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『東大王』クイズ甲子園2021開幕!精鋭8校の争いは劇的なサドンデスへ


クイズ日本一の高校を決める『東大王クイズ甲子園2021』がいよいよ開幕! 2021年8月25日、9月1日の2週にわたり、今年も熱い戦いが繰り広げられる。エントリーした高校生は全国339チーム、のべ1000人以上。地区ごとのリモート予選を経て、全国ベスト8の高校がスタジオに集結した。8月25日の放送では、8校から4校に絞られる。

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東大王チームも1回戦参戦!早押しは手加減なし

1回戦Aブロックの出場校は、初対面同士が組んだ愛光高校(愛媛)、2連覇を狙う県立浦和高校(埼玉)、1年生チームの横浜翠嵐高校(神奈川)、運動部の3人による東邦高校(千葉)の4校。

1回戦では筆記5問(10P)と早押し5問(30P)を行い、上位2チームが2回戦に進出する。なお、東大王チームも1回戦に参加。東大王チームの点数を超えて勝ち上がったチームは、2回戦でボーナスポイントを獲得できる。Aブロックの東大王チームは鶴崎修功、岡田哲明、勝田りおの3人だ。

筆記問題は知識やひらめきなど幅広い範囲から出題。難易度は高く、「『日本三景』と名付けた人物は?」では解説の伊沢拓司も「シンプルに難しい」とうなる。解答をオープンしてみると、高校生は全員不正解、東大王は全員正解!(正解は林春斎)。先輩の面目躍如である。

差が付くポイントになったのは、「生まれた時から角が生えている哺乳類は?(キリン)」「蚊取り線香が7時間で燃え尽きるように作られた理由は?(睡眠時間に合わせた)」といった、答えを知らなくても正解にたどり着ける問題。どちらも高校生の正解率は50%ほど。横浜翠嵐の1年生チームは蚊取り線香問題を3人正解で揃え、一気にポイントを稼ぐ。

筆記を終え、横浜翠嵐が60P、浦和が40Pで追う展開(ちなみに東大王チームは110P!)。早押し問題ブロックは1問30Pなので、正解すれば勝利に近づく……のだが、ここでも東大王チームは手加減しない。2問目「漢字の画数を答えなさい」では、鶴崎が難読漢字「たいと」の84画を即答。4問目の国旗問題も確定ポイントで「エチオピア」を導く。高校生にとっては、東大王チームにポイントを取られると逆転のチャンスが減ってしまうのだが、クイズにおいて難読漢字と国旗は基本中の基本。容赦はしない。

そんな中、早押しで頭一つ抜けたのは浦和高校だった。1問目のあるなし問題では梅山くんが、5問目の実験器具問題は大山くんが正解。浦和高校が60Pを稼ぎ、1回戦の1位通過を決めた。リーダーの梅山くんは、昨年の優勝チームの2年生メンバー。2連覇を狙う浦和を、2位通過の横浜翠嵐が阻めるか。

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穴のない北野高校に、サッカー部が一矢報いる

Bブロックの出場校は、秀才だらけの北野高校(大阪)、今回の唯一の女子校である四天王寺高校(大阪)、クイズ好き2人とサッカー部1人の福島高校(福島)、前回準優勝の栄東高校(埼玉)の4校。東大王チームは伊藤七海、東言、河野ゆかりの3人で挑む。

筆記問題では北野高校が1問目から3人正解し、他の高校を引き離す。しかし栄東高校も3問目で3人が正解し、北野に食らいつく展開。最後の5問目「パソコンに登録されているが、読み方がわからず、使われた形跡がない漢字をなんと言う?」でも、高校生で正解したのは北野高校と栄東高校のみ。お互い50Pで並び、勝負は早押しブロックへ。

早押しでも北野高校が強さを見せつける。1問目のひらめき問題を岡くんが、2問目の立体漢字を反保くんが正解する。このチーム、知識もひらめきも穴がない。3問目を東大王チームが取り、4問目「この文字を書いたのは誰?」では福島高校のサッカー部・枝並くんにランプが!VTRに出た葵の御紋から、日光東照宮の石柱だと見切り、正解の「渋沢栄一」にたどり着いた。押し負けた北野高校も「やられた!」という表情。

4問目を終え、ポイントは北野110P、栄東50P、四天王寺20P、福島40P。北野の1位抜けは確定。2位はどのチームにもチャンスがある。5問目は絵画問題。出題と同時にランプがついたのは、四天王寺高校リーダーの白木さん。隅にいた白鳥から、ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を落ち着いてコールし正解! 筆記で回答を積み重ねていた栄東高校と、最後最後に並んだ!

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四天王寺vs栄東、サドンデスの結末は

勝負は2位通過を決める1問先取サドンデスへ。空欄に四則演算記号を当てはめる算数問題が出題され、画面には「1?2?3?1?2=3」という等式が。各記号は1回しか使えない。知識でもひらめきでもない、じっくり考えれば解ける問題だが、サドンデスという焦りを両チームが襲う。四天王の太田さんが先に仕掛けるが、これは不正解。この間、相手に考えさせる時間を与えてしまうのもプレッシャーだ。

四天王寺の解答権はあと1回。問題再開後、四天王寺リーダーの白木さんが勝負に出る。カウント5を十分に使い、「×+-÷」と答えるが……無情にも不正解のブザー。これで四天王寺は解答権がなくなった。一方、栄東はまだ解答権が2回残っている。確実に正解したいが、もたもたしているとタイムオーバーだ。問題再開後、画面にはカウントダウンが始まる。残り1秒で押したのはリーダー笠井さん。考える素振りを見せるが不正解。だが、ブザーが鳴っても悔しがる様子がない。

ラストチャンス。再開後すぐにボタンを押したのは数学が得意な倉光くん。笠井さんが祈るように見つめる横で、コールした「×+÷-」は……見事正解! この問題、笠井さんは全く分かっていなかったが、他の2人が考える時間を稼ぐためにわざと解答権を使っていた。見事なチームプレイで首の皮一枚つながった栄東高校が、2回戦に進出!

これで2回戦に進出したのは、県立浦和(埼玉)、横浜翠嵐(神奈川)、北野(大阪)、栄東(埼玉)の4校。来週9月1日の放送で日本一が決まり、東大王チームとの対戦も実現。伊沢拓司も東大王チームに参戦し、久しぶりに伊沢&鶴崎が共闘する。優勝校vs東大王の行方、気になります。

【番組概要】
番組名:東大王
放送日時:2021年8月25日(水)夜7時~
放送局:TBS系
出演:ヒロミ、山里亮太(南海キャンディーズ)、東大王、伊沢拓司ほか

番組公式サイト
https://www.tbs.co.jp/toudaiou-TBS/

【ライタープロフィール】井上マサキ
路線図マニアでテレビっ子のライター。『99人の壁』でグランドスラム達成(ジャンル「路線図」)。著書に『たのしい路線図』。宮城県出身。二児の父。
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