今春に稼働を予定している、アーケード用クイズゲームの最新作『クイズマジックアカデミー MAXIVCORD』のロケテスト(※正式稼働前のテスト)が、東京・秋葉原にあるゲームセンター、東京レジャーランド秋葉原店と、愛知県名古屋市のフェドラP&Dアーバンスクエア大須店の2店舗にて行われた。
『QMA』こと『クイズマジックアカデミー』は、○×、四択、タイピングなどのクイズをタッチパネル操作で解答し、全国各地のプレイヤー同士で戦えるオンライン対応クイズゲーム。2003年にシリーズ第1作目が登場して以来、現在も『クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE』が稼働している。
以下、『QMA MAXIVCORD』のプレイレポートと、本作の開発プロデューサーのショートインタビューをお伝えしよう。
クイズとカードゲームの要素を融合した、まったく新しいシステムを導入
ロケテスト版でプレイできたゲームモードは、「リコードアリーナ」モード内の初心者向けの「チュートリアル」と、「キャラクターバトル」「ランクマッチ」の3種類。「チュートリアル」と「キャラクターバトル」はCPUキャラと、「ランクマッチ」は他のプレイヤーとのオンライン対戦となり、いずれも1対1で勝敗を競う。
クイズは全部で4つのピリオドごとに出題される。出題ジャンルは、各ピリオドで先制権を持つプレイヤーが決定する。第1ピリオドが2問、第2・3ピリオドが3問、最終の第4ピリオドは4問出題され、各ピリオドごとに、後半の問題ほど難易度が上がる。
各ピリオドでは「リコード」と呼ぶカードを使ったバトルを行う。バトル中は、互いに相手のリコード、またはプレイヤーキャラクターを攻撃し、先に相手プレイヤーキャラクターのライフ(体力)をゼロにすれば勝利となる。
つまり、これらのモードでは、単にクイズの正解数や得点を競うだけなく、その種類によってさまざまな能力や特殊効果を持つリコードを、いかに使いこなすかが問われることになる。事実、筆者は「ランクマッチ」プレイ時にクイズを全問正解したが、第3ピリオド後のバトルで相手の攻撃を受けている最中にプレイヤーキャラクターのライフがゼロになったため、最終ピリオドを待たずに敗れてしまった……。純粋なクイズの実力だけでは勝てないところに、既存のトーナメントとは差別化が図られているということだろう。戸惑いも感じるクイズファンも少なからずいるとは思うが、逆に言えば、クイズ力とカードゲームプレイング力を問う、頭脳をフルに使う挑戦しがいのあるモードといえるのではないだろうか。
ゲームをプレイするごとに、新しい「リコード」がランダムで必ず1枚もらえる。集めた「リコード」を利用して、バトルを始める前にあらかじめデッキを編成することも可能。「リコード」には、キャラクターリコードとマジックリコードの2種類があり、前者にはAP(アタックポイント)やHPが、後者にはセット時に発動する特殊効果などが設定されている。この「リコード」をいかに集めてデッキを組むかかが、次回作の大きなテーマとなりそうだ。
▼『クイズマジックアカデミー MAXIVCORD』の筐体(※撮影場所は東京レジャーランド秋葉原店。以下同)
▼店内には、キャラクターデザインを手掛けたスタッフ直筆のイラストが描かれたノート(※ユーザーアンケートの記入もOK)や、「リコード」のリストも展示されていた
『QMA MAXIVCORD』開発プロデューサー ショートインタビュー
――なぜ、カードバトルの要素を取り入れようと思ったのですか?
ゲームとキャラクターの両面で盛り上がるようにしたかったんですよ。『QMA』シリーズは、誕生から今年で15周年を迎えますが、今までに登場したたくさんのキャラクターやデータを活用して、今までに見たことがない遊びを作ろうと考えました。
――リコードの種類は全部でどのくらいありますか?
(稼動開始時点では)だいたい100種類ぐらいあります。稼働後も随時、新リコードを配信していく予定です。実は、本作のストーリーはリコードと絡めたものになっているんですよ。『QMA トーキョーグリモワール』から一本化しているストーリーにも、ぜひ注目してください。
――筆者も何度かプレイさせていただきましたが、新しい「リコード」を引いたらマジックアカデミーの生徒のほかにも、リザードマンやマッシュルームなどのモンスターをデザインしたキャラリコードが出てきました。もしかして、元ネタは『QMA7』の協力プレイモードで登場したモンスターでしょうか?
そうです。長年の『QMA』プレイヤーであれば、きっと懐かしいなと思うようなリコードがいろいろ出てくると思いますよ。
――過去に例のないカードバトルの要素が導入されたことで、従来からの純粋なクイズ・知識で勝負したいプレイヤーが戸惑ったりはしないでしょうか?
以前と同じ、トーナメントや検定クイズも遊べるようになっています。「グリムバスターズ」のような協力プレーは運営にかかる負担が大きく、一旦なくなりますが、複数プレーで協力できる遊び方は、配慮していきたいです。こちらに関するご要望も、みなさんからたくさんただいておりますので、今後も真摯に取り組んでいきたいと考えています。
――今回も『QMA THE WORLD EVOLVE』と同様に、各店舗で独自に実施する対戦イベントをメーカー公認大会として告知したり、スマホ版『QMA ロストファンタリウム』との連動企画も引き続き実施する予定はありますか。
はい、引き続き実施していきます。
――それでは最後に、『QUIZ JAPAN』読者にメッセージをお願いします。
「リコードアリーナ」は長年の積み重ねでクイズが強い人も『QMA』を初めて遊ぶ新しい人も、同じフィールド上で楽しく戦えるようになっていますので、ぜひみなさんに楽しんでいただければと思います。
もし対人戦でなかなか勝てない場合は、CPUとの「キャラクターバトル」がありますので、こちらも遊んでみてください。デッキは組み合わせ方が重要な遊びになります。作り方によっていろいろな戦い方ができますので、SNSなどを通じてみなさんで情報交換をしながら、知恵(デッキ)と知識をぶつけ合ってください。
(C)2018 Konami Amusement
・『クイズマジックアカデミー MAXIVCORD』公式サイト
https://eagate.573.jp/game/qma/14/p/index.html