士)と答えたのは、畠中祐さんともう一人は誰? 佐藤拓也/永塚拓馬/前野智昭」(正解は永塚拓馬)といった、キャストへのアンケートをもとにしたクイズが4問出題された。決勝の王様じゃんけんでは王様・堀江の一人勝ちが続き、急きょ「あいこでもOK」にルールが変更される展開も……。

さて、そんなスペシャルイベントもエンディングの時間に。「クイズの楽しさや、作品の奥深さをお伝えできていたら嬉しいです。今日登壇できなかったキャストも一緒に、またこのようなイベントができればと思います」(前野)、「もともと知識を得ることが好きだったんですが、クイズで人と戦うのも新鮮でした」(羽多野)、「みんなが一つの問題に集中する空間ってすごく楽しいなと思いました」(畠中)、「ボタンがなくても、挙手をしたり身近に挑戦できると思うので、クイズに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです」(石川)など、イベントを振り返るとともにクイズの楽しさを語る。

作品のファンだけでなく、クイズプレイヤーも一緒に楽しむことができる盛りだくさんな構成の今回。川島の「クイズでこんなにもアツくなれるんだと思いました。そして、久しぶりにお腹を抱えるぐらい笑いました!」という発言では、「人生大丈夫!?」と笑いに包まれ、白熱のクイズバトルが繰り広げられた一方で、笑顔も絶えないイベントだった。最後に、堀江が「伊沢さんと戦うことができて嬉しかったです。競技クイズの“すごすぎて逆に怖い”気持ちを感じ取ってもらえたんじゃないかなと思います。皆さんのクイズへの思いが膨らんで、もっとクイズを好きになってもらえたら嬉しいです。」と、約2時間の第1部公演を締めくくった。

放送終了後もなお大人気のTVアニメ『ナナマル サンバツ』。ヤングエース(KADOKAWA)にて連載中の原作コミック第15巻が3月2日(金)に発売される。ゴールデンウィークにはヨーロッパ企画・大歳倫弘の脚本&演出で舞台化し、『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』として上演予定。目が離せないプロジェクトだ。


TVアニメ『ナナマル サンバツ』
公式サイト http://7o3x.com/

(C)杉基イクラ/KADOKAWA (C)7○3×クイズ研究会

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