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クイズにかけた青春!『ニュース・博識甲子園』出場者たちの熱い夏

クイズ日本一の座を目指して同じ高校の生徒が3人1組で参加する『ニュース・博識甲子園』。この大会は、高校生に「ニュースを読む力」「社会に根差した良質な知識や教養」「フェイクニュースを見分けるメディアリテラシー」を養ってもらうことを目的として、昨年に一般社団法人日本クイズ協会によって創設され、栄えある初代優勝校には埼玉県の栄東高校が輝いた。

その第2回大会が今年も開催される(7月15日全国一斉予選、8月24日全国大会)。日本クイズ協会のサイトでは、昨年の全国大会進出校のメンバーによる体験記が日々アップされており、その一部を紹介したい。

実は我々は全国決勝に進めるのは夢のまた夢と思っていたので、予選会にも特に対策をせず、落ちてもいいやという軽い気持ちで参加していました。そのため、思った以上に問題が難しく、手応えもなかったので、「これは予選落ちだなー」と確信していました。

7月某日、予選を受けたことすら忘れかけていた頃、ふと大会のホームページを見ていると、予選通過チーム欄に「慶應高校・高野チーム」の文字が!!まさか全国大会に行けるとは思ってなかったので、メンバーも他の部員もかなり驚きましたね…。

望外の結果で全国大会に進んだ我々ですが、「慶應」の名前を背負ってる以上、不甲斐ない戦いはできないと思い、当日まではかなり本気でクイズに向き合いました。そのおかげか、全国の強者たちと張り合えるまで成長したと思っています。

最終的には全国6位でしたが、「来年また戻ってこよう!」と思える良い大会でした。また、大会終了後には観戦にいらしていた水上さん、そして司会の日高”先輩”ともお話しできたのも良い思い出です。

今年は第2回大会ということで、前年よりも出場者のレベルも上がると思いますが、クイズ初心者から”つよつよ”まで楽しめると思います。もし、参加しようか悩んでるなら是非!

(全国6位・慶應義塾高校・高野)

私がニュース・博識甲子園に出場したのはクイ研の他の部員からの誘いがあったからでした。最初はほとんど興味がなかったのですが、ニュースという単語を見て、ニュースだったらよく見てるからいい感じのところまでいけるかもと思い、参加することにしました。

予選では、東北会場には3チームしか出場しておらず、やはり第1回とだけあって参加人数は少ないのかと思っていましたが、のちに全国の会場を含めた参加人数(103チーム316名)を聞いて大会規模の大きさに驚きました。

予選問題は様々なジャンルから出題され、一般常識を問うものから専門性、時事性を問う問題など幅広く出題されたと感じました。

私はクイズがあまり強くないので、ペーパーの手応えは最悪で、全国に行けるはずがないと思っていましたが、他の2人に助けられ、全国大会の切符を掴むことができました。

全国大会出場が決まった時はもちろんうれしかったのですが、それよりもチームの足を引っ張ることがなくてよかったとホッとしていました。東京に交通費・宿泊費がタダで行けるのはうれしかったです。(笑)

全国大会ではただただ周りのレベルの高さに驚かされるばかりでした。知識の深さや押しの早さ、特にパラレルの早さには東北の例会ではなかなか見ることのできない早さだったのが印象的でした。また、数多くのファインプレーもあり、見応え十分の大会で特に決勝の最後の問題で正解したほうが優勝するという場面では鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えています。

大会を終えた後、激闘を共にした皆さんと連絡先を交換したりと、交流が盛んに行われたのも楽しかったです。特に去年優勝された森田さんとは仙台にお越しいただいて、共にクイズをしたり、食事をしたりとこの大会がきっかけで仲良くさせていただきました。この大会によって私のクイズに対する姿勢も変わり、また来年もこの大会に出たいと思うようにもなりました。何気無くエントリーしたこの大会に、今では感謝の気持ちしかありません。

今年エントリーする高校生へのアドバイスとしては、まずはテレビ、新聞、ラジオ、などで情報をたくさん取り入れることだと思います。この3つのメディアは出来事の流れ、原因を詳しく、わかりやすく解説していることが多いので知識が頭に入りやすくなると思います。あとはクイズを楽しむことが大事だと思います。

(全国6位・仙台第二高校・鄭)

昨年の大会では誠にお世話になりました。昨年の今頃は読売の中高生新聞を読みながら、「面白そうな大会があるなー」と思っていました。

その後、当時の会長にチームに勧誘され、ワクワクしながら予選会場に向かいました。問題としては本質を問うものが多く、「田中健一さん感があるなー」と思っていました。(名著『至高のクイズ Ⅰ・Ⅱ』で勉強したものです)

全国4位という結果は望外そのもので、テレビで見た人と比肩している!、と舞い上がったのも束の間、ケアレスミスがなければ、と少しの後悔を覚えました。

いよいよ本番。高1は僕のみ、しかも強敵ばかりだったので、1問でも正解できたら御の字かな、と思っていました。第1問目は「ベイルート」でしたね。いわゆる普通のベタ問に少しストローク(前振り)が加えられている問題でした。これには慣れていない人もいると思い、あまり地域格差は考慮に入れなくてもよいと考えました。

2問目「PHS」。大会史上初の正解をいただきました。ありがたい。その後、「土偶」「モンスターストライク」「風呂敷」を正解。何となく流れが傾いているような気がして、動揺を隠すのに必死でした。ラストは「おっさんずラブ」で1抜け。芸能が得意な上、ジェンダー史に関心があったことが幸いしました。結果的にはこれで仕事納めとなりましたが、チームメイトあっての決勝進出であることは自明なのであります。

この1日のことは今後の長い競技人生の中で忘れることができないでしょう。僕は「ただのクイズ好き」から「強豪たちを破った男」になりました。在仙のクイズの先輩たちからはお褒めに預かりました。学校でも一目置かれたり、ネタ枠になったり。まぁ、悪くないでしょう。しかし、何より嬉しかったのは書籍やウェブサイトに掲載されたことです。良いことで。これは悪いことが出来なくなりましたなぁ。

今年から参加される皆様へ。私服高校の方は目に入りやすいシャツを着ると吉でしょう。ただし責任は負いません。冗談はさておき、普通の大会より「クイズの外の世界の感覚」が重要になる大会だと感じました。視野を広げることが近道だと思います。

最後に。この大会は「クイズ大会」としてはもちろん、「ショー」としてのクオリティも高く、とても無料で参加できるものとは思えませんでした。問題作成者の田中さん、司会の日高さん、問い読みの齊藤さん、引率の方々(我々は神尾さん)、その他の関係者の皆様、本当にありがとうございました!またいつかお会いするときはよろしくお願いします!

(全国5位・仙台第二高校・川嶋)

出場についてですが、チームリーダーの誘いで、(特に3年は思い出作りを兼ねて)学年別でチームを結成し出場に至りました。

予選問題は確実に正解したい問題もあった印象ですが、所々難易度が高く感じられる問題もあり苦戦しました。しかし、本戦出場の知らせがきたとき、他の大会では予選落ちばかり経験してきた私には驚きと嬉しさが同時にこみ上げてきました。

本戦では強豪校と全国大会でクイズができるということが何よりの喜びでした。ただ、緊張が襲い、合っているか確信のない問題に対して攻めに入ってボタンを押すことができなかったことは心残りです。

そんな私ですが今年のニュース・博識甲子園にエントリーする高校生には「悔いなく、思う存分にそれぞれの知識力/雑学力を発揮してほしい」と伝えたいです。

(全国8位・川越高校・尾崎)

自分が出場するきっかけになったのは、後輩2名(後のチームメイト)に誘われたことです。どうやら顧問の方から紹介されたようで、3人1組でないと出場できないということで自分が加わることになりました。

予選問題を解いている間、3択問題については比較的解きやすい印象にあり、筆記問題についてはここまで出てるのに・・(いわゆるTOT現象)という問題が数多くありました。終わった直後に後輩と自己採点をした結果、およそ600点弱だろうと踏んでいましたが、第1回の大会ということもありボーダーが読めなかったため、全国大会進出が決まったときは3人とも安堵の気持ちでした。

本戦は完全なガチンコクイズで、カメラが入っていることも気にせず一心不乱にクイズをしていました。程よい緊張感、程よい緩み方で、普段から知り合いの栄東や開成とはもちろんのこと、普段はあまり会わない仙台第二や福岡からの参加者とも交流を深められました。

大会に参加することについては、自分が受験生であったにも関わらず、母は何も言ってきませんでした。ただ「楽しんでおいで」といわれただけでした。

今年エントリーする高校生のみなさま、本当に楽しい思い出になります。受験生にとっては最後の遊べる(?)期間かと思います。この夏、クイズに没頭してください!

(全国8位・旭丘高校・木下)

日本クイズ協会公式サイトより抜粋

『第2回ニュース・博識甲子園』の参加は全国8か所で開催される(申し込み締め切りは6月30日/参加費無料)。また昨年の様子は動画配信サービス「Paravi(パラビ)」にて配信中。さらに出題された問題もネット販売されているので、今年の大会を前に、高校生の熱い戦いをぜひチェックしてみてほしい。

▼『第2回ニュース・博識甲子園』の詳細はこちら
http://quiz.or.jp/taikai/koushien/

▼第2回のエントリーはこちら
http://quiz.or.jp/taikai/koushien/entry/

▼「第1回ニュース・博識甲子園」の動画配信ページはこちら
https://www.paravi.jp/title/30740

▼「第1回ニュース・博識甲子園」のクイズ問題はこちら
https://jqs.thebase.in/

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