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第16代ウルトラクイズ王者・田中健一が2度目の優勝! フルオープンの短文クイズ大会『第16回勝抜杯』レポート

第16代ウルトラクイズ王者・田中健一が2度目の優勝! フルオープンの短文クイズ大会『第16回勝抜杯』レポート

ゴールデンウィークのメーンイベントはこの大会というクイズプレーヤーも多いのではないだろうか。『第16回勝抜杯』が2016年5月5日、大阪市此花区の「こども文化センター」で行われた。参加者の総数は昨年より減少したが、それでも200人という盛況ぶり。三木智隆が1999年に第1回を開催し、以後、2年間の中断をのぞいて毎年開催されている全世代を対象にした短文の早押し大会。スポーツ記者を務める主催者ならではの問題も出題されることが特徴で、独自の傾向に対応するため、参加者らがペーパーの予想問題を作って交換し合うことが、今や大会前の定番行事となっている。

今回のペーパーは「茶道で、茶道具などを拭くときに用いる絹の布を何という?」といった基本問題から「国際組織で、APECのAはアジアの頭文字ですが、OPECのOは何という単語を指す?」「工場を表す地図記号の真ん中に黒丸を書くと、何を表す地図記号になる?」といった立体的な知識を問う問題など、バラエティーに富んだ50問。その中で、36点を獲得し、自身3年ぶりのペーパー1位に輝いたのはクイズ作家の田中健一。最多記録を更新する6度目の1位とあって、「ただいまって感じですね。指定席ですので」と声を弾ませた。また、今年はシード入りしたメンバーにフレッシュな顔ぶれが目立った。近似値差で惜しくも3位となったのは今年、大阪大学を卒業したばかりの萬谷祥輝。さらに4位・秋山諭、7位・長井和也、8位・河合智史、9位・中村栄斗と、計5人が初めてのシードを手にした。

1回戦はシード10人をのぞいた90人によるローリングクイズ。細かいルールこそ毎年、多少の変更はあるが、90人でのローリングという大枠自体はここ数年は不動だ。ただ、問題のめぐり合わせが勝敗を大きく左右するため、例年、実力者が早々と姿を消すことも多い。今年は誤答は即失格というシビアなルールであったため、連投での勝ち抜けリーチをかけていた渡辺匠、昨年のオープン大会で11勝と圧倒的な実力を見せていた徳久倫康といった優勝候補らが、ここで涙をのんだ。

2回戦の7○3×は、各組5人から2人が勝ち上がる方式。ベテランの強豪・秋田芳巳、片岡桂太郎らが早々と勝ち抜けを決める一方、現役京大生の福塚清崇ら売り出し中の若手陣も負けじと次のラウンドへ歩を進めた。続く3回戦は1対1対決クイズ。デュースありの4ポイント先取という短期決戦のため、ジャイアントキリングもしばしば見受けられる。ただ、今年は初参加で快進撃を続けていた今嶋堯志が、ペーパー1位の田中とデュースにまで持ち込んだが惜しくも敗退。同7位で7○3×でも1抜けと知識の広さを存分に見せつけていた長井も、早大の先輩にあたる西村未央に敗れ、福塚も第14回優勝者・宮川敬に跳ね返されるなど、どの組も歴戦の実力者が勝負強さを発揮した。

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準決勝は強豪がひしめく中で、他のプレーヤーグループより3ポイントもリードしなければ勝ち抜けられない方式。結局、121問にも及ぶ激戦を制して決勝に進んだのはクイズ王作家・田中健一、暗算10段の天才として『第29回高校生クイズ』優勝者でもある京都大学OBの中村栄斗、同じく京都大学OBで、『頭脳王』や『Qさま!! 医者VSインテリ芸能人 学力王No.1決定戦』などに出演し、クイズ界以外でも知名度を誇る廣海渉の3名。3人それぞれの武器がぶつかり合う接戦となることが予想された。しかし、ふたを開けてみれば、序盤こそ横並びでスタートするも、徐々に田中が抜け出す展開。どちらかと言えば若手に分がありそうなベタに近い問題も田中がかすめ取っていき、終わってみれば大差で勝利。7大会ぶり2度目の栄冠に輝いた。

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今年も「電子レンジで10数秒加熱すると柔らかくなり、さらに暖めて溶かすと、ぜんざいのように食べられる…」(答は「あずきバー」)など、他の大会では目にしないような、個性的な問題が多く出題された。そこに時折、いわゆる「ベタ」と呼ばれる問題も混ぜられる。野球でいうところの”くさいボール”を見極めながら、それらの問題を正確に打ち返す(答える)技術がなければ、この大会の頂点に上り詰める事はできない。「今回は問題交換の波に僕も乗って、結構いろんな人と問題を交換した。それも生きてきてるので、いろいろな人に感謝しないといけない」と、大会に向けて不断の努力を続けてきたことを明かした田中。9年ぶりに手もとに戻ってきた優勝杯を前に「本当にもう、久しぶり…ご無沙汰ですという感じです」と思わず笑みをこぼした。

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ポール・トゥ・ウィンは第4回の大村哲也以来2度目の快挙。多種多様な問題が出るこの大会において、ペーパー、早押しの両方で頂点に立つことがいかに困難かが伺える。この日は1対1対決クイズこそやや苦しんだが、その他のラウンドでは終始安定した力を見せつけ、まさに横綱相撲という言葉がふさわしい戦いぶり。『第16回ウルトラクイズ』の覇者に、新たに『第16回勝抜杯』王者という称号も加わった。

『第16回勝抜杯』
優 勝:田中 健一(1位・神奈川県)
準優勝:中村 栄斗(9位・奈良県)
3 位:廣海 渉(19位・京都府)

筆記一位:田中 健一(36点)
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