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INTERVIEW

クイズの楽しさはナニと一緒!? AV男優・しみけんが語る『地下クイズ王決定戦』秘話

クイズの楽しさはナニと一緒!? AV男優・しみけんが語る『地下クイズ王決定戦』秘話
しみけん Shimiken
AV男優。1979年、千葉県生まれ。出演作品は約1万本。トップ男優として日本のAV業界を牽引。雑誌連載、テレビ出演などマルチに活躍。2018年にブロガーのはあちゅうとの事実婚を公表。主な著書に『光り輝くクズでありたい』(扶桑社)などがある。

犯罪、芸能スキャンダル、SEX、北朝鮮と、クイズ番組の常識を破るクイズを出題し、センセーションを巻き起こした『BAZOOKA!!!』(BSスカパー!)の人気企画『地下クイズ王決定戦』が、2年半の沈黙を破り、今年4月に待望の復活を果たした。その「地下クイズ王」を連覇し、最強のまま引退したAV男優のしみけん。なぜしみけんは「地下クイズ」を志したのか? そこには、今もなおほとばしるクイズへの情熱があった。
(2019年5月15日収録 聞き手:大門弘樹 撮影:辺見真也)

※このインタビューは性的に過激な表現が含まれております。

期待に沿えないから出場しない
ストイックな『地下クイズ王』への想い

――しみけんさんといえば、『地下クイズ王決定戦』での活躍で実に熱心なクイズプレイヤーであることを知った方も多いと思います。そんなしみけんにとって、2年半ぶりに復活した『地下クイズ王』はどのように受け止められたのでしょうか?
しみけん 今までの『地下クイズ王』とは一線を画した番組でしたよね。『ニュー地下クイズ王』になった、といいますか……。まずうれしかったのが、クイズ形式が変わったということ。いつもように『グランプリ』形式でやったあとで、『ウルトラクイズ』風の決勝をしました。それがすごく面白くて!

――なるほど、フォーマットが進化したと。
しみけん あと、千鳥さんも素敵でした。 大悟さんとノブさんが番組にホントに心地いいエッセンスをしてくださいまして。これが新しい『地下クイズ王』の見せ方なんだなって感じました。初期の『地下クイズ』って、問題そのものの面白さというか、「えっ、そうなの?」「なんでそんなこと知っているの?」っていう驚きが醍醐味だったのですが、回を重ねるにつれて若干、競技化してきたところがあって。その結果、「この人、なんでこんなこと知っているの?」っていう部分が薄れてきちゃったんです。「正解したのは勉強してきたからです」になっちゃったというか……。なので一回、時間を置いたと思うんですけど。ところが今回、千鳥のお二人が出てきたことによって、クイズが面白く変化したというか。……でも、どう変化したんだろうなあ?

――実は先日、矢野(了平)さん・竹村(武司)さん・大久保(翔太)さんという『地下クイズ王』のスタッフの皆さんで座談会をやったんですけど(秋発売予定の『QUIZ JAPAN vol.11』に収録)、その時に「ツッコミ役ができた」と言っていたんですよ。問題やメンバーにツッコんでくれるポジションにノブさんが来てくれて、それが良かったとおっしゃっていましたね。
しみけん あぁ、そうだ! 本当にそうでしたね。今までの『地下クイズ王』って、オールスターズの中にいらっしゃったRGさんとかが面白い解答を言って、それに対して小籔(千豊)さんが「なんでやねん!」ってつっこんでたんですけど。でも、今回はさらにもう1人ツッコミ役が入ることで、笑っている時間がめちゃくちゃ長くなりましたよね。

――「バラエティとして進化した」という感じですよね。
しみけん そう! あれはもう完全にバラエティだったなぁ。あと、大悟さんは答えがわかっているのに押さないんですよ。例えば「湾岸署」が答えの時なんですけど、地下の人たちは、地下っぽい答えを引き出そうとしちゃって、全然出てこなくて。一方で、大悟さんは「えっ、これ湾岸署じゃないの?」ってずっと言っているのに押さないという(笑)。

――「邪魔しちゃいかん」みたいな感じで、遠慮されてたんですよね。
しみけん そこも面白かったなぁ。……で、面白いといえば、そこに現れた新キャラクターも良かったじゃないですか。

――蒲池(和明)さんと神保(新)さんですね。
しみけん そう。で、蒲池さんにあだ名が付いたじゃないですか。ピレリだか何だか……。 (スマートフォンをいじりながら)……わかった、リベリ!

――サッカー選手と髪型がそっくりだからっていう(笑)。
しみけん そうそう。「髪型がリベリ」というのがむちゃくちゃ面白くて。で、名物キャラクターが生まれたことによって、芸人さんがクイズ以外のところにも楽しみ見出しちゃって。そこも面白かったし、そんな感じでワイワイしている中に地下クイズの鋭い問題が入ってくるから、絶妙なバランスだったなぁと。神保さんも決勝進出した時に「夜会が『地下クイズ王』では力を付けすぎている。僕の裏テーマは『打倒夜会!』だったんです」なんて心の内を語っていたじゃないですか。あれがもう面白くて。だから正直なことを言うと、神保さんに勝って欲しかったです(笑)。

――あぁ、わかります。クイズマニアっぽい例えなんですけど、『地下クイズ王』って『史上最強のクイズ王決定戦』(TBS)の歴史をなぞっている感があるじゃないですか。
しみけん (指をパチンと鳴らしながら)そう! ホントにそんな感じですよ! 元から参加している人が水津(康夫)さん・西村(顕治)さんみたいな感じになっちゃっていて。で、そこに……。

――長束(恭行)さんみたいなニューカマーが挑んでいくという。
しみけん あぁ、長束さん! あの人、むちゃくちゃ惜しかったじゃないですか! いやぁ、超覚えてるわ~。長束さんってあの時(『第9回史上最強のクイズ王決定戦』)、いきなり3連答ぐらいしてましたよね?

――はい。それで風邪を引いている西村さんを追い込んだんですけど……。
しみねん 最後に「ジークフリート線」を間違えて飛んじゃったんですよね? で、最後に石野(まゆみ)さんが「山吹色のお菓子」とか答えて。確か、そんな回!

――そうです(笑)。あの時、長束さんが正解していたら歴史が変わっていたのに、という。で、今回の神保さんなんか、まさにそのポジションなんですよね。
しみけん そうそう!

――クイズ王番組って、どうしても回を重ねて競技化が深まるにつれ、その番組に向けて対策をした天上人たちの戦いになってしまうじゃないですか? それが歴史の必然なんですけど……。でも、それだけに「天上人たちを新キャラクターが追い込む」みたいな構図があると燃えますよね。
しみけん ねえ。いやぁ、神保さんに勝って欲しかったなあ……。あの帽子の被り方も良かったですよね。深ーく被ってて(笑)。で、職業がゴミ収集っていうのもまた。でも、「『地下クイズ』の世界には、日の目を見てないプレイヤーがまだまだいる」「自分が『地下クイズ』に強いと気付いていない人が絶対にいる」と思うんで。……ちょっと話は変わるんですけど、今、eスポーツの世界では中東がめちゃくちゃ強いんですって。先進国とかじゃなくて。

――え、そうなんですか?
しみけん 中東のどこだったかな? アフガニスタンだかパキスタンに、なんか虎の穴みたいなゲームセンターがあって、そこで粛々とやっているらしいんです。ただ、彼らはお金がないから海外遠征できなくて。ところが、この前のEVO Japan(格闘ゲームの大規模なトーナメント大会)で、初めて遠征してきて、いきなり優勝して(『鉄拳7』部門でパキスタンの「Arslan Ash」選手が優勝)。で、「僕たちの周りには、僕くらい強い人がいっぱいいますよ」と言い放って帰っていったんですよ。

――へぇ~!
しみけん そういう人が『地下クイズ』の世界にも現れないかな、って。だから「新しいキャラクター求む!」ですね。……ちなみに、僕は今、クイズ熱が完全にヒヨコです(笑)。

――ヒヨコ?
しみけん ヒヨコみたいに「ピヨピヨ」ってなっちゃってて、ちょっと尖ってないんですよね。とはいえ、粛々とクイズは毎日やってはいるんです。単語帳も毎日ちゃんと作ってるし、カズ(レーザー)さんの勉強会にもなるべく参加するようにしてて。『ナナマル サンバツ』の舞台も観に行きましたし。

――けっこうクイズ漬けじゃないですか(笑)。
しみけん どちらかというと地下クイズよりは地上クイズのベタ問みたいなのをよくやっている感じですね。とはいえ、能町(みね子)さん(『第6回』優勝)とか、なべちゃん(渡辺徹・『第1~3回』優勝)とか、スズヘイさん(鈴木貴博・『第7回』優勝)さんが次々倒れされてったら、俺も「あーっ、出たい!」ってなると思うんです。

――なるほど。『キン肉マン』に例えると「正義超人軍団が一人ずつ倒されてしまったから、いよいよキン肉マンの出番だ」みたいな。
しみけん 例えが(笑)。で、最後にチャンピオン大会みたいなのがあったら面白いと思うんですけど。

――スタッフに伺ったところによると、今回の企画段階で「オールスター戦をやろうか」みたいな話はあったらしいですね。
しみけん え、そんな話あったんですか?

――あれ、ご存知ないですか?
しみけん うーん……。あっ! そういえば、確かに最初はプレイヤーとして話が来てて。

――そうですね。最初、しみけんさんや渡辺さんに「解答者として出ませんか?」とオファーを出したとおっしゃっていました。
しみけん で、プレイヤーの話をいただいた時に、「どっちでもいいですけど、期待に沿えられるかわかんないですよ」って言ったんです。そうしたら「会議の結果、解説側でお願いします」って。

――なるほど。でも、そういうことだったら、しみけんさんが「ノー」でないならグランドチャンピオン大会もあり得るかもしれないですね。
しみけん 怖いなぁ(笑)。……まぁ、その時の世の中的に『地下クイズ王』の需要がどれだけあるかわかりませんけど(笑)。

――でも今回、神保さんみたいな新キャラクターも出てきましたし、オールスター戦の機運は高まったんじゃないですか?
しみけん そこは大きいですよね。『地下クイズ王』が前回からちょっと間隔が開いたのも、新しい人が出てこなかったからじゃないのかなと。ニューカマーを期待したけど出てこず、競技っぽくなった従来からの出場者だけがどんどん強くなってしまうし……。で、初期の『地下クイズ王』にあった「なんでこの人、そんなこと知ってるの?」みたいなのがなくなってしまったんで、「一回休み」になっていた。

――能町さんが優勝された『第6回』は、確かに新しいプレイヤーだったり、新しい見せ方だったり、そういうところでちょっと掘り起こしができてなかったのかな、という印象は正直なところ少しありますね。
しみけん そうでしょ! でも、そこを解決できそうだからということで、今回が実現したと思うんですよ。

――2年半分のタメが効いたというか。
しみけん そういう意味では、『高校生クイズ』にも似てるかしれないですね。伊沢拓司君が連覇したり、どんどん強い人が出てきたから、ちょっと在り方を変えようとして「女の子を取り込もう」みたいな雰囲気になり。で、去年(18年)からは脱出ゲームとか脳トレっぽくなり。 もしかしたら、『地下クイズ王』もそういう風になっていくのかもしれないなぁ! そういう意味では、今後の『地下クイズ王』の成長の仕方は楽しみですね。

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