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「QUIZ JAPAN」創刊記念トークライブ「〜徹底討論!俺たちのクイズ論〜」レポート

「QUIZ JAPAN」創刊記念トークライブ「〜徹底討論!俺たちのクイズ論〜」レポート

p_report_20140304a2014年3月1日(土)、東京・五反田のゲンロンカフェにて、「QUIZ JAPAN」創刊記念トークライブ「〜徹底討論!俺たちのクイズ論〜」が開催された。

ゲンロンカフェは思想家・東浩紀氏のプロデュースによるイベントスペース。様々なジャンルのイベントが連日のように開催されており、サブカル好きの注目を集めつつあるスポットだ。また、開催されるイベントの大半が「ニコニコチャンネル」で生中継されるので、ネット愛好家の中にはご存じの方も多いのではないだろうか。

そんなゲンロンカフェで「QUIZ JAPAN」創刊記念トークライブが開催されることとなったのは、ゲンロン社の徳久倫康氏が「QUIZ JAPAN」第1号に『クイズゲーム・ビッグバン』を寄稿したのが縁となってのこと。
2部構成となった今回のトークライブ。まずは徳久氏と本誌編集長・大門弘樹による対談形式で行われた第1部「メイキングオブ『QUIZ JAPAN』」からスタート。

「1990年代に刊行された同人誌『クイズワールド』が、『QUIZ JAPAN』の源流となった」「『ミリオネア』『タイムショック』などの放送された頃に、大手出版社にクイズ雑誌の創刊を打診したものの、ほとんど相手にされなかった」「このままでは、ただ放送されたという事実だけで終わってしまう『WQC』を、キチンと評価したいという思いが『QUIZ JAPAN』創刊のモチベーションとなった」「『クイズ神』という番組で長戸さんと出会ったことが、『QUIZ JAPAN』創刊の大きな力となった」といった、「QUIZ JAPAN」創刊に至るまでのエピソードが、初めて大門の口から語られた。

また、徳久氏からの質問に答える形で、気になっていた人も多いであろう『Quick Japan』との関係(?)も明かされた。なんでも、「同人誌『クイズワールド』が源流なので、おそらく世界のクイズを扱うことはないから『QUIZ JAPAN』でいいんじゃないか、ということで誌名を決めた」とのこと。また「『Quick Japan』とは同じ判型なので、デザインなどの参考にした。が、本を作るうえで最も影響を受けたのは、格闘技雑誌の『KAMINOGE』」という意外な事実も。

第1部では、他にも「過去に出版されたクイズ関連書籍の紹介」「『QUIZ JAPAN』第2号で予定されている内容の発表」などが行われた。特に1950〜70年代に出版されたレアなクイズ本の登場には、場内から大きな驚きの声が漏れた。

続いて行われた第2部は、徳久氏・大門に加え、クイズ作家の矢野了平氏と日高大介氏をパネラーとして迎えた討論「俺たちのクイズ番組論!」。
日高氏による、出演したばかりの『笑っていいとも!』の話。矢野氏と日高氏による、2人が中心となって企画を作り上げた『クイズ!ピラミッド』の話。矢野・日高・大門の3人が問題スタッフとして参加した『クイズ神』の話……。クイズ界の表も裏も知り尽くしたパネラー陣のトークに、場内には驚きと笑いの声が交互に訪れる。

p_report_20140304b特に、「『クイズ神』で日高をスタッフにどうしても加えたかった、そして無理を言って参加してもらった理由……それは、時間がなかったからです!!」という矢野氏のぶっちゃけ発言にはこの日一番の笑い声が、また「今日は『QUIZ JAPAN』創刊記念ということで、僕もお宝本を持ってきました」といいつつ、矢野氏が『ウルトラクイズ殺人事件』(『第6回アメリカ横断ウルトラクイズ』の空席待ちクイズで使用された推理小説)を取り出した瞬間にはこの日一番の驚きの声が場内に巻き起こった。

また、番組の作り手側として活躍する矢野・日高の両氏からは、視聴者参加クイズ番組の抱える課題が提示される。特に矢野氏が発した「クイズプレイヤーの間には素人参加番組を増やせという声が多いが、あなた方は既に素人ではない。強いていうならアマチュアだ」という指摘にはハッとさせられた人も多いようだった。

p_report_20140304cパネラー陣のトークが大いに盛り上がり、予定時間を大幅に過ぎた23時過ぎ。イベントの最後に行われたのは、『第13回ウルトラクイズ』の準決勝で激闘を繰り広げた4人(長戸勇人・永田喜彰・秋利美記雄・田川憲治)のサイン入り「QUIZ JAPAN」争奪じゃんけん大会。徳久氏・日高氏ら出演者陣が「欲しいので、僕も参加していいですか?」と羨むほどのお宝本を見事にゲットしたのは、埼玉県から奥様とともに来場された小林さん。

なんでも、小林さんの奥様は、先日行われた『埼玉クイズ王決定戦』がクイズ番組初挑戦。83歳の義理のお父さんとチームを組んで出場され、そこで3位となったのがきっかけで、クイズの世界にご夫婦そろってハマったばかり、とのこと。そんな小林さんからの「クイズは老若男女、誰もが楽しめる素晴らしい趣味」という発言に、会場は温かい拍手に包まれた。

会場の熱さに応える形で、大幅に時間をオーバーして終了した『QUIZ JAPAN』創刊記念トークライブ。当日会場に集まった観客が約40名、そして「ニコニコチャンネル」を見た視聴者が2000人を超え、大いに盛り上がった。しかし、「言いたいことは、まだまだ沢山あった」というのがパネラー陣の共通した声。本誌編集長・大門は「チャンスがあれば、またこのようなトークライブを開いていきたい」との意向なので、興味を持たれた方は、次回以降の開催を乞うご期待!

なお、今回のトークライブの模様は、ニコニコ生放送にて、3月8日までタイムシフト視聴が可能。
興味がある方は、ぜひチェックを。
※本イベントは終了いたしました。

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