「成田エアポートレストハウス」というホテルをご存じだろうか?
1977年から1992年にかけて放送され、後に一度だけ復活した伝説のクイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』。全17回放送されたこの番組において、超難関の○×予選を突破した100数名だけが集まることができたのが、この「成田エアポートレストハウス」だ。「『ウルトラクイズ』でジャンケンをした会場」といえば、思い出される方も多いのではないだろうか(正確には『第1回』は羽田東急ホテル、『今世紀最後』はホテル日航ウインズ成田(現・東横イン成田空港)がじゃんけんの会場として用いられた)
さる2016年6月4日(土)、その成田エアポートレストハウスにて、『アメリカ横断ウルトラクイズ』の合同同窓会が開催された。この同窓会の参加資格をもつのは『ウルトラクイズ』で○×予選を突破し成田まで残った経験のある出場者と、番組スタッフのみ。ちなみに、合同同窓会は2012年にも開催されているので、今回で2度目ということになる)。恥ずかしながら、私(『QUIZ JAPAN』編集長・大門)も98年の『今世紀最後!ウルトラクイズ』の成田敗者ということもあり、取材もかねて同窓会に参加させていただいた。
かつてジャンケンが行われた大広間に集まったのは、75名の参加者と4名の番組スタッフ。ちなみに、今回出席された番組スタッフは元・近畿日本ツーリストの小出靖夫さんと加藤清介さん、そして美術を担当された黒木遠志さんと新野孝夫さん。小出靖夫さんと加藤清介さんは『第13回』の番組中にも登場されているので、ご存じの方も多いだろう。黒木遠志さんは『第12回』から美術担当としてツアーに同行された方で、新野孝夫さんは『第14回』の「黄色が立たない事件」(詳細は萩原津年武さんのブログを参照)も経験された早押しハットの担当者だ。
同窓会は第7代チャンピオン・横田尚さんによる乾杯でスタート、幹事でもある高畠操一さん(第8回ハワイと第12回バロー敗者)・平田由佳さん(第12回フェゴ島敗者)の司会進行のもとで進行。途中、出場者とともに『ウルトラ』で旅した福留功男さん・福澤朗さんからの、出席者全員に向けたメッセージが読み上げられる一幕もあった(あくまで会の出席者宛ての内容ということで、その内容をここに紹介することはできません。ご了承ください)。他にも、回ごとの集合写真の撮影・ジャンケン大会・残念ながらご欠席された『ウルトラ』総合演出の加藤就一さんが提供されたプレゼントをかけた抽選会など、盛りだくさんの企画が行われた(ジャンケン大会の勝者は、なんと第16代チャンピオンの田中健一さん。クイズも強ければジャンケンも強い!)私にとって直接顔を合わせるのは初めての方が大半であったにもかかわらず、懐かしさと親しみを感じる会となったのは、その場にいた誰とも『ウルトラクイズ』という輝かしい青春の想い出を共有することができる関係にあったからなのだろう。同窓会は高畠さんと平田さんによる「第3回『ウルトラクイズ』合同同窓会でお会いしましょう!」というあいさつで幕を閉じた。その言葉どおり、また再び出場者が集まる機会がくることを(同窓会はもちろん、いつかまた番組でも!)、待ちたいと思う。